【飛熊の家_MTH】基礎の配筋検査が終わりました。
2017/04/28
基礎の配筋検査実施。
お天気続きの気持ちいい日が続いていますが、今回は基礎鉄筋の配筋検査をやってきました。先日のブログでも書いていた、基礎の鉄筋コンクリートを構成する鉄筋部分の検査になります。検査の結果はもちろん合格です。今回は、その検査内容について幾つかご紹介します。
※今回紹介の他にも検査項目はあり、しっかり検査して写真管理をしています。
一つ目は、先日のブログで紹介しました「鉄筋のカブリ寸法」の確認です。測っているのは、基礎の外周部を真上から見たところです。左側にあるのが、コンクリート型枠と呼ばれる、コンクリートを形作る文字どおり枠になり、このパネル面がコンクリートの表面(土に触れる部分)になります。
確認するのは、この型枠から一番近い鉄筋までの距離です。設計では6cm以上確保するようになっていて、その該当する鉄筋は縦筋になります。写真でもわかる通り、6cm以上確保できてましたので合格です。
こちらは、土間スラブの配筋状況。設計ではD13の鉄筋を20cm間隔で縦横に配置するようになっています。現場ではこんな風に言います。
D13をタテヨコ200ピッチで →
デージュウサン ヲ タテヨコ ニヒャク ピッチ デ
こちらも検査合格ですね。
お次は、基礎コーナー部分の補強についての検査です。基礎には、このような曲がり角がいくつもありますが、その部分には鉄筋の補強が必要になっています。
横方向のスケールを当てている部分で、鉄筋が2本並んでいるのがわかると思います。このうち1本が補強のための鉄筋で、40dの確保が必要です。D13なので520mm、合格です。
次も同じコーナー部分の補強筋ですが、上記部分とはちょっと趣が違いますね。そう、右からの鉄筋が斜めに下がっています。しかし、決してズレ落ちてるわけではありませんよ、狙い通りにきちんと留めてあります。その訳は・・・
コンクリートにはおおよそ25mmの砂利(骨材)が混入されています。その砂利がきちんと満遍なくゆき渡るように、わざと隙間を開けているのです。左から伸びている2本の鉄筋と合わさって、3本になるのを避けているのです。
次は何でしょう?鉄筋をアップで撮っています。注目は白い点線の中にある刻印です。ちょっとわかりにくいですが、十字に穴あきのマークと、その右側に13という数字が見えます。実はこれ、鉄筋のメーカーとサイズが刻印されているのです。今回の鉄筋メーカーはこちらになります。
表示マークが青い○印中に確認できますね。住宅の設計で指定するのは、鉄筋の種類(表中にあるSD295A)とサイズ(D10とD13)になります。
実は鉄筋にはいくつも素材があり、その素材で強度や粘りなどの特徴が違ってきます。この素材の違いは、鉄筋をじーっと見てもわからないのです。加工場へ入る前であれば、伝票とかあるのですが、現場に届いた後に頼れるのはこの刻印だけなのです。
すべての鉄筋の検査が午前中に完了し、設計通り問題なく合格でした。午後からは、土間スラブのコンクリートが流し込まれ、夕方にはご覧の通りきれいに均されています。本日も暑い日でしたが、どうもお疲れさまでした。次回は、基礎の立ち上がり部の型枠建てと、同じくコンクリート打設になります。