吉冨の家_黒い板壁の家

天窓と食卓テーブルのお話し。

2019/02/15

天窓つくりが進んでいます。

うちの設計では天窓をよく取り入れています。何が何でも天窓というわけではなく、暮らし方に寄り添うために効果的な場合の採用です。リビングが明るいのは当然なので、リビングでの採用は少なく、窓を取りにくい脱衣室や階段室、洗面所や意外と外光の入りが少ない玄関ホールなどに使う機会が多いですね。

既製品の天窓もあるのですが、オリジナルの場合がほとんど。自由なサイズで作れ、思い通りの位置にセットすることができます。ガラスの種類も選べて、星空をみたいなら透明ガラス、視界を遮り明るさだけを求めるなら乳白ガラスと、使い方に合わせたセレクトが可能です。ただし、雨漏れなどのリスクがあるので、しっかりとした設計と施工は必須ですね。

 


今回の住宅では、脱衣室兼洗面所とトイレ、それと玄関ホールへ天窓を設けています。写真は脱衣室兼洗面所の天窓になる部分。まだ、壁も天井もない状態なので、ちょっとわかりにくいですが、明るくなっている部分に天窓があります。断熱材の白が光を反射して、これはこれで綺麗ですね。

 


こちらはトイレに設けた天窓です。枠材はできているもののガラスがまだ入っていないため、ベニア板で蓋がかぶせてあります。

 


その天窓に使う枠材を加工している風景。今回初めて枠材を杉の集成材で製作しています。見つけ面に柾目が現れるように作ってあり、いつも使っている板目のものと違う表情で、こちらもいい感じです。使い方次第でどちらでも似合う納め方ができそうです。

 


天井下地組みも始まっています。これができてくると、部屋のボリューム感が出てきて一気に家感が増してきます。

 

食卓テーブルの天板選び

暮らしの中で食事はとても大切な時間だと思っています。みんなと一緒であろうと、時間が合わず一人で食べる食事であろうと、適当な食事は人の精神状態にいい影響は与えないだろうと。そこで、食卓テーブルの役割は大きいと思うんです。だから、うちの設計では必ず食卓テーブルまで一緒にご提案しています。持ち込み(購入)テーブルでお気に入りのものがある場合は、そのテーブルにあった食卓デザインを考えますが、それがない場合はオリジナルでぴったりのものを設計しています。今回もテーブルを一緒に提案していたのですが、素材についてご希望が出てきたので、では実物を見に行きましょうということで、福岡県大川市まで行ってきました。

 


お邪魔したのは、大川市にある「有限会社高田製材所」さん。木材取り扱い樹種数が世界一という素材問屋さんです。上の写真はほんの一部で、とても一枚の写真には入りきれません。こっそり、現在の在庫資産はどれくらいですかと聞いたら、数十億でしょうとさらりと。もし、火事にでもなったらと勝手に心配してみたり。ネットからの問い合わせも受けられているようですので、詳しくは下記サイトをご覧ください。

有限会社 高田製材所 https://mokuzaikan.com
福岡県大川市古保802

 


まずはショールームで、いろんな樹種の特徴を説明いただき・・・

 


実際に並べてある材を眺めながら、いろいろな質問をしてみて。ちなみにこちらはウォールナットの一枚板。

 


塗装の仕上がり具合をサンプルでご説明いただき・・・・

 


運命の出会いへと繋がりました。片隅に立ててあった左端のこの紅白の一枚板。最初に、このショールムに入った時からそこにあったのですが、全く視界に入っていませんでした。それはなぜか?施主も含め僕も工務店さんも、案内してくれていた高田製材所の古賀さんも、「今回はウォールナットとかブラックチェリー」のようなものと意識していたから。そんな目線で見ていたので視界に入らなかったのです。

 

感動の出会いに

ウォールナットを探していたのですが、適当なサイズの在庫はなく、納期が間に合わない。では、ハギ材(数枚の板をつなげたもの)ではどうかと相談をしていました。ハギ材の説明をいろいろしていると、施主より「やっぱり一枚板じゃないとうちには意味がないです。一枚板でないなら逆になんでもいいくらいです」ときっぱり。この一言で僕は鳥肌立ちました。案内してくれていた高田さんがそれに反応します。「では、これが私の一押し、オススメです!」と向かった先が、この紅白の一枚板でした。なるほどサイズもぴったりで、ほぼ仕上がっているので納期も間に合います。

 


立ててあったものを床に置いて再確認、いい感じです。施主も「いいですね、これにします」と速攻で商談成立。あっという間の出来事でしたが、すごく感動の瞬間でした。潜在的に抱いているイメージと現実目に入ってくるものには大きなズレがあります。今回、みんながイメージしていたものはウォールナットでしたが、それがちょっとしたきっかけでこの一枚に出会い(すでに出会っていたのですが)、家づくりの中のドラマが生まれました。「行き詰まったら違う角度からものを見る」なんでも一緒ですが、心がけておきたいものです。

 

ドラマといえばこの一枚板の樹種も面白い。この木なんの木、気になる木〜でおなじみの「モンキーポッド」でした。子供の頃の日曜夜のテレビの定番CMでしたね。僕らの世代で行けば、西遊記(夏目雅子・堺正章出演)の番組後に流れていたような気がします。ドラマ繋がりです。

 

家づくりも折り返し地点まで来ています。完成が待ち遠しいですが、さらなるドラマが生まれるよう、いろんな目線で家づくりをサポートして行きます。

 

 

一手間が与える品のいい風格

2019/01/31

窓周りの造作

今日は久しぶりに冷えてますね、今年に入って雨少なかったのですが、今日は朝からずっと降ってます。気温も当然上がらず、冷たい雨でした。そんなお天気でしたが、現場での定例会議にいって来ました。

庇が十分かかっているので、これくらいの雨であれば外壁も窓にも雨粒は届いていません。日射のコントロールに庇は貢献しますが、雨をしのぐという基本的な役割も果たし、外壁などの痛みを遅らせてくれます。

 


南側リビングのメインの窓周りです。今回は、いつもの木製窓ではなくアルミサッシを採用しています。でも、ちょっと普通のアルミサッシとは見た目が違うのお気づきでしょうか?そう、窓の周りに木が見えてますね。この木枠の部分に格子窓が取り付けられる予定です。普通のアルミサッシでも、こんな一手間が入るだけでグッと印象変わると思います。分かりにくいですが、サッシの上には小さな庇も付いていて、窓周りにさらに奥行きを与え品良く仕上がっています。

 


こちらも地味なところですが、玄関前ポーチの下り壁部分です。黄色い養生カバーが付いているのがポーチ柱です。それに取り付いているのが梁なのですが、そのままでは外壁の黒い板材が納まりません。そこで、杉材にて見切りを加工して取り付けてもらっています。ここも小さな庇状になっいて、奥行き感を出してくれています。

どちらも大工さんなくして実現できないものです。もちろん図面なり、スケッチを書いたりして打ち合わせは行いますが、設計がイメージしているデザインを読み取り、そこに使える材料の吟味から、加工方法までを経験と知識から導いてくれます。やっぱり大工さんは凄い!とあらためて感じた時でした。

 

下準備

大量の黒い杉材、今回の外壁に使う材料ですが、貼り付ける前に一枚一枚塗装されています。これも、今回は大工さんたちがやってくれています。通常大工さんが板張りを終えた後に、塗装屋さんが表面を塗っていくのですが、自分たちが加工して貼り付ける材だからとのこと。まちがいないですね。


*外壁に使う杉板の山


*その杉板を押さえる押さえ縁の山

 

杉板張りまだまだ続くようですが、張り終えるのが楽しみです。室内側は電気設備との打ち合わせを済ませ、配線工事が進んでます。配線ルートの確認や、照明器具のレイアウトなどですね。点検口の位置なども将来のメンテナンスを考慮しながら決めてきました。

 

あっという間に今年も一月経ちました。3月の完成目指して現場は動いています。インフルエンザが流行っているようですが、みんな予防に努め順調に工事進行中です。このまま元気に完成迎えましょう。

 

なんでも結構です!ご質問などございましたら、ご遠慮なくこちらからお問合わせください。心をこめてお応えさせていただきます^v^。

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黒い板壁張りが始まりました。

2019/01/24

看板が地味すぎる

足場がかけられて、その後すぐに垂れ幕看板を設置してもらったのですが、うちの垂れ幕やっぱり地味すぎますね。道路から一番目立つ場所に掲げてもらったのですが、全く気づいてもらえないようです。リニューアルが必要そうです。


施工のアクラスホームさんの垂れ幕はしっかり主張されてます。

 

さて、現場の方ですが外壁の板張りが始まっています。今回は22条地域ではないため、外壁に板壁が使えます。足場で全体像はまだ見えませんが、足場の中に入るとこんな感じです。


杉板を黒色で塗装しています。塗料はいつもの匠の塗油です。エゴマ油100%溶剤添加なしという、安心安全な塗料です。そして、出入り口前にはこちらもいつものように庇をつけています。幕板がまだ塗装されていませんが、この部分も黒く染まる予定です。

 

床下断熱を基本に

ちょっと足元を見てみると、水切りが取り付いています。うちで設計する住宅では基本的に床裏断熱を採用しています。基礎断熱も最近よく目にしますが、床下空間には外気を通し換気をよくしておいた方がいいと考えるから。そのためにこんな穴の空いた土台水切りを採用しています。


この穴から入った空気が床下へと周り、常に空気の移動がある状態です。ただし、空気を回したくないところもあります。それがこちらの浴室の床下。


浴室は一般床よりも若干下がるため、基礎の内側にて断熱(基礎断熱)をします。なので、この部分は室内と同じ環境にする必要があるのです。外気の侵入を防ぐために隙間をコーキング(黒い部分)にて埋めています。


隙間を埋めるといえば、サッシ周りも入念にコーキング処理してありました。設計での指示はなかったのですが、アクラスホームさんの気密確保のための徹底施工でした。

 

室内の様子

外部の杉板張りが先行しているのですが、室内の雰囲気はこんな感じです。


今日もお天気でしたが、気持ちいい日差しが予定通り室内を温めてくれています。敷地に対して真南を向くように建物を配置しています。同じ性能の家でも、冬場は日射所得を上げると暖房エネルギーはぐっと抑えられます。


模型ですが、南を向くために敷地に対して斜めに建っています。

 

配管のスペース確保されていますか?

フラット35や瑕疵保険などいろいろな検査員をしていますが、配管スペースを確保していない現場をよく見かけます。本来は写真のように配管スペースをきちんと設け、土台や梁・柱などの構造部材の欠落を作らないようにしなければいけません。ただ、現場でこれに対応しようとするとなかなかタイミングが合わないようです。解決するためには設計の段階でしっかり配管ルートを確保しておく必要があります。


図面できちんと表現しておくことが大切です。

 


 

 

造作工事も始まった!

いつものように窓周りの造作(美しいデザイン)にも気を使っています。ただのアルミサッシが、この造作枠を設けるだけで、見た目にも美しくなり、雨だれ対策としても有効に働きます。


まだ、始まったばかりなので形はわかりませんね。来週の今頃には窓周りに綺麗に収まっていると思います。来週が楽しみです。

 

ここ数日暖かい日が続きましたが、週末は冷え込むそうです。現場の皆さんも風邪などにはご注意いただき、どうかお身体ご自愛ください。これからの週一でお届けする現場レポート、どうぞお楽しみください。

 

なんでも結構です!ご質問などございましたら、ご遠慮なくこちらからお問合わせください。心をこめてお応えさせていただきます^v^。

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