お知らせ・ブログ

デザインを大切に、90年前からの教え。

2017/12/18

地鎮祭に参加してきました。

昨日の日曜日、今年初めての雪の中、地鎮祭へ参加してきました。この計画は、大牟田市にあるシェプロホームさんの企画である「建築家プラン」シリーズでお手伝いさせていただいた住宅です。大牟田市と菊池市移動には一時間くらいはかかりますが、ファースト面談はスカイプで行うなど、その距離をあまり感じないスタートでした。

敷地調査の場合は当然現地へ僕らが向かいますが、それ以外のプレゼンテーションやキッチンの打ち合わせなどはシェプロホームさんとお客様にうちの事務所にお越しいただきました。チャットワークも使って、お客様と、シェプロホーム、FAD建築事務所の三者が同時に同じ情報を共有できるようにした最初の家づくりでもあります。

先日の大牟田での呑み会はこのシェプロホームさんの忘年会なのでした。なので、集まっていた皆さんがこの家に関わられる業者さんたち。現場がスムーズにいくように、きちんと挨拶してきたつもりです。呑んでただけではありません(笑)。


雪は舞ってましたが厳かにそして気持ちよく神事はすすめられました。テントとストーブまで準備されていて感動です。

 

神事の後に頂き物。

式が終わった後、テントとかの片付けを手伝っていると、お客様からこれですと手渡されるものが。先日写真だけ見せていただいていた、古〜い建築の本。見せてくださいと言っていたので、準備してくれてました。


それがこの本。「明るい理想の小住宅設計図」という今でいう間取り集のようなもの。

佐藤巳之吉著とあります、Google先生に聞いてみたら「こけし作家」として出てきます。同一人物なのかどうかわかりませんが、この本の出版が昭和4年(1929年)、こけし作家の佐藤巳之吉さんが著者であれば36歳ということになります。年齢的にもおかしな点はありません。さらにいうと、「こけし作家」ということは民藝というカテゴリーに属し、1926年(大正15年)に起こった民藝運動にも参加した人かもしれません。だとすれば年齢は33歳、その中で感じたことをこの本に小さな住宅として表現したのかなと、思いは深まりまり、きっと同一人物だろうと感じました。緒言(現代のまえがき)にこういう一節がありました。

 

”住心地良い住宅と云ふ事は其の建物は其の土地にしつくり富嵌つた間取りであることは無論、建物も周囲の地勢と調和の良いものであらねばなりません。言葉を換えて申しますれば見れば其の家は住心地良さそうであって、尚ほ住めば一層住心地の良い家でこそ眞の理想の住宅であると思ひます。”

 

さらっと読めない漢字だったり、言い回しもありますが、僕はこんな風に解釈しました。間取りというのは土地に対して不自然ではいけない、周囲環境との調和がとれてなくてはいけない。さらに、見た目に気持ちよさそうだなと感じた上で、住んでみるとやっぱり気持ちいい家でないと、理想の家とはとうてい呼べない。

この一節は衝撃でした。その中でも「見れば其の家は住心地良さそう」、まさにこれはデザインのことであって、性能や環境との調和はあって当然、この見た目が良くないと本物としては残らない。と、つい最近強く思っていたところだったのです。身震いしました。


ちょうど真ん中付近にこの一節はあります。

こんな本を見せていただき、地鎮祭よりもある意味僕の中では大盛り上がりなのでした。あと一冊あったのでということで、こちらの本も見せていただきました。こちらは昭和8年発行の本「どうすれば住宅が住み良くなるか」、なんともたまらない名前です。


工学士、野村茂治著とありますが、Google先生では情報あまりありませんでした。

こちらは住宅そのものについて書いてあります。タイトルの通り、どうすれば住みやすい(心地よい)住宅を考えることができるかという、すごく内容の濃いものです。現代の本で言えば、エクスナレッジ出版の「〇〇図鑑シリーズ」をもうちょっと専門的に書いたような本です。挿絵が少しほぼ文字なので、読めない漢字や意味の理解に時間がかかりそうで、なかなか手間とりそうですが、じっくり読んでみようと思います。

そもそもなんでこんな本をお持ちだったのか不思議ですから尋ねてみると、「今回解体した住宅は増築を繰り返していたもので、昭和6年に増築した際に当時の主人が勉強したのでしょう」とのこと。昭和6年に増築というのも、解体の時に出てきた棟札にしっかり書いてありました。そんなドラマをお聞きしたのちに「この本は差し上げます」と言われ、さらに身震い。

もう、ここまで繋がってくると感動しかありません。そんな歴史のある住宅を建て替えるわけですから、やはり長く残される家にしなければと強く思いました。性能がいいのは当たり前、デザインをよくし、関わる人や地域に残したいと思われ、愛される住宅を目指していきます。

 

なんでも結構です!ご質問などございましたら、ご遠慮なくこちらからお問合わせください。心をこめてお応えさせていただきます^v^。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?④

2017/12/12

小さな家の設計をやってみよう!

前回までの記事では、小さな家を建てようと思ってからの基本的な考え方を書いてきました。今回は、実際に自分で小さな家をプランする場合どうすればいいかを解説できればと思います。この記事を読んでもらえば、ざっくりプランニングのコツが掴めるのかな?と思います。できるだけ分かりやすく簡単に書いていきますが、わからなくなったらこちらの問合せフォームにご質問ください。精一杯の回答をいたします。ちなみに、プランニングの大まかな流れはこんな感じです。

①敷地の調査(道路、ご近所、方位などの状態を知る)
②敷地の特徴(いいところ悪いところを整理)
③一番窓から見たい風景を探す(見たくない場合はそれでいい)
④駐車場の位置を考え、玄関までのルートを考える
⑤家の中で一番家族が集う場所を想像(通常リビングかダイニング)
⑥外とその場所の繋がりをイメージ(窓から出入りする、しないとか)
⑦間取りに落とし込んでいく

 

まずは敷地の特徴を掴みましょう。

我々プロもここがスタートになります。家を建てようとする土地に立ち、その土地そのものの状態はもちろん、東西南北を基準とする周辺の状況をよく観察していきます。その時に、準備していきたいのが以下のグッズです。

・筆記具(鉛筆2B以上の柔らかいもの、消しゴム、三角定規など)
・下敷き(A3対応程度の大きなもの、画板だと紐がついてるので便利です)
・土地の測量図(測量されてない場合はゼンリンなどを拡大コピー)
・方位磁石(方位を現地で確認、真北を求めたいけど磁北でもまぁOK)
・コンベックス(いろいろ測りたいので5m程度が測れるもの)
・カメラ(スマホでOK、家に戻ってからの確認用。動画でコメント付き撮影がおすすめ)


実際の調査では、こんな感じで現場でスケッチしていきます。その場で感じたこと、特徴的なこと、生かしたい方向や、風の抜け方などなど、多くの情報をこの中に落とし込んでいきます。写真では、前もって準備していた測量図(ゼンリンとかでもOK)を下敷きに、トレーシングペーパーを重ねて使っています。あと、そのトレーシングペーパーに方眼を引いておくとさらにGOODです。方眼のサイズはひとマス910mmで作っておくと、建物のボリュームもわかりやすくなります。

 

まずは駐車場の位置を考えます。

意外かもしれませんが、車があるのであれば駐車場の位置を最初に決めちゃいます。最低でも幅2.5m・奥行き5.0mくらい一台で必要なので、車の台数分予定しないといけません。その位置が決まれば、残った範囲に建物をレイアウトするわけですが、その時に玄関の場所をイメージしましょう。駐車場がここだから、玄関はここにと単純に決めるわけでなく、車を降り玄関までのアプローチにも楽しさやワクワク感を盛り込んでみて。ゲストを迎えることもイメージし、おもてなしの空間として意識しましょう。ちょっとした木立を作るとぐっと雰囲気よくなります。

玄関までのアプローチが決まれば、次はリビングです。一番家族が集う場所を、その敷地の中でどこが一番いいかを考えるわけです。そこから見える外の風景、光がどんな風に動くのか、風はどちらから吹くのか、そこにソファーを置いて座ってるイメージです。現場では立っていますが、家の中で座っている状態をイメージしましょう。立ったまま、風景などを眺めがちですが、家の中にいる時はほとんど座っているはずですから。

 

窓を制せば、暮らしを制す。

色々なシチュエーションを想像しながら間取りを考えていくわけですが、同時に窓の大きさや高さ位置についてもイメージしていきます。窓はすごく大切で、部屋の真ん中にポンと置いただけでは気持ちいい住まいにはなりません。先ほども書きましたが、ソファーに座っている状態でこの窓もイメージします。ソファーに腰掛け、リラックスしている状態です。


ソファーと窓の位置は大切に考えましょう。


天窓も隅に寄せると壁からの反射でより効果的。

 

機能性だけでなくデザインが重要です。

耐震性が優れている、すごく省エネであるなどの性能についてだったり、家事動線がいい、収納のことがよく考えられているなど、使い勝手の良さだったりを考えるわけですが、それだけでは気持ちいい住宅は設計できません。住宅の設計をするにあたって絶対的に必要なものはデザインです。想像してください、今回建てる家の100年後を。そんな先でなくてもいいです、自分たちの子供がその家にずっと暮らしているか?暮らしたいと考えるか。

いくら性能のいい住宅でも、見た目がカッコ悪くては愛着がわきません。愛着がなければ長く存在することができません。一旦子供達も家を出ると思いますが、相続をする場合、そこに住みたいと思うかどうか?仕事などの都合で住むことができないかもしれませんが、簡単に壊して更地で売っちゃうなんてのは悲しいです。もし手放す場合でも、その家がかっこよかったら次の購入者もすぐ見つかるでしょう。

もちろん性能や使い勝手は良くなくてはいけません。それらは当然の標準仕様とした上で、必ずかっこ良い家でないといけないのです。このかっこよさは、デザインする(設計する)人の感性に大きく影響されます。それは経験値の差でも生まれますし、センスという感覚的なものにも影響を受けます。そんなデザインを意識し、美しく設計できればその家は長く愛され、持ち主が変わったとしても存在していけるでしょう。

 

設計は楽しいでしょう。

こんな感じで住宅の設計を進めていきます。設計というと図面を書くことのようにイメージされがちですが、図面は図面イメージした内容を客観的に表現するためのツールでしかないのです。それよりも、その住宅の形をイメージし、他者へきちんと伝えることができればそれでいいのです。あなたがもし自分の家を設計してみようと思ったのならば、今回の記事に沿ってイメージしてください。きっと、どこから手をつけたらいいのかわからないとはならないはずです。順番に考えていけばある程度まとまると思います。部屋の広さをどうするかとか、窓の位置をどうしようなど具体的な内容では考え込むと思いますが、それはそれでいいです。とにかく全体像がつかめれば、あとはプロにお任せしちゃえばいいのです。自分でイメージすることができるということは、相手に想いを伝えやすことになりますから。いかがですか、設計って面白そうでしょう。是非あなたも自分の家の設計にチャレンジしてみてください。

 

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益城の家_本体工事始まる。

2017/12/7

本体工事始まる。

現場は本体部分の工事が進んでいます。基礎コンクリートの打設から、土台が敷き込まれれ、上棟ののち屋根の防水工事まで来ています。

 


設計通りの基礎高さに仕上がっています。鋼製型枠の高さが450mmなので、ギリギリの440mmを設計高さとして、少しでも床下空間が取れるようにしています。将来メンテナンスで床下へ潜ることが必ずあります、その時に動きやすい方がしっかりとしたメンテナンスもできるはず。そんなことを想像しながら高さを設定しています。もちろん、構造強度のことも含めてですね。

 


基礎と土台の間に敷き込まれる基礎パッキンと呼ばれるのもです。樹脂製のものが普及していますが、うちの設計では最近このステンレス製を標準としています。より長く使えるものをという理由から選定しました。

 


土台継手とアンカーボルトの位置関係。地味なところですが、非常に重要な部分だと思います。よその現場ではこれが守られていないところをよく見かけます。基礎屋さん、プレカット屋さん、木材屋さん、大工さん、そして設計者との打ち合わせができていないとうまくいかないようです。現場管理される監督さんの気付きも大きく影響するところです。

*右側の土台が男木、左側の土台が女木、男木が女木を押さえ込む役割があるので、右側の土台にアンカーボルトが必要になります。

 


ホールダウン金物とホールダウンボルトの締結状況。ボルトサイズはφ16と一定ですが、金物の方にはその必要とする耐力により種類がいくつかあります。現代の住宅ではこの金物の高強度化が進んでいるので、設計との照合は必須です。忘れていけないのは、基礎の段階でのボルトの埋め込み長さ。強い引き抜き力(基礎から抜けようとする力)が働く部分では、ボルトの埋め込み長さにも注意が必要です。できる住宅会社はこんなところにも気配りしていますから、「ホールダウンボルトの埋め込み長さって幾つですか?」質問してみるのもいいですね。

*きっちり答えられないところはちょっと不安です。

 


柱のサイズとか、

 


筋交いのサイズとか、

 


屋根の垂木(屋根を作る重要な下地)を建物本体へ固定するビスなどを確認し、

 


屋根防水紙(アスファルトルーフィング)の重なり幅や、

 


壁への立ち上がり寸法などをチェックしたところで、今回の現場レポートは終了です。

 

全体的に職人さん不足とのことで、ゆっくりとした進捗になっていますが、問題なく工事は進んでいます。この調子で、いい住宅ができるのを祈念します。

 

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大牟田で呑むならここでしょ!という記事。

2017/11/28

大牟田で呑むのは初めてでした。

先週の土曜日は、大牟田で人気の住宅会社「SheproHome/シェプロホーム」さんの忘年会にお呼ばれでした。NPO法人日本マイホームプランナーズ協会の会員さんで、真摯に住宅建築に取り組まれている二代目社長上口真大さんはなかなかのイケメンです。4人のお子さんもいて、頼りになるパパって感じがすごくいいです。

そんなsheprohomeさんの忘年会、普段お付き合いのある施工業者さんがメインなので、アウェー感バリバリでした。最初の会場が「やきとり五番」さん。写真を撮り忘れていたので、食べログのサイトをリンクしておきます。ただ、住所は変わっていて現在は、上口さんが新築で建てられた店舗になっています。マップではまだ出ていませんがこの場所です。

お店の中は広い板の間がメインで、その中に6人がけ程度の座卓が16〜20台くらい並んで(かなり広い)、カウンターが6〜8人掛けくらい。このカウンターの先に豪快な炭の焼き台があります。外は寒かったのですが、中はほかほか。やきとり屋さんにありがちな、強力な換気に伴う外気の流入は感じられず、快適環境でした。さすが上口さん。

座卓を確か4台でしたから、30名弱の大所帯での呑み会開始です。まずは上口さんが今年の反省と今後の目標を声高らかに発表。乾杯の発声を、有明トーヨー住器の林田社長。「カンパーイ」の掛け声を聞くか聞かないうちにジョッキを一気に傾ける面々。ちょっと、ビールの揃いが遅かったのでみんなのど乾いてたんだと思います。

料理の方は、もつ鍋とやきとりがメイン。どちらも好きなメニューなのでビールも進みます。食べ物も一息ついたところで、お隣の方との会話を楽しむことに。明らかに僕より若い好青年。何をしている人かと名刺交換をしてみると、なんと設計事務所の方でした。

長野設計コンサルタントの北里さん、上口さんと同級生とのこと。同じ業界の人間なので話も弾み、あっという間に1軒目終了の時間となりました。

2軒目は大牟田中心街のビルにあるスナック。名前は確か「あっとほーむ」だったような、この辺りはすでに記憶が定かでありません。とにかく、ママが和服姿で綺麗だったのは覚えています。

3軒目は乾杯のご発声いただいた林田社長のご案内。おじさん組はこちらへと連れて行かれたのが、あぁまた名前が出てこない。カウンター席だけの渋い小料理屋さんでした。愛想のいい女将さんが作ったおばんざいが、カウンターの上に並んでいます。さっきまで食べていただろうというのに、最後の一個になっていたざばの煮付けをいただきました。

なぜか、キープの棚に米焼酎の山辺(球磨焼酎)がずらりと並んでいたので、なぜ大牟田で川辺なのか聞いたら、逆にこれがあまり熊本のお店に並んでないことに驚かれていました。大牟田で米焼酎といったら山辺らしいです。ここまでくると、もう何喋っていたか覚えていません。が、楽しかったのは覚えてきます。最後に、コートがなくなっていましたが、これも旅先の思い出。

大牟田にいったら是非ここにっ。のお店発見!

3軒のハシゴで、おしゃべりもアルコールも食事もお腹いっぱい。一緒に行っていたNPO法人日本マイホームプランナーズ協会の岩山理事長と、千鳥足で宿泊先のホテルに向かっていると、目の前にこんな風景が飛び込んできました。


木造の時代のついた建物、蔦が絡んでいますが、うっすら看板めいたものも見えています。夜の虫が光に誘われていくように僕らも吸い寄せられていきました。えっ、ここなんだろうね?もう、ホテルまでは30mくらいだったので、このまま帰ろうかとも思いましたが、好奇心旺盛な二人は素通りできませんでした。すでに25時はまわっていたはずです。


そしてここがお店のアプローチ。この奥行き感、小さな段差、壁に這わせた蔦や、床に生えているグランドカバー。とてもさりげないのですが、このオーナーのこだわりが感じられます。

お店のドアを開けると、外から感じられるボリューム感を覆す、すごい吹き抜けの店内。木造平屋ですが、天井を全て無くし、小屋組が露わになっています。そんな天井高の空間に、低めのカウンターと、ソファーのボックス席がさらにそのボリューム感を助長しているようです。カウンターの後ろにはキラキラ輝く洋酒がずらり。

ドアを開けた瞬間僕と理事長は「なんだこれ〜っ」と叫んでいました。いや、本当に叫んだんです、大きな声で、感動しました。お店の中からは何事かといった視線をバシバシ感じましたが、兎にも角にも、お店に入っただけでこの感動はそうそうないはずです。こんな感じで感動しまくっていたので、もちろん店内の写真は撮り忘れました。

マスターにその感動を話していると、なんと熊本人であることが判明。ここでまた盛り上がって、ボウモアストレートを一気呑み。お店の名前は「カフェバーファイブ」。

マスターのお店の作り方について色々熱くご教授いただき、そして美味しいウイスキーをご馳走になり、さっきまでの酔いも吹っ飛びました。絶対ここはオススメですが、あまり賑わっても嫌だなと思う、超お気に入りのお店になりました。


翌日、再確認に行ってきました。


この看板が目印ですが、ほんと控えめなので通り過ぎちゃいます。

今回は、こんな大牟田の旅(いや、呑み会)のお話でした。随分気持ちよくお酒いただいたのですが、次の日はすっきりしていました。多分、最後のカフェバーファイブで相当時間呑まずに話をしていたんだろうと思います。こんな出会いをさせてくれたsheprohome上口社長ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?③

2017/11/27

小さい家を建てたいと思ったら。

前号までの記事(シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①)(シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?②)をご覧いただき、家を建てるなら小さな家しかないな!と思ったそこのあなた!”日本の中に一人でもいてくれたら涙流して喜びます”今回は、具体的にどうすれば小さな家を建てることができるかご案内していきます。

小さな家づくりを成功させるかどうかの大きな鍵は、その家での暮らしを共に考えてくれるパートナー選びです。家を建てるためのパートナーとしてはいくつかの存在がありますね。僕らみたいな設計事務所(建築家)、住宅メーカー(全国区・地元)、工務店とだいたいこの三つに絞られると思います。それぞれに特徴ありますが、そこらへんの違いについては別に調べてみてください。ここでは、これら三者の違いはどうでもよく、共通する大切にすべきところを列記しますね。


 

 

①聞き上手な相手かどうか。
これは、あなたが想像している暮らし方を、いかに正確に聞き取れるかの能力になります。例えば、あなたが「窓は大きくしたい」という希望を伝えた場合、「わかりました、大きな窓を設けましょう!」と即答する相手は論外!絶対パートナーとしてはふさわしくありません。一見、なんでも希望を聞いてくれるいい人ですが最悪です、あなたのことより会社のことを優先しています。「はいはい」と言っておけば、その相手は悩まずにすみますし、何かあれば言った通りにしましたよ。と言われるのが落ちです。

そうではなくて、あなたが伝えた「窓を大きくしたい」の理由、なぜ大きい窓が欲しいのか、それがあるとどう暮らしが素敵になるのかを、専門家としての経験を持って想像しながら、あなたの話を聞く力。その力があるからこそ、あなた本人ですら口に出せなかった本質を引き出してくれます。それが聞く力のある相手です。

もっとすごい相手は、あなたがあえて口を開かずとも、何気ない会話の中から、あなたにとっていい暮らしに繋がるキーワードを拾い集め提案してくれる人。ここまでいくと間違いない相手でしょう。そんなことを意識しながら、相手の話を聞いてみるのも面白いと思います。

②設計力がある相手かどうか。
設計力というと、設計事務所や建築家を連想されると思いますが、実は設計事務所(建築家)でも小さな家は設計できない人もいます。逆に、住宅メーカーや工務店でも小さな家が得意なところもあります。そういった意味では、小さな家での暮らしを想像しながら、きちんと組み立てることができるところであれば、その組織の違いには意味がないということなんです。

また、間取りを考える時、平面的なことばかりでなく、高さや、時間軸のことまで同時に想像できること。家事や教育など子供のことが想像でき、料理の手順がわかっているかどうかも家づくり、特に小さな家づくりでは必要な感覚だと思います。

では、その設計力を判断するにはどうするか?やはり実績を見るしかないでしょう。我々専門家であれば、図面を見ればある程度、その相手の技量は判断できますが、一般の方がそれだけで判断するには無理があります。これまでの実績のお宅を案内してもらうとか、モデルハウスを持っているところであれば、そこを訪ねてみることで、その家自体の心地よさを体感するしかないでしょう。小さな家をつくれる相手として、僕が勝手にピックアップするとこんな感じになります。

・ミズタホームさん
甲佐町にある山ぼうしの樹は僕も大好きな場所です、あんなモデルもてたら仕事しなくなるかも。

・ホームパティさん
小さな家についての勉強会など開かれているようです。本体がアネシスさんというのも特徴的。

・すまい工房さん
テレビコマーシャルでも有名な龍田ビオトープの家は、規模ほど小さくなくても小さな家のフラッグシップだと思います。

・FAD建築事務所
もちろん、当社も得意とするのは小さな家ですのでここに並びます。

並びには意味はなく、googleで検索して出てきた”相手”の中で、僕目線で並べただけです。実際にお付き合いや訪問したことあるのは、ミズタホームさんだけですので、実情がどうなのかはわかりません。あくまで僕のイメージで、もし僕が素人で小さな家を建てようと思った場合は、ここに並ぶところを廻ってみると思うレベルのリストです。

③家族での暮らしのイメージ共有ができているか。
①も②も相手に対する条件でしたが、一番の問題は近くにあります。そう、ご家族との情報共有・価値観の統一です。小さな家を目指す人は、比較的合理的に物事を考える方が多いようです。小さな家というと可愛らしいとか、素朴とかどちらかというと、情緒的な感覚を持った方が多そうに思えますが、実際はそうでもないようです。というより、そもそもベースに現代的な合理主義があって、その上に暮らしに情緒的感覚を持ち込める方々が、小さな家を楽しめる人なのかもしれません。

例えば、子供部屋は設けずに家族が近い関係のまま暮らしたい(=情緒的)という思いの中で、それを実現させるための理屈として、どうせ子供は巣立っていくし、そうなれば部屋が無駄になるし、その部屋の分建設費用も抑えられるしとか、自分自身あるいは周りを納得させるための合理性をみつけようとしますね。このことからも、情緒的な部分と合理性が合致した時に、心から小さい家を”いい”と思えるのかなと思います。どうですか?

いくら僕が、「小さな家はいいぞ」と言っても、奥さまや子供達から反対されたまま作ったとしても、幸せな暮らしは当然望めません。やはり、そこで暮らす家族が楽しめる、豊かになる、幸せでないとダメなんです。そんな家族(夫婦)の日常を映像化した映画があります。

人生フルーツ
ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。という導入がある映画です。

見た人はみな、「あんな風に暮らせたらいいね」と言われます。そんなほんわかした暮らし振りなのですが、ご主人の思想が色濃く詰まった家の作りになっています。しかし、優しさもいっぱい詰まっていて、奥様にとって面倒そうな作りも、二人の価値観では一緒の幸せな暮らしと化していました。同じデザインの湯呑みを美しいと思うのが同じ価値観でなく、そのデザインが好きなご主人と、その湯呑みの思い出が大好きな奥様、そこに価値観の一致があるのかなと思いました。

ちょっと話が逸れましたが、暮らしのイメージを共有することは簡単ではないはずです。暮らしを想像しながらと言っても、家族の中でも人それぞれ、思い浮かぶ入浴シーンは違ってくるはずです。そういった家族同士のイメージをつなぎ合わせながら、少しずつ〇〇家の暮らしってどんなものなのかを探っていってはどうでしょう。実際、お父さんの当たり前は、お母さんにとって当たり前でないこといっぱいありますから、そのあたりを整理するだけでもいい家づくりになると思います。

そんな家族会議の手助けとして、FAD建築事務所では「家づくり調書」という資料を作ってお客様にお渡ししています。この資料の内容を埋めるのはお父さんだけでは無理です。否応にでも家族での認識確認が必要になるので、価値観の共有のきっかけになるはずです。

 

今回のまとめ

今回は、小さな家を建てたいと思ったらということで、相手選びと下準備としての家族でのコミュニケーションについて書きました。家族間のコミュニケーショについても、先に書いた上手い相手と繋がることができたら、いい具合に助けてくれると思います。相手選びも合理的にとお考えになるのであれば、いくつかのチェック項目リスト化して、それにそれぞれ5段階評価を設け、この項目は1点だけど、こっちは5点だね、その合計点を総合力として判断し相手を絞るのも楽しいかもしれませんね、ちょっとこちらはビビりますが(笑)。いづれにしても、家族で楽しみながら進めることがいい家づくりに繋がることだと思います。

 

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施工事例NEW

2017/11/27


熊本市_MKさま邸更新しました。こちらからご覧くださいませ。

 

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シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?②

2017/11/21

小さな家のデメリット

前回の記事「なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①」の冒頭に書いた小さな家のイメージ。あれは小さな家推進派の伝える、偏ったいいイメージだったと思います。そこで、推進派でない方、あるいは小さな家って気にしたこともない方々がイメージする、いわゆるデメリットを考えてみます。本当のところ、このサイトにたどり着いた方は、小さな家への不安や、疑問があって、実際はどうなのかなぁと情報収集されている方だと思います。まずは、そんな不安イメージをいくつかあげてみます、あなたの不安は当てはまりますか?

・狭苦しい、窮屈、余裕がない。
・収納が少ない、片付けにくい。
・価格が割高になる、坪単価が高い。
・必要な部屋が作れない、趣味の部屋が作れない。
・・・・・。

どうでしょう、だいたいこんな感じではないでしょうか?小さい(面積が小さい=狭い)という表現で考えれば、どれも全くもってその通りです。物理的に小さいのですから当然と言えば当然です。そしてもうひとつの最大のデメリットイメージがこちら。

「あんな小さい家建てちゃって大丈夫?お金なかったのかな?かなり窮屈そうだよね。・・・」などの周りからの視線や、評価。

実は、これが一番高いハードルなのかもしれません。戦後、とにかく住宅を大量に作れ!と叫ばれた時代、どれも家は小さくどれも粗末(あえてこう表現します)なものでした。それでも、そこに暮らす人たちは満足とまではいかなくとも、不満はなかったと思います。あったのは向上心とか、もっといい暮らしがしたいという欲求だったのではないでそうか。その後高度成長に伴い、そんな小さな家の中に色々な「もの」が増えていきました。


22年前(1992年)の日本の一般家庭の荷物

こちらの写真は、TOTO出版から出ている「地球家族」という写真集のものです。以前、この本のことについて書いた記事(収納が少ない=不幸ではない。)もありますので合わせて読んでいただけると嬉しいです。この写真でもわかるように、日本の住宅にはありとあらゆるものが増えていきました。そうした「もの」を所有することがステイタス(成功の証)とされてきたからです。

あともう一つ、周りと同じ(平均的)でありたいという感情があったのではないでしょうか。周りからの評価をすごく気にするという国民性的なものが、まさにこの所得欲を助長させたのではと思います。その中からは、家は大きい方がいい(天井は高い方がいい)という常識も生まれてきました。「家が小さいとものが入らない、家が小さいとみすぼらしい」まさに、前に書いてきた戦後日本人の理屈に合致して、このことが小さい家のイメージを悪くし、最大のデメリットになったのではないかと思いますがいかがでしょう。

 

やっぱりデメリットなのかな、小さな家って。

こうやって考えてみると、やっぱり小さな家ってデメリットが大きいような感じがしてきました。欲しいものが買えなくて、それを我慢して暮らしたり、なるべく離れたいのに、すぐ近くにいつも家族がいて、洋服をしまう場所がなくてソファーの上にかけっぱなし。だからいつも部屋の中が散らかって、小さい家がさらに狭く感じちゃう。いよいよ、ヤバい感じになってきましたよ「小さい家」。

 

でも、ちょっとだけこの理屈を推進派として整理させてください。

先にあげた理由には、どれも改善の余地があることにお気付きではないでしょか。欲しいものが買えないというストレスは、いったいどれくらいのものでしょう。その欲しいものはあなたにとってどれくらい重要なもの、あるいはそれを持つことでとても幸せ(ハッピー)になれるものでしょうか。

ただ単に便利だからとか、かっこいいからの理由でそこにお金を使うことが幸せなことなのか。大切なのは、それを持つことであなたがすごく気持ちよく暮らせ、そんなあなたを家族が見たときに幸せになれるものであるかどうか、ちょっと堅苦しい言い方ですが、要は買う前に一呼吸おいて、それが手元に来て暮らす時の自分自身や、家族のことを想像してみることが大切なのかなと思うわけです。そうすると、本当に欲しいもの(必要なものとは違う)、幸せになれるものだけが残っていくのではと思うわけです。

こういった考え方は、少し前から断捨離とか、なんとか片つけ術とか、フランス人は10着しか・・・というものの中で多く知られるようになり、そういった暮らしこそが、実は幸せなんだと考える人も増えてきました。ただ、そこには理屈はわかってもなかなか実践できないよ!という、また別の声があるのも事実ですが、戦後日本の所有こそが豊かさの象徴、という思想が変わってきているのは確かだと感じます。趣味を大切にしたり、家族との時間を仕事より優先したり、最近の若者の車離れもそういった所有欲から解き放たれた結果、だと思いますが皆さまはどう感じますか?

 

今回のまとめ

なんとか、小さな家の良さを伝えるべく、まずはデメリットを公平に考えようとしたのですが、やっぱり無理でした。小さな家こそが暮らしの本質だと考える私にとって、小さな家の持つデメリットは即座にメリット(より良い豊かな暮らし)の条件になっちゃいます。公平性に欠ける記事でしたが、あなたの不安や疑問に少しでも水がさせたら嬉しいです。いよいよ、次回からは小さな家の具体的な作り方を書いていこうと思います。第一話で予告した内容と違っちゃったのはすみません。第三話も変わるかもしれませんが、ご期待いただければ幸いです。

 

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シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①

2017/11/20

小さな家のイメージ

最近、小さな家という言葉を見たり聞いたりするようになってきました。みなさん「小さな家」にどんなイメージをお持ちですか?僕らの世代(1970年生まれ)であれば「大草原の小さな家」を絶対思い浮かべるでしょう。話の中身はあまり思い出せませんが、アメリカ西部開拓時代の家族、とにかく頼りになるお父さんと、とにかく優しいお母さんの印象がものすごく強くあります。毎週見てましたね。その家族の住む小さな家の写真を探して見ました。


googleの画像検索でヒットしました。

写真を見て、これこれと言えるほど記憶も定かではなりませんでしたが、家が小さかったのは間違いないと思います。タイトルにも小さな家とありますから、このサイズ感が僕ら世代の小さな家の基準になるのかなと思います。現代社会でこのサイズで暮らせるか不安はありますが、ドラマの中ではこの家に家族5人が暮らしていたと記憶します。ウキペディアでは10人くらい名前が上がっていますが、そんなにいたかな?と思い出すことはできません。その家の中の様子も、もちろん思い出せませんが、時代背景からいくとこんな感じだったのではないでしょうか。


小さな窓で木の床板、小さなテーブル。

この写真は、熊本市動植物園内に展示してある同年代の住まいを移築したものです。写真には見えませんが、調理ができる暖炉が備え付けられています。


ドラマの中の小さな家に似てますね。

手狭そうにみえますが当時はこれで良かったんでしょうね。この動植物園の小さな家は10坪弱でした、畳20枚弱という空間に、先の写真のリビング兼ダイニングと、奥に3畳程度の小さな部屋。トイレとかは外にあったんでしょうね。大草原の小さな家は、最初の写真から推察するにおそらくロフト付きの10坪程度。そこに5人住まいとは、現代のくらしぶりではちょっと厳しいでしょうね。

 

日本にも同じく小さな家がありました。同じ1800年台後半日本は明治、当時の北海道開拓時代の住まいはこんな感じだったようです。


この写真が家族なのかはわかりませんが、雰囲気はこんな感じだったのでしょう。

この方向から見ると幅5間(9.10m)、奥行き2間(3.64m)、掛け算するとちょうど10坪くらいになります。偶然なのかわかりませんが、同じ時代の日米の開拓時代の家はどちらも10坪程度になっていました。快適な暮らしというよりも、労働で疲れた体を癒し、次の日への活力を養う、食事と睡眠が最重要課題だったとしたらこの広さも納得できます。

 

小さな家の定義

先の二つの小さな家ですが、どちらも4名〜5名で広さが10坪程度と、現代社会では幾ら何でもちと手狭まかなと思います。小さな暮らしが身についてるうちの家族でも、ちょっと難しいかもしれません。では、小さな家の定義とはなんでしょう?これもgoogleで検索してみましたが、これという定義はないようです。なので、私が考える小さな家の定義をまとめてみようと思います。

まず広さについてです。家族4人が暮らす住まいとした時、現代社会でもっとも一般的な広さを表す言葉として4LDKがあります。これは4つの個室とリビング・ダイニング・キッチンを持つ間取りです。それぞれに面積(畳の枚数)を与えてみるとこうなります。

それぞれの個室(6帖×4部屋)24帖・リビング12帖・ダイニング6帖・キッチン4帖・玄関ホール3帖・トイレ1帖・洗面脱衣室2帖・浴室2帖・収納(全てまとめて)6帖、合計すると60帖で概ね30坪(約100㎡)になります。

4LDKの分譲マンションであれば少し広めの面積になり、戸建て住宅であれば少し小さめの面積でしょう。これを基準に考えた場合、小さなというくらいですから30坪を下回るのは当然として、いったいどれくらいを定義付けすればいいのでしょう。

これまでのうちの実績からすると、4人家族で20坪程度という住宅も計画・プレゼンテーションしてきました。その上で、最終的に落ち着くのは4人家族で22坪くらい。どうも、この辺りが小さな家の定義としてはしっくりくる気がします。さらにこの中には、人数にあまり影響を受けないトイレ・洗面脱衣室・浴室の2.5坪が含まれているので、その分を引いた19.5坪を4人で割り算してみると、一人当たり4.87坪という広さが導かれました。つまり、こんな計算式が成り立つのかなと思います。

(そこに暮らす人数×4.87坪)+2.5坪=小さな家の面積
※10人とかの大人数では変わると思います。

6人家族であれば31.72坪、5人家族であれば26.85坪といった感じです。どうですか、この数字を見るとやはり小さい・狭いというイメージが湧きませんか?数字だけを見るとそう感じますよね。でも、実際このくらいの広さで快適に暮らされているご家族はいくつもあります。


部屋を大げさに区切らない、なるべくワンルームに繋げる。

この住まいは21.54坪の平屋で、男の子2人とご夫婦の4人で住まわれています。子供それぞれに個別のスペースを持ち、ご主人の書斎、夫婦の寝室とウォークインクローゼットを設けた間取りです。同じ空間に段差を設けたり、勾配天井にしてみたり、あえて中央に柱を設けたり、小さいながらも広がりが感じられるように、同時に暮らしやすいような工夫を散りばめています。そうした工夫がなくては、この広さ(面積)で4人が快適に暮らすことは不可能でしょう。こうしたことをまとめてみて、導き出した小さな家の定義がこちらです。

 

①(そこに暮らす人数×4.87坪)+2.5坪という公式が成り立つこと。
②小さく感じさせない工夫がなされた設計であること。


 

特に、②がなければただの狭い家となってしまいます。強いてあとひとつ定義とういか条件を加えるならば、狭小住宅ではないということです。狭小住宅とは、敷地面積や、敷地周辺の条件からやむなく小さく建てなければならないという、外的要因で計画された住宅です。この記事でいっている小さな家は、そこで暮らす人が能動的に小さく計画し、小さくコンパクトに暮らすものです。なので、出来上がったその家で暮らすことは、その家族にとって、楽しく豊かであり、とても幸せであるものなのです。

 

今回のまとめ

家を作るということは、家族との幸せな暮らしの場を作るということだと思います。冒頭に書いた大草原の小さな家はまさにそんな家族像が素敵に描かれ、愛に満ち満ちたドラマだったと思います。10坪そこそこの家であっても、その家族が暮らしを工夫し、共有できるものは積極的に楽しく共有し、そして相手を常に感じ自然に思いやれるような空間。これが、究極の小さな家なのかなと思います。決して大きな家では感じることのできない、小さな家だからこそ感じることのできる幸せではないでしょうか。

今回から始まった、シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?の第二話では、小さな家をつくるコツをご紹介しようと思います。これまで培ってきた経験をもとに、より多くの方に小さな家の魅力が伝えられ、幸せな暮らしが増えることを願って。ぜひ、また読んでいただけると嬉しいです。

 

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【プレゼント企画】いい家づくりができる魔法のシートを差し上げます!

2017/11/16

いい家づくりをするために整理しておきたいこと。

設計事務所をしていますから、家づくりをお考えの方から相談を受けるのは当たり前。まずはメールやフォームを使ってお問い合わせいただくのですが、その質問内容は多岐に渡ります。予算のことや建てる場所、家族構成や趣味趣向、一つとして同じ条件の方は存在しないのですから当然ですね。ここで、実際にいただいたご質問とそれに対する回答をご紹介します。

 

DSC_0384
見学会の様子、みなさまおもいおもいの場所に腰掛けられリラックス(記事内容には関係ありません)

質問 断熱や気密、構造などの住宅性能について色々勉強してみましたが、実際のところどれがいいのか分からなくなりました。どういったつくりが一番いいのでしょうか?

回答 家づくりの勉強は楽しさ反面、その情報の多さが厄介な場合もありますね。結局どれを選択していいのか分からない。質問者さまもそんな状態でしょう。まず一つはっきり言えるのは、これが一番いいですよという答えはないということです(お勧めできるものはありますが)。それぞれの工法(メーカーとか素材とか)にそれぞれのメリット・デメリットが存在します。つまり世間でよく目にしたり、耳にしたりするものがあなたにとっていいとは限らないのです。要は自分たちの暮らしにはどれが最適かという視点で選ぶことが重要になってきます。大事なのは性能だけでなくあなたの暮らし方なのです。

 

質問 リビングと寝室と子供部屋が欲しいです。子供部屋は将来2つに区切れるようにしておけますか?あと、収納もできるだけ多く欲しいですが大丈夫ですか?

回答 全て可能です、自由に設定できますよ。完全オリジナルで設計デザインできますからご安心ください。ただ、特別な理由なく部屋数を決めたり、広さを決めてしまうのは得策ではありません。例えばお子さまについてです。これから家をつくった場合、お子さまの現在の年齢(3歳と1歳)からの暮らし方が、将来のその子たちのスタンダードになっていきます。子供部屋を二つ準備しておけばそれが当たり前になるように、一つをシェアする作りにしておけば、その子たちは違和感なく空間を共有することができるようになるでしょう。勉強だって小さいうちはきっと、リビングや食卓がメインになるはずです。部屋数を増やすあるいは、増やすための準備にもお金がかかります。そのお金のかけ方が、これからの暮らし方を考えた時、最もよい選択かどうか一緒に考えてみましょう。

 

質問内容で多いのはこんな感じのものです。どちらも、家づくりの過程では必ず考えることなのですが、考えるタイミングや考える視点が適切でない場合がほとんどです。世の中に流れている情報が、みなさまをそうさせているのだと思いますが、本来家づくりで最も重要であり、最初に整理しなければならないのは、「そこでの暮らし方」なのです。

 

家づくり調書を使って、考え方のコツをつかもう。

ご質問いただいた場合には、先のような回答をして、どうやって考え方や視点をコントロールするかをお伝えしているのですが、それを具体的に表現したチェックシートがあります、今回はそれをご紹介しましょう。FAD建築事務所では、この資料を設計のご契約あるいはプレゼンテーション(有料)をお申込み頂いた方にお渡しし、家づくりの際に考えるべき暮らし方を整理していただいています。これを「家づくり調書」と呼び、ご家族での情報の共有化も測っています。この情報共有も意外とできていないことが多いので、この調書を記入することで、ご家族の意外な気持ちにハッとすることもあるようです。

 

家づくり調書を差し上げます。

そんな家づくり調書を無料で差し上げます。ご希望の方は、下記サイトへアクセスいただき、資料請求へのチェックとコメント欄に「家づくり調書希望」とお書き添えください。あなたのぐちゃぐちゃになった家づくりへの道しるべが整うはずです。もちろん、これだけで十分というわけではありませんので、もっと詳しくという方は、別途お問い合わせください。あなたの、そしてご家族の楽しい暮らしの一助になれば嬉しいです。

 

家づくり調書プレゼント希望の方はこちらから。

 

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益城町の家_基礎配筋の検査してきました。

2017/11/5

基礎配筋の検査

基礎工事が始まっています、今回は基礎の配筋検査を行ってきました。設計で指定した配筋になっているかどうか、その素材と加工方法、組み方などを確認していきます。

 


まずは底板部分の配筋です。鉄筋がD13というサイズで、縦横どちらも@200(ピッチ200)で組まれています。

下に見えるビニールシート、これは地中からの湿気を遮断する防湿シートと呼ばれるものです。このシートの幅が1mなので、必ずどこかで繋がないといけません。写真でいうと左端に見えるところです。この部分も重なり幅は150mmと決められていますが、現場では200mm以上とってありました。

もう一つ写真に写っている四角い物体。6面体であるためサイコロと呼ばれますが、これは鉄筋と土との接触を避けるために鉄筋の下に敷きこむものです。正式にはスペーサーといい、鉄筋コンクリート造の壁などにはドーナツと呼ばれるスペーサーが使われます。


写真の中の黄色い輪っかがドーナツです。半径が40mmとかいくつかの設定があり、鉄筋のカブリ厚さを調整していきます。


こちらは、鉄筋のサイズを確認しているところ。スケールで測っても分かりにくいので、鉄筋に刻印してある13という数字を探します。写真の中央付近に刻印があるの見えますか?設計通りのD13が使われています。


最初の写真と同じようなカットですが、見ているところが違います。こちらは、鉄筋の継手部分を確認しているところです。横方向の鉄筋が重なっているところがありますね、ここを継手といいうちでは40d(鉄筋の呼び径×40)確保としています。今回はd13なので、520mm以上設けるよう指定していましたが、現場ではそれ以上の800mm確保を確認しました。鉄筋も素材長さがあり、最長6mで現場に搬入されます。現場では6m超えの基礎はざらにあるので、こういった継手はいたるところに出てきます。


基礎開口周りの補強状況に、


主筋(横方向にある上の2本の鉄筋)の間隔にも指定があります。通常、この主筋は1本の場合が多いのですが、耐震等級3を確保しているこの建物の構造計算で、一部主筋が2本必要な部分が出てきました。D13の鉄筋を2本、そしてその間隔を70mmという設計です。この70mmにも意味があるのですが、込み入った話になるので、もし詳しく聞きたいという方は下記お問い合わせから質問ください。

このほか、立ち上がり鉄筋の種類やサイズ、底板への定着長さなどなど必要な検査を済ませました。指摘事項は一箇所、先の写真にあった主筋の間隔70mmを確保というところだけでした。写真の通り、確保できたので無事合格です。

 

次は、基礎コンクリートが打設され、いよいよ木工事へも移っていきます。レポートは続きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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