ブログ

シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?④

2017/12/12

小さな家の設計をやってみよう!

前回までの記事では、小さな家を建てようと思ってからの基本的な考え方を書いてきました。今回は、実際に自分で小さな家をプランする場合どうすればいいかを解説できればと思います。この記事を読んでもらえば、ざっくりプランニングのコツが掴めるのかな?と思います。できるだけ分かりやすく簡単に書いていきますが、わからなくなったらこちらの問合せフォームにご質問ください。精一杯の回答をいたします。ちなみに、プランニングの大まかな流れはこんな感じです。

①敷地の調査(道路、ご近所、方位などの状態を知る)
②敷地の特徴(いいところ悪いところを整理)
③一番窓から見たい風景を探す(見たくない場合はそれでいい)
④駐車場の位置を考え、玄関までのルートを考える
⑤家の中で一番家族が集う場所を想像(通常リビングかダイニング)
⑥外とその場所の繋がりをイメージ(窓から出入りする、しないとか)
⑦間取りに落とし込んでいく

 

まずは敷地の特徴を掴みましょう。

我々プロもここがスタートになります。家を建てようとする土地に立ち、その土地そのものの状態はもちろん、東西南北を基準とする周辺の状況をよく観察していきます。その時に、準備していきたいのが以下のグッズです。

・筆記具(鉛筆2B以上の柔らかいもの、消しゴム、三角定規など)
・下敷き(A3対応程度の大きなもの、画板だと紐がついてるので便利です)
・土地の測量図(測量されてない場合はゼンリンなどを拡大コピー)
・方位磁石(方位を現地で確認、真北を求めたいけど磁北でもまぁOK)
・コンベックス(いろいろ測りたいので5m程度が測れるもの)
・カメラ(スマホでOK、家に戻ってからの確認用。動画でコメント付き撮影がおすすめ)


実際の調査では、こんな感じで現場でスケッチしていきます。その場で感じたこと、特徴的なこと、生かしたい方向や、風の抜け方などなど、多くの情報をこの中に落とし込んでいきます。写真では、前もって準備していた測量図(ゼンリンとかでもOK)を下敷きに、トレーシングペーパーを重ねて使っています。あと、そのトレーシングペーパーに方眼を引いておくとさらにGOODです。方眼のサイズはひとマス910mmで作っておくと、建物のボリュームもわかりやすくなります。

 

まずは駐車場の位置を考えます。

意外かもしれませんが、車があるのであれば駐車場の位置を最初に決めちゃいます。最低でも幅2.5m・奥行き5.0mくらい一台で必要なので、車の台数分予定しないといけません。その位置が決まれば、残った範囲に建物をレイアウトするわけですが、その時に玄関の場所をイメージしましょう。駐車場がここだから、玄関はここにと単純に決めるわけでなく、車を降り玄関までのアプローチにも楽しさやワクワク感を盛り込んでみて。ゲストを迎えることもイメージし、おもてなしの空間として意識しましょう。ちょっとした木立を作るとぐっと雰囲気よくなります。

玄関までのアプローチが決まれば、次はリビングです。一番家族が集う場所を、その敷地の中でどこが一番いいかを考えるわけです。そこから見える外の風景、光がどんな風に動くのか、風はどちらから吹くのか、そこにソファーを置いて座ってるイメージです。現場では立っていますが、家の中で座っている状態をイメージしましょう。立ったまま、風景などを眺めがちですが、家の中にいる時はほとんど座っているはずですから。

 

窓を制せば、暮らしを制す。

色々なシチュエーションを想像しながら間取りを考えていくわけですが、同時に窓の大きさや高さ位置についてもイメージしていきます。窓はすごく大切で、部屋の真ん中にポンと置いただけでは気持ちいい住まいにはなりません。先ほども書きましたが、ソファーに座っている状態でこの窓もイメージします。ソファーに腰掛け、リラックスしている状態です。


ソファーと窓の位置は大切に考えましょう。


天窓も隅に寄せると壁からの反射でより効果的。

 

機能性だけでなくデザインが重要です。

耐震性が優れている、すごく省エネであるなどの性能についてだったり、家事動線がいい、収納のことがよく考えられているなど、使い勝手の良さだったりを考えるわけですが、それだけでは気持ちいい住宅は設計できません。住宅の設計をするにあたって絶対的に必要なものはデザインです。想像してください、今回建てる家の100年後を。そんな先でなくてもいいです、自分たちの子供がその家にずっと暮らしているか?暮らしたいと考えるか。

いくら性能のいい住宅でも、見た目がカッコ悪くては愛着がわきません。愛着がなければ長く存在することができません。一旦子供達も家を出ると思いますが、相続をする場合、そこに住みたいと思うかどうか?仕事などの都合で住むことができないかもしれませんが、簡単に壊して更地で売っちゃうなんてのは悲しいです。もし手放す場合でも、その家がかっこよかったら次の購入者もすぐ見つかるでしょう。

もちろん性能や使い勝手は良くなくてはいけません。それらは当然の標準仕様とした上で、必ずかっこ良い家でないといけないのです。このかっこよさは、デザインする(設計する)人の感性に大きく影響されます。それは経験値の差でも生まれますし、センスという感覚的なものにも影響を受けます。そんなデザインを意識し、美しく設計できればその家は長く愛され、持ち主が変わったとしても存在していけるでしょう。

 

設計は楽しいでしょう。

こんな感じで住宅の設計を進めていきます。設計というと図面を書くことのようにイメージされがちですが、図面は図面イメージした内容を客観的に表現するためのツールでしかないのです。それよりも、その住宅の形をイメージし、他者へきちんと伝えることができればそれでいいのです。あなたがもし自分の家を設計してみようと思ったのならば、今回の記事に沿ってイメージしてください。きっと、どこから手をつけたらいいのかわからないとはならないはずです。順番に考えていけばある程度まとまると思います。部屋の広さをどうするかとか、窓の位置をどうしようなど具体的な内容では考え込むと思いますが、それはそれでいいです。とにかく全体像がつかめれば、あとはプロにお任せしちゃえばいいのです。自分でイメージすることができるということは、相手に想いを伝えやすことになりますから。いかがですか、設計って面白そうでしょう。是非あなたも自分の家の設計にチャレンジしてみてください。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

大牟田で呑むならここでしょ!という記事。

2017/11/28

大牟田で呑むのは初めてでした。

先週の土曜日は、大牟田で人気の住宅会社「SheproHome/シェプロホーム」さんの忘年会にお呼ばれでした。NPO法人日本マイホームプランナーズ協会の会員さんで、真摯に住宅建築に取り組まれている二代目社長上口真大さんはなかなかのイケメンです。4人のお子さんもいて、頼りになるパパって感じがすごくいいです。

そんなsheprohomeさんの忘年会、普段お付き合いのある施工業者さんがメインなので、アウェー感バリバリでした。最初の会場が「やきとり五番」さん。写真を撮り忘れていたので、食べログのサイトをリンクしておきます。ただ、住所は変わっていて現在は、上口さんが新築で建てられた店舗になっています。マップではまだ出ていませんがこの場所です。

お店の中は広い板の間がメインで、その中に6人がけ程度の座卓が16〜20台くらい並んで(かなり広い)、カウンターが6〜8人掛けくらい。このカウンターの先に豪快な炭の焼き台があります。外は寒かったのですが、中はほかほか。やきとり屋さんにありがちな、強力な換気に伴う外気の流入は感じられず、快適環境でした。さすが上口さん。

座卓を確か4台でしたから、30名弱の大所帯での呑み会開始です。まずは上口さんが今年の反省と今後の目標を声高らかに発表。乾杯の発声を、有明トーヨー住器の林田社長。「カンパーイ」の掛け声を聞くか聞かないうちにジョッキを一気に傾ける面々。ちょっと、ビールの揃いが遅かったのでみんなのど乾いてたんだと思います。

料理の方は、もつ鍋とやきとりがメイン。どちらも好きなメニューなのでビールも進みます。食べ物も一息ついたところで、お隣の方との会話を楽しむことに。明らかに僕より若い好青年。何をしている人かと名刺交換をしてみると、なんと設計事務所の方でした。

長野設計コンサルタントの北里さん、上口さんと同級生とのこと。同じ業界の人間なので話も弾み、あっという間に1軒目終了の時間となりました。

2軒目は大牟田中心街のビルにあるスナック。名前は確か「あっとほーむ」だったような、この辺りはすでに記憶が定かでありません。とにかく、ママが和服姿で綺麗だったのは覚えています。

3軒目は乾杯のご発声いただいた林田社長のご案内。おじさん組はこちらへと連れて行かれたのが、あぁまた名前が出てこない。カウンター席だけの渋い小料理屋さんでした。愛想のいい女将さんが作ったおばんざいが、カウンターの上に並んでいます。さっきまで食べていただろうというのに、最後の一個になっていたざばの煮付けをいただきました。

なぜか、キープの棚に米焼酎の山辺(球磨焼酎)がずらりと並んでいたので、なぜ大牟田で川辺なのか聞いたら、逆にこれがあまり熊本のお店に並んでないことに驚かれていました。大牟田で米焼酎といったら山辺らしいです。ここまでくると、もう何喋っていたか覚えていません。が、楽しかったのは覚えてきます。最後に、コートがなくなっていましたが、これも旅先の思い出。

大牟田にいったら是非ここにっ。のお店発見!

3軒のハシゴで、おしゃべりもアルコールも食事もお腹いっぱい。一緒に行っていたNPO法人日本マイホームプランナーズ協会の岩山理事長と、千鳥足で宿泊先のホテルに向かっていると、目の前にこんな風景が飛び込んできました。


木造の時代のついた建物、蔦が絡んでいますが、うっすら看板めいたものも見えています。夜の虫が光に誘われていくように僕らも吸い寄せられていきました。えっ、ここなんだろうね?もう、ホテルまでは30mくらいだったので、このまま帰ろうかとも思いましたが、好奇心旺盛な二人は素通りできませんでした。すでに25時はまわっていたはずです。


そしてここがお店のアプローチ。この奥行き感、小さな段差、壁に這わせた蔦や、床に生えているグランドカバー。とてもさりげないのですが、このオーナーのこだわりが感じられます。

お店のドアを開けると、外から感じられるボリューム感を覆す、すごい吹き抜けの店内。木造平屋ですが、天井を全て無くし、小屋組が露わになっています。そんな天井高の空間に、低めのカウンターと、ソファーのボックス席がさらにそのボリューム感を助長しているようです。カウンターの後ろにはキラキラ輝く洋酒がずらり。

ドアを開けた瞬間僕と理事長は「なんだこれ〜っ」と叫んでいました。いや、本当に叫んだんです、大きな声で、感動しました。お店の中からは何事かといった視線をバシバシ感じましたが、兎にも角にも、お店に入っただけでこの感動はそうそうないはずです。こんな感じで感動しまくっていたので、もちろん店内の写真は撮り忘れました。

マスターにその感動を話していると、なんと熊本人であることが判明。ここでまた盛り上がって、ボウモアストレートを一気呑み。お店の名前は「カフェバーファイブ」。

マスターのお店の作り方について色々熱くご教授いただき、そして美味しいウイスキーをご馳走になり、さっきまでの酔いも吹っ飛びました。絶対ここはオススメですが、あまり賑わっても嫌だなと思う、超お気に入りのお店になりました。


翌日、再確認に行ってきました。


この看板が目印ですが、ほんと控えめなので通り過ぎちゃいます。

今回は、こんな大牟田の旅(いや、呑み会)のお話でした。随分気持ちよくお酒いただいたのですが、次の日はすっきりしていました。多分、最後のカフェバーファイブで相当時間呑まずに話をしていたんだろうと思います。こんな出会いをさせてくれたsheprohome上口社長ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?③

2017/11/27

小さい家を建てたいと思ったら。

前号までの記事(シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①)(シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?②)をご覧いただき、家を建てるなら小さな家しかないな!と思ったそこのあなた!”日本の中に一人でもいてくれたら涙流して喜びます”今回は、具体的にどうすれば小さな家を建てることができるかご案内していきます。

小さな家づくりを成功させるかどうかの大きな鍵は、その家での暮らしを共に考えてくれるパートナー選びです。家を建てるためのパートナーとしてはいくつかの存在がありますね。僕らみたいな設計事務所(建築家)、住宅メーカー(全国区・地元)、工務店とだいたいこの三つに絞られると思います。それぞれに特徴ありますが、そこらへんの違いについては別に調べてみてください。ここでは、これら三者の違いはどうでもよく、共通する大切にすべきところを列記しますね。


 

 

①聞き上手な相手かどうか。
これは、あなたが想像している暮らし方を、いかに正確に聞き取れるかの能力になります。例えば、あなたが「窓は大きくしたい」という希望を伝えた場合、「わかりました、大きな窓を設けましょう!」と即答する相手は論外!絶対パートナーとしてはふさわしくありません。一見、なんでも希望を聞いてくれるいい人ですが最悪です、あなたのことより会社のことを優先しています。「はいはい」と言っておけば、その相手は悩まずにすみますし、何かあれば言った通りにしましたよ。と言われるのが落ちです。

そうではなくて、あなたが伝えた「窓を大きくしたい」の理由、なぜ大きい窓が欲しいのか、それがあるとどう暮らしが素敵になるのかを、専門家としての経験を持って想像しながら、あなたの話を聞く力。その力があるからこそ、あなた本人ですら口に出せなかった本質を引き出してくれます。それが聞く力のある相手です。

もっとすごい相手は、あなたがあえて口を開かずとも、何気ない会話の中から、あなたにとっていい暮らしに繋がるキーワードを拾い集め提案してくれる人。ここまでいくと間違いない相手でしょう。そんなことを意識しながら、相手の話を聞いてみるのも面白いと思います。

②設計力がある相手かどうか。
設計力というと、設計事務所や建築家を連想されると思いますが、実は設計事務所(建築家)でも小さな家は設計できない人もいます。逆に、住宅メーカーや工務店でも小さな家が得意なところもあります。そういった意味では、小さな家での暮らしを想像しながら、きちんと組み立てることができるところであれば、その組織の違いには意味がないということなんです。

また、間取りを考える時、平面的なことばかりでなく、高さや、時間軸のことまで同時に想像できること。家事や教育など子供のことが想像でき、料理の手順がわかっているかどうかも家づくり、特に小さな家づくりでは必要な感覚だと思います。

では、その設計力を判断するにはどうするか?やはり実績を見るしかないでしょう。我々専門家であれば、図面を見ればある程度、その相手の技量は判断できますが、一般の方がそれだけで判断するには無理があります。これまでの実績のお宅を案内してもらうとか、モデルハウスを持っているところであれば、そこを訪ねてみることで、その家自体の心地よさを体感するしかないでしょう。小さな家をつくれる相手として、僕が勝手にピックアップするとこんな感じになります。

・ミズタホームさん
甲佐町にある山ぼうしの樹は僕も大好きな場所です、あんなモデルもてたら仕事しなくなるかも。

・ホームパティさん
小さな家についての勉強会など開かれているようです。本体がアネシスさんというのも特徴的。

・すまい工房さん
テレビコマーシャルでも有名な龍田ビオトープの家は、規模ほど小さくなくても小さな家のフラッグシップだと思います。

・FAD建築事務所
もちろん、当社も得意とするのは小さな家ですのでここに並びます。

並びには意味はなく、googleで検索して出てきた”相手”の中で、僕目線で並べただけです。実際にお付き合いや訪問したことあるのは、ミズタホームさんだけですので、実情がどうなのかはわかりません。あくまで僕のイメージで、もし僕が素人で小さな家を建てようと思った場合は、ここに並ぶところを廻ってみると思うレベルのリストです。

③家族での暮らしのイメージ共有ができているか。
①も②も相手に対する条件でしたが、一番の問題は近くにあります。そう、ご家族との情報共有・価値観の統一です。小さな家を目指す人は、比較的合理的に物事を考える方が多いようです。小さな家というと可愛らしいとか、素朴とかどちらかというと、情緒的な感覚を持った方が多そうに思えますが、実際はそうでもないようです。というより、そもそもベースに現代的な合理主義があって、その上に暮らしに情緒的感覚を持ち込める方々が、小さな家を楽しめる人なのかもしれません。

例えば、子供部屋は設けずに家族が近い関係のまま暮らしたい(=情緒的)という思いの中で、それを実現させるための理屈として、どうせ子供は巣立っていくし、そうなれば部屋が無駄になるし、その部屋の分建設費用も抑えられるしとか、自分自身あるいは周りを納得させるための合理性をみつけようとしますね。このことからも、情緒的な部分と合理性が合致した時に、心から小さい家を”いい”と思えるのかなと思います。どうですか?

いくら僕が、「小さな家はいいぞ」と言っても、奥さまや子供達から反対されたまま作ったとしても、幸せな暮らしは当然望めません。やはり、そこで暮らす家族が楽しめる、豊かになる、幸せでないとダメなんです。そんな家族(夫婦)の日常を映像化した映画があります。

人生フルーツ
ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。という導入がある映画です。

見た人はみな、「あんな風に暮らせたらいいね」と言われます。そんなほんわかした暮らし振りなのですが、ご主人の思想が色濃く詰まった家の作りになっています。しかし、優しさもいっぱい詰まっていて、奥様にとって面倒そうな作りも、二人の価値観では一緒の幸せな暮らしと化していました。同じデザインの湯呑みを美しいと思うのが同じ価値観でなく、そのデザインが好きなご主人と、その湯呑みの思い出が大好きな奥様、そこに価値観の一致があるのかなと思いました。

ちょっと話が逸れましたが、暮らしのイメージを共有することは簡単ではないはずです。暮らしを想像しながらと言っても、家族の中でも人それぞれ、思い浮かぶ入浴シーンは違ってくるはずです。そういった家族同士のイメージをつなぎ合わせながら、少しずつ〇〇家の暮らしってどんなものなのかを探っていってはどうでしょう。実際、お父さんの当たり前は、お母さんにとって当たり前でないこといっぱいありますから、そのあたりを整理するだけでもいい家づくりになると思います。

そんな家族会議の手助けとして、FAD建築事務所では「家づくり調書」という資料を作ってお客様にお渡ししています。この資料の内容を埋めるのはお父さんだけでは無理です。否応にでも家族での認識確認が必要になるので、価値観の共有のきっかけになるはずです。

 

今回のまとめ

今回は、小さな家を建てたいと思ったらということで、相手選びと下準備としての家族でのコミュニケーションについて書きました。家族間のコミュニケーショについても、先に書いた上手い相手と繋がることができたら、いい具合に助けてくれると思います。相手選びも合理的にとお考えになるのであれば、いくつかのチェック項目リスト化して、それにそれぞれ5段階評価を設け、この項目は1点だけど、こっちは5点だね、その合計点を総合力として判断し相手を絞るのも楽しいかもしれませんね、ちょっとこちらはビビりますが(笑)。いづれにしても、家族で楽しみながら進めることがいい家づくりに繋がることだと思います。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?②

2017/11/21

小さな家のデメリット

前回の記事「なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①」の冒頭に書いた小さな家のイメージ。あれは小さな家推進派の伝える、偏ったいいイメージだったと思います。そこで、推進派でない方、あるいは小さな家って気にしたこともない方々がイメージする、いわゆるデメリットを考えてみます。本当のところ、このサイトにたどり着いた方は、小さな家への不安や、疑問があって、実際はどうなのかなぁと情報収集されている方だと思います。まずは、そんな不安イメージをいくつかあげてみます、あなたの不安は当てはまりますか?

・狭苦しい、窮屈、余裕がない。
・収納が少ない、片付けにくい。
・価格が割高になる、坪単価が高い。
・必要な部屋が作れない、趣味の部屋が作れない。
・・・・・。

どうでしょう、だいたいこんな感じではないでしょうか?小さい(面積が小さい=狭い)という表現で考えれば、どれも全くもってその通りです。物理的に小さいのですから当然と言えば当然です。そしてもうひとつの最大のデメリットイメージがこちら。

「あんな小さい家建てちゃって大丈夫?お金なかったのかな?かなり窮屈そうだよね。・・・」などの周りからの視線や、評価。

実は、これが一番高いハードルなのかもしれません。戦後、とにかく住宅を大量に作れ!と叫ばれた時代、どれも家は小さくどれも粗末(あえてこう表現します)なものでした。それでも、そこに暮らす人たちは満足とまではいかなくとも、不満はなかったと思います。あったのは向上心とか、もっといい暮らしがしたいという欲求だったのではないでそうか。その後高度成長に伴い、そんな小さな家の中に色々な「もの」が増えていきました。


22年前(1992年)の日本の一般家庭の荷物

こちらの写真は、TOTO出版から出ている「地球家族」という写真集のものです。以前、この本のことについて書いた記事(収納が少ない=不幸ではない。)もありますので合わせて読んでいただけると嬉しいです。この写真でもわかるように、日本の住宅にはありとあらゆるものが増えていきました。そうした「もの」を所有することがステイタス(成功の証)とされてきたからです。

あともう一つ、周りと同じ(平均的)でありたいという感情があったのではないでしょうか。周りからの評価をすごく気にするという国民性的なものが、まさにこの所得欲を助長させたのではと思います。その中からは、家は大きい方がいい(天井は高い方がいい)という常識も生まれてきました。「家が小さいとものが入らない、家が小さいとみすぼらしい」まさに、前に書いてきた戦後日本人の理屈に合致して、このことが小さい家のイメージを悪くし、最大のデメリットになったのではないかと思いますがいかがでしょう。

 

やっぱりデメリットなのかな、小さな家って。

こうやって考えてみると、やっぱり小さな家ってデメリットが大きいような感じがしてきました。欲しいものが買えなくて、それを我慢して暮らしたり、なるべく離れたいのに、すぐ近くにいつも家族がいて、洋服をしまう場所がなくてソファーの上にかけっぱなし。だからいつも部屋の中が散らかって、小さい家がさらに狭く感じちゃう。いよいよ、ヤバい感じになってきましたよ「小さい家」。

 

でも、ちょっとだけこの理屈を推進派として整理させてください。

先にあげた理由には、どれも改善の余地があることにお気付きではないでしょか。欲しいものが買えないというストレスは、いったいどれくらいのものでしょう。その欲しいものはあなたにとってどれくらい重要なもの、あるいはそれを持つことでとても幸せ(ハッピー)になれるものでしょうか。

ただ単に便利だからとか、かっこいいからの理由でそこにお金を使うことが幸せなことなのか。大切なのは、それを持つことであなたがすごく気持ちよく暮らせ、そんなあなたを家族が見たときに幸せになれるものであるかどうか、ちょっと堅苦しい言い方ですが、要は買う前に一呼吸おいて、それが手元に来て暮らす時の自分自身や、家族のことを想像してみることが大切なのかなと思うわけです。そうすると、本当に欲しいもの(必要なものとは違う)、幸せになれるものだけが残っていくのではと思うわけです。

こういった考え方は、少し前から断捨離とか、なんとか片つけ術とか、フランス人は10着しか・・・というものの中で多く知られるようになり、そういった暮らしこそが、実は幸せなんだと考える人も増えてきました。ただ、そこには理屈はわかってもなかなか実践できないよ!という、また別の声があるのも事実ですが、戦後日本の所有こそが豊かさの象徴、という思想が変わってきているのは確かだと感じます。趣味を大切にしたり、家族との時間を仕事より優先したり、最近の若者の車離れもそういった所有欲から解き放たれた結果、だと思いますが皆さまはどう感じますか?

 

今回のまとめ

なんとか、小さな家の良さを伝えるべく、まずはデメリットを公平に考えようとしたのですが、やっぱり無理でした。小さな家こそが暮らしの本質だと考える私にとって、小さな家の持つデメリットは即座にメリット(より良い豊かな暮らし)の条件になっちゃいます。公平性に欠ける記事でしたが、あなたの不安や疑問に少しでも水がさせたら嬉しいです。いよいよ、次回からは小さな家の具体的な作り方を書いていこうと思います。第一話で予告した内容と違っちゃったのはすみません。第三話も変わるかもしれませんが、ご期待いただければ幸いです。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①

2017/11/20

小さな家のイメージ

最近、小さな家という言葉を見たり聞いたりするようになってきました。みなさん「小さな家」にどんなイメージをお持ちですか?僕らの世代(1970年生まれ)であれば「大草原の小さな家」を絶対思い浮かべるでしょう。話の中身はあまり思い出せませんが、アメリカ西部開拓時代の家族、とにかく頼りになるお父さんと、とにかく優しいお母さんの印象がものすごく強くあります。毎週見てましたね。その家族の住む小さな家の写真を探して見ました。


googleの画像検索でヒットしました。

写真を見て、これこれと言えるほど記憶も定かではなりませんでしたが、家が小さかったのは間違いないと思います。タイトルにも小さな家とありますから、このサイズ感が僕ら世代の小さな家の基準になるのかなと思います。現代社会でこのサイズで暮らせるか不安はありますが、ドラマの中ではこの家に家族5人が暮らしていたと記憶します。ウキペディアでは10人くらい名前が上がっていますが、そんなにいたかな?と思い出すことはできません。その家の中の様子も、もちろん思い出せませんが、時代背景からいくとこんな感じだったのではないでしょうか。


小さな窓で木の床板、小さなテーブル。

この写真は、熊本市動植物園内に展示してある同年代の住まいを移築したものです。写真には見えませんが、調理ができる暖炉が備え付けられています。


ドラマの中の小さな家に似てますね。

手狭そうにみえますが当時はこれで良かったんでしょうね。この動植物園の小さな家は10坪弱でした、畳20枚弱という空間に、先の写真のリビング兼ダイニングと、奥に3畳程度の小さな部屋。トイレとかは外にあったんでしょうね。大草原の小さな家は、最初の写真から推察するにおそらくロフト付きの10坪程度。そこに5人住まいとは、現代のくらしぶりではちょっと厳しいでしょうね。

 

日本にも同じく小さな家がありました。同じ1800年台後半日本は明治、当時の北海道開拓時代の住まいはこんな感じだったようです。


この写真が家族なのかはわかりませんが、雰囲気はこんな感じだったのでしょう。

この方向から見ると幅5間(9.10m)、奥行き2間(3.64m)、掛け算するとちょうど10坪くらいになります。偶然なのかわかりませんが、同じ時代の日米の開拓時代の家はどちらも10坪程度になっていました。快適な暮らしというよりも、労働で疲れた体を癒し、次の日への活力を養う、食事と睡眠が最重要課題だったとしたらこの広さも納得できます。

 

小さな家の定義

先の二つの小さな家ですが、どちらも4名〜5名で広さが10坪程度と、現代社会では幾ら何でもちと手狭まかなと思います。小さな暮らしが身についてるうちの家族でも、ちょっと難しいかもしれません。では、小さな家の定義とはなんでしょう?これもgoogleで検索してみましたが、これという定義はないようです。なので、私が考える小さな家の定義をまとめてみようと思います。

まず広さについてです。家族4人が暮らす住まいとした時、現代社会でもっとも一般的な広さを表す言葉として4LDKがあります。これは4つの個室とリビング・ダイニング・キッチンを持つ間取りです。それぞれに面積(畳の枚数)を与えてみるとこうなります。

それぞれの個室(6帖×4部屋)24帖・リビング12帖・ダイニング6帖・キッチン4帖・玄関ホール3帖・トイレ1帖・洗面脱衣室2帖・浴室2帖・収納(全てまとめて)6帖、合計すると60帖で概ね30坪(約100㎡)になります。

4LDKの分譲マンションであれば少し広めの面積になり、戸建て住宅であれば少し小さめの面積でしょう。これを基準に考えた場合、小さなというくらいですから30坪を下回るのは当然として、いったいどれくらいを定義付けすればいいのでしょう。

これまでのうちの実績からすると、4人家族で20坪程度という住宅も計画・プレゼンテーションしてきました。その上で、最終的に落ち着くのは4人家族で22坪くらい。どうも、この辺りが小さな家の定義としてはしっくりくる気がします。さらにこの中には、人数にあまり影響を受けないトイレ・洗面脱衣室・浴室の2.5坪が含まれているので、その分を引いた19.5坪を4人で割り算してみると、一人当たり4.87坪という広さが導かれました。つまり、こんな計算式が成り立つのかなと思います。

(そこに暮らす人数×4.87坪)+2.5坪=小さな家の面積
※10人とかの大人数では変わると思います。

6人家族であれば31.72坪、5人家族であれば26.85坪といった感じです。どうですか、この数字を見るとやはり小さい・狭いというイメージが湧きませんか?数字だけを見るとそう感じますよね。でも、実際このくらいの広さで快適に暮らされているご家族はいくつもあります。


部屋を大げさに区切らない、なるべくワンルームに繋げる。

この住まいは21.54坪の平屋で、男の子2人とご夫婦の4人で住まわれています。子供それぞれに個別のスペースを持ち、ご主人の書斎、夫婦の寝室とウォークインクローゼットを設けた間取りです。同じ空間に段差を設けたり、勾配天井にしてみたり、あえて中央に柱を設けたり、小さいながらも広がりが感じられるように、同時に暮らしやすいような工夫を散りばめています。そうした工夫がなくては、この広さ(面積)で4人が快適に暮らすことは不可能でしょう。こうしたことをまとめてみて、導き出した小さな家の定義がこちらです。

 

①(そこに暮らす人数×4.87坪)+2.5坪という公式が成り立つこと。
②小さく感じさせない工夫がなされた設計であること。


 

特に、②がなければただの狭い家となってしまいます。強いてあとひとつ定義とういか条件を加えるならば、狭小住宅ではないということです。狭小住宅とは、敷地面積や、敷地周辺の条件からやむなく小さく建てなければならないという、外的要因で計画された住宅です。この記事でいっている小さな家は、そこで暮らす人が能動的に小さく計画し、小さくコンパクトに暮らすものです。なので、出来上がったその家で暮らすことは、その家族にとって、楽しく豊かであり、とても幸せであるものなのです。

 

今回のまとめ

家を作るということは、家族との幸せな暮らしの場を作るということだと思います。冒頭に書いた大草原の小さな家はまさにそんな家族像が素敵に描かれ、愛に満ち満ちたドラマだったと思います。10坪そこそこの家であっても、その家族が暮らしを工夫し、共有できるものは積極的に楽しく共有し、そして相手を常に感じ自然に思いやれるような空間。これが、究極の小さな家なのかなと思います。決して大きな家では感じることのできない、小さな家だからこそ感じることのできる幸せではないでしょうか。

今回から始まった、シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?の第二話では、小さな家をつくるコツをご紹介しようと思います。これまで培ってきた経験をもとに、より多くの方に小さな家の魅力が伝えられ、幸せな暮らしが増えることを願って。ぜひ、また読んでいただけると嬉しいです。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

全国から仲間が集結、オープンシステム全国大会開催!

2017/04/23

仲間との再会。

年に一度の全国大会、オープンシステムフォーラム2017in熊本。熊本城のお膝元KKR熊本にて開催されました。015
北は北海道から、南は石垣島より、全国の建築士仲間が大集結。昨年の開催は4月15日、そう最初の地震の翌日だったんです。

あの地震、2016年4月14日のあと。

27f75339
地震の直後こそこんな感じで、家の前の道路に避難していましたが、ご近所さんも一緒だし、意外とのんびりした雰囲気。僕ら夫婦は会場である鳥取県米子市に行こうと話していたほどなんです。車でのんびり観光しながらのつもりだったので、電車などの不通は気にしなくてもよかったのでね。でも・・・、

IMG_1236
屋根瓦はズレまくり、その衝撃の大きさに息をのみ、

IMG_5247
そして15日、日が昇りその爪痕がはっきりわかったところで、全国大会への参加は諦めました。

現実を見たって感じで、改めて地震の凄さに身震いした瞬間でした。すぐに、東北の先輩建築家に電話して、大地震後建築家としてやるべきことは何なのか?根掘り葉掘り聞いてました。今思えば、かなり気が動転していたんだろうと思います、身の回りの身近なところで、すぐにやるべきこともあったと思うのですが。

そうこうしながら、その夜は自宅に戻り家族身を寄せ合って眠りにつきます。ドーンンンっ!16日未明本震でした。

あれから1年、ありがとうみんな。

米子に行けなかったこと、寂しく思っていた時、今年は熊本で全国大会をとの相談があります。二つ返事でOKし開催日などを打ち合わせます。4月14日周辺で調整を進めましたが、会場となるホテルが空いてません。いろんなイベントが重なっていたようです。そんな中、いつも家づくりで一緒の大工の守口さんから、KKR熊本の原田さんを紹介いただきます。あれよあれよと、4月21日の予約が取れました。お二人なくしては、今年の大会の成功はなかったでしょう。ありがとうございました。

全国大会スタート、盛り上がっていきましょう!

001
なっなんと、僕の歓迎の挨拶で大会スタートです。いろいろ地震のこと、あれからの一年間のこと、いっぱいお話ししようと思ってたとですが、意外とさらっとした挨拶になっちゃいました。緊張してたんです(笑)

002
早速、ギュウギュウに詰まった勉強会の始まりです。まず最初の勉強は、温熱環境について。地元熊本出身で、現在は福岡を拠点に活動されている、株式会社アーキシティー研究所の廣田さんのお話し。実は、普段からうちの温熱環境の計算や、長期優良住宅の認定申請にはご協力いただいています。

また、NPO法人としても一緒に活動しており、今では切っても切れない仲なのです。名前も字こそ違え同じ「しんいちろう」という・・・。ちなみに、弟がお互いいるのですが、まさかの「けんじろう」同じ名前でした(驚)。

003
お次は、関西の猛者株式会社工藤住環境設計室の工藤さんの登場。我々と同じ、オープンシステムにて住宅をバンバン作ってる、イエヒトの仲間です。イエヒトというのは、住宅を建てようとする建て主を、建築の専門家として自らがCMr(コンストラクションマネージャー)を行い、分離発注方式を使って家づくりをサポートしていく全国の建築士が登録している組織です。

社名からもわかる通り、住環境のことはお任せあれ、設備設計の経験をお持ちの家づくりのスペシャリストです。工藤さんからは、温熱設計で見落としがちな気密についてのお話し。しっかり気密をとることで、計画通りの換気計画を行い、エネルギーロスの少ない住まいが実現できるという、事例を交えたわかりやすいお話でした。

004
そして最後は、業界人なら知らなきゃモグリ。M’s構造設計の佐藤さんの登壇です。熊本地震の調査にはなんどもお越しいただき、とても東北の方とは思えない人なんです。熊本地震から見えた現在の家づくりの危険な部分を、業界人にはものすごく耳が痛い内容で、ズバズバご指摘いただきました。それでも、分かりやすい構造の話は何度聞いても心地いいです。

三人の話に共通したこと、感じたこと。

それは、家づくりの専門家である自分自身の持つ知識や経験、そして技術をもっと研ぎ澄まし、それらをきちんと消費者に対して魅せていくこと。気の良い建築士は、コマーシャルすることに対して遠慮しすぎ。自分自身をアピールすることを悪と感じているようです。でも実際はそうではなくて、自らをアピールすることで、持ち得る知識と経験と技術を最大限発揮する家づくりができる。それこそが、真の真面目な建築士がとるべき選択なのではないのだろうか。そんなことを今回の勉強会から感じたのでした。

盛大に呑んで食べて、楽しみます。

3時間以上にわたる、ものすごく内容の濃い勉強会が終わりました。みんなかなりふーっって感じです。でもここからは思いっきり楽しみます。

005_1 005
おなじみ、熊本城おもてなし武将隊の演武で懇親会のスタートです。気合いの入った演武に会場の熱気も最高潮。


そして、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんの乾杯で、アルコール摂取の許可が出ました。宮村さんゴメンなさい、乾杯の時の写真撮り忘れてました(汗)。そのあとはみんなどんどん壊れていきます。

006
なぜか僕はマイクを握って何かを喋っています。宴会場の右側でマイクをもらって、ステージを横ごり、左手のこの場所まで喋りながら歩くという、みのもんたみたいと言われたシーンです。

007
何をしゃべっていたかというと、このバーカウンターの紹介でした。接待しているのは熊本の地元民より、世界・海外での知名度の方が高いGlocal BAR 芋imo vibesの山下さんのこと。

知り合ってまだ間もない方ですが、焼酎への熱い思いを、周りに伝えようとするその姿はまさに熊本のサムライ!僕ら建築士も、見習うべきその姿勢に感動しっぱなし。焼酎文化を世に広めようという志は、多くの蔵元さんの支持を得ているようです。

お店では、自ら蔵元に出向いたものでなければお客様に提供しないという、選び抜かれた焼酎がずらり。それぞれの焼酎の物語を語ってくれます。一杯500円の焼酎が、そこにいる数時間をこよなくロマンチックな雰囲気にしてくれます。

と素晴らしい事づくめなバーですが、3階にお店があるのに、エレベーターがないというお茶目なお店です。呑んでふらついていくと危険なお店なんです(爆)。

008
カウンターの前にはずっと行列。山下さんの語りにも熱が入ります。聞く側の面々はただでさえ理屈っぽい建築士、しかも分離発注みたいなことをやってる猛者たちばかり。山下さん、めんどくさかったことでしょう(爆)。

009
そんな時、ステージ上には関西弁が唸りを上げています。大阪の泥水土工房の梶原さんです。確か一昨年お会いした時は、梶原組さんだったと思うのですが、営業戦略でしょう、流石です。もう誰も聞いてないかもしれなかったのに熱い!

でもその熱い思い!僕には届いてましたよ、ありがとうございます!

010
で僕はちょっと抜け駆けして、佐藤さんと2ショット。なんか佐藤さんの腰が引けてるような・・・、気のせいかな?

011
やっと山下さんの笑顔が撮れました。ひょっとして、面倒くさすぎて怒ってるかもと思いましたが、大丈夫でした。5本持ち込んでいただいた焼酎も全部なくなったようで良かったです。また、次回イベントやるときは是非出張お願いします。本当にありがとうございました。


熊本でこんな2次回やる時はいつもここ。そう皆さんご存知の熊本居酒屋安坐(あぐら)さんです。この日はなんと工藤さんの42歳のお誕生日。お店の方に言ってみたら特別デザートを作ってくれました。そして、この特別デザートを言い出したのは石垣島の有限会社PLANtPLANの宮良さん。いつもこんな些細なことにも気がきく、とても南国の方とは思えない繊細な心をお持ちの方です。

013
もうこれはだいぶ壊れかけのおじさんとおばさんたち。もうどこもお店は終わってる時間でしたが、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんのご子息、陶太くんが案内してくれた美味しいワインがいただけるアスタ・エルゴ絶対イタリア人だろうという風貌の、お茶目なマスターがくりだすワインとおつまみは絶品です。遅い時間に、これだけクオリティ高いものいただけるところ、そうそうないのではないでしょうか。

こんな感じで夜も更けていき、最後の締めはお茶漬けのどろや。

もう、写真を撮る余力はありませんでした。全開で呑んで喋って騒いでましたから。熊本地震から1年、あっという間でしたが全国の仲間に2年ぶりに会うことができて、熊本の復興発展にも気合い注入いただきました。また明日からの家づくり活動に今回の勉強会の内容をしっかりと活かしていきます。

全国の仲間達ありがとう!そして見ててください。皆さんの応援に必ず応えることができるよう、熊本の建築士として熊本の家づくりを全力サポートしていきます。その活動報告など、来年の大会でお知らせできれば幸いです。

本当にありがとうございました。

 

 

BALMUDAのポット入手、忙しい時こそゆったりと。

2017/04/18

あれから1年・・・。

早いですね、あれから1年です。本当に死ぬかと思ったあの揺れから、365回も同じ25時25分を過ごしてきたかと思うと、なんだか不思議です。不思議に感じるのは、辛い記憶がだんだん薄れていき、日常に戻りつつあるからだろうと思います。

そんな中、ちょうど1年目の4月16日には、地震前から設計を進めていた住宅の、合同工事請負契約会が開催されました。別に狙ったわけでもなく、いろいろな都合を合わせて行ったらこの日になっていました。お客様も、これから家づくりを一緒にやってく業者さんたちも感慨深く、これまでとこれからを思ったのでした。そして・・・

 
IMG_1463 久しぶりの懇親会も開催!夕方から始まった会でしたが、盛り上がりに盛り上がり午前様ギリギリでのおひらきになりました。次の日みんな仕事だったはずなのに大丈夫だったかな(笑)

忙しい時こそ無理やりゆっくり時間。

そんな日常ですが、やっぱり震災の影響は大きく、業務自体はかなりハードになています。一番きついのはスケジュールが思い通りに運ばないこと。僕だけで完結する内容はいいのですが、見積もりをしたり、製品の問い合わせをしたり、設計協力をお願いしてたりと、一人ではどうにもできないものがいっぱいあります。事情を知らない方からは結構なクレームが入りますが、そんな時こそ落ち着いて対応しようと心がけています。

手間を楽しむ。

事務所にいるときは結構な量のコーヒーを飲んでいます。家内も好きなので、コーヒーメーカーはフル稼働です。朝からセットして、午後にもう一度セット。だいたいこんなサイクルでやっていたのですが、ふと気付きました。コーヒー飲んでる時も大切だけど、入れている時も楽しいんじゃないか?と。以前の家内の記事でサイホン式での楽しみ方がありましたが、摘出中の香りとか、液体の動きが心地よかったりします。その手間やそこで流れる時が気持ちよかったりするんですよね。ただ、サイホン式はどちらかというとイベント系で、見た目の派手さが先行し、準備や方付が毎回となるとちょっと面倒です。そこで、出てくるのがドリップ式ですね。

ドリップに必要なもの、それはきちんと注げるポット。

ドリップ式ではペーパーを使っていっぱいずつ入れていきます。コーヒーメーカーみたいに作り置きできない分手間がかかりますが、ポットから注がれたお湯がゆっくりとコーヒーの粉を侵食していくさまは見ていて飽きません。

コーヒー
もちろん香りも楽しめますね。ここで重要になるのがポットです。気持ちよく注ぐことができ、見た目にもカッコよく、さらに日々の手入れも簡単に。雑貨屋さんにポットを見に行くと、ホーローものだったり色々可愛いものがあります。プロ仕様のステンレスピカピカも良かったのですが、どれもコンロがないと湯自体が沸かせません。

うちの事務所にはコンロがないので、これらのポットは使えません。卓上のコンパクトIHコンロにポットを載せようかとも思いましたが、やっぱり見た目がカッコ良くありません。そんな感じで随分時間だけが経ってました。

やっと出会えた、理想のポット。

見つけました、オーブントースターで一躍有名になったBALMUDAの電気ポットです。これまでにも電気ポットはおなじみティファールなんかがあったわけですが、コーヒーを入れるには形状的にむいてなかった、第一見た目がダサい。その点このポットは最高です。見た目、形状、メンテナンス性、理想のポットでした。

IMG_7421
IMG_7420
ボディーは梨はだ調の仕上げですが、樹脂製です。黒色と白色がありましたが、架台部分にある電源コードはどちらも黒なので、より目立たないように黒ボディーを選択しました。存在感バッチリです、これなら普段のキッチンに出しっぱなしでも絵になります。お湯切れも良く、狙った場所にしっかりとお湯をコントロールしてくれます。

これで、コーヒーを入れる時間楽しく休息できます。なんか、こんな時間の使い方を家づくりの中でも提案できるようにしたいです。忙しい日常の中に、あえて愛おしい手間のかかること。面倒になっては元も子もないけど、そんな暮らしを目指したいですね。

 

 

スタジオジブリとその建物から優しい建築を想像した。

2017/01/11

さすがジブリですね。

先日、小学4年の次女とその友達を連れて、「部分を見れば、全体が見える。」ジブリの立体建造物展に行ってきました。昨年2016年10月から2017年1月9日まで、熊本市立現代美術館にて3カ月間の開催、ギリギリ間に合いました。部分を見れば・・・なんか建築っぽいコピーが気になってましたが、その謎が解けました。チラシにあった紹介文です。

 

スタジオジブリは1985年の創立以来、多くのアニメーション作品を発表してきました。作品中にはドラマが起こる舞台として、沢山の「建造物」が登場します。本展覧会では出発点となった「風の谷のナウシカ」から、「思い出のマーニー」まで、作品に登場する建造物の、背景画や美術ボード、美術設定といった制作資料を公開。代表的な建造物を立体で表現し、その設計の源に触れます。

一般に、建物の持っている魅力とは何でしょうか。その一つは建物と人との接点にあります。人が住む建物は、人の暮らしに欠かせないものです。しかし近年に見られる建物は本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離があるように感じられます。それは私たちが、一番近くにいるのに見落としているものの一つであり、ふと気づくと忘れてしまいそうなものです。

一方、スタジオジブリがアニメーションという架空の世界の中で創造してきた、数多くの建造物たち。「油屋」を始め、「カルチェラタン」、「ハウルの動く城」、「万福寺」、「グーチョキパン店」、「草壁家」、「ラピュタ城」等々、毎作、その作品を特徴づける個性的な建造物がいくつもデザインされてきました。それらの魅力はアニメーションの世界だけに留まるものではなく、どれも印象的で、どこかに実在していそうな存在感のあるものばかりです。

映画というもの、とくにアニメーション映画は画面に映るすべての世界を描き出さなくてはなりません。しかし見方を換えれば、理想を映し出せる装置と言えます。この中で空想された建造物。しかし、ただの「空想」とは違います。現実の世界を注意深く観察した上で、登場人物の生活、時代などの想定、検証を十二分に経てデザインされたものであり、何より登場人物との関係性が建物としての魅力を高めています。それは私たちが生きる、現実世界でも同じことです。あらゆる文化、あらゆる環境に合わせて建つ建物の中で、あらゆる人が生活をしています。
本展覧会に展示される作品を入り口とし、人と密接な関係を持つ、建物の魅力が伝われば幸いです。

 

fado20170111_2fado20170111_3
 

紹介文の中にある次の一節「近年に見られる建物は本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離があるように感じられます。それは私たちが、一番近くにいるのに見落としているものの一つであり、ふと気づくと忘れてしまいそうなものです。」普段の住宅設計に取り組む中で、住まう人と家との距離感については、ものすごく意識しています。暮らしと家の関わりといった方がいいかもしれません。家だけでも、人だけでもない、そこに紡がれる暮らしが見えた時、心地よい建築が出現するのだと。

この紹介文を読んだ時、すごいなジブリとあらためて感心しました。それともう一つ、建築家で建築史家である藤森照信さんがこの企画展に参加されていたこと。おそらく、この紹介文も藤森さんが書かれたものなのではと思います。そうなると、さらにジブリに登場する建物たちに親近感を覚えます。藤森さんの代表作が、こちらのまとめサイト幾つか紹介されています。ここ熊本には、2001年に建築学会賞を受賞した「熊本県立農業大学校学生寮」があります。以前見学に行った時の写真です。

noudai_01 noudai_02
外壁は板張りで一枚一枚に板金で水切りが挿入してあります、板の劣化を極力抑えようというディテール。角が曲がってるように見えますが、ぶつかった時に怪我をしないようにという配慮。室内の柱や梁にも曲がりくねった自然木が多用してあり、壁と天井の仕上げもどろ塗りでどこまでが壁でどこからが天井かあやふやな、すごく包まれた感がある仕上げになってます。

どの建物もジブリ作品に登場してもおかしくないものばかり。土着的であり、優しさを感じるものばかりです。ジブリ作品の優しさって、こんなところからにじみ出てるのかもしれませんね。ジブリってすごい。

三鷹の森ジブリ美術館建設

会場内に展示してあるパネルには幾つか面白いことが書かれていました。その一つが、三鷹の森ジブリ館を建築する際のエピソード。宮崎駿さんの独創的な設計(プランニング)に周りが右往左往した顛末。計画をするにあたって、まずは駐車場の土間仕上げから話し始めたこと。予算そっちのけで、どんどんアイデアをぶっこんでいくこと。関係者は苦労したようです。最終的には、規模も予算も落ち着き、今建っている施設ができたようですが、宮崎駿さんの設計プロセスには驚きました。

宮崎駿の設計プロセス、身の回り3メートルから考える。

このコメント見た時身震いしました。全く同じようなイメージで、僕自身の住宅設計も進んでいくからです。通常は、ゾーニング(ちょうどhomifyにて記事にしてありました)と言うプロセスを踏んで、部分へと流れていきます。しかし、その家族の暮らしを想像した時、全体よりも先に手の届く目の届く範囲をイメージするのです。手を伸ばせばそこに何かがあり、振り向けば窓の向こうに森が見えたり、足元には愛犬が寝そべっていたり。そんな、身の回りを想像し、その先に全体が繋がっていく。そんな感じで設計しています。

また、こんなことも紹介されていました。日本の古い建築を見て回ったある外国人の方が「日本人は、よくこんな複雑な設計ができるな」と感心していたらしいのです。西洋では設計という行為がしっかりしていて、例えば古い建物の外観を見てもシンメトリーのものがほとんど。これは、先に全体を考えて設計が始まるからだというのです。なるほどなと合点がいきます。では、日本はどうだったかと。日本ではまず柱をどこに立てて、それらをつなぐ梁が架けられ、そこに四角いマスができていく。そしてそこに用途が生まれ、次ノ間へと広がっていく。全体を見越したいわゆる設計という行為がなかったというのです。

これも、自身の設計プロセスにピッタリ当てはまります。91cmのグリッドを基本に次々に空間をつなげていきます。この91cmという寸法も体感上の心地よさがあり、僕は大好きです。メーターモジュールという100cmのグリッドを基本にした住宅もありますが、あまり好きになれないです。91cmの倍、182cmと言うのがいわゆる1間(いっけん)と呼ばれ、この長さは人が両手を広げた時より”少しだけ”広いくらいです。この”少しだけ”というのが安らぎや、心地よさを与えているのではと思うのです。ついでに、この91cmという基本寸法について。この寸法は畳から決まったという話があります。畳の原料であるい草の背丈から作れる畳の横幅が決まります、その標準的な長さをもとに、柱の中心から中心までの長さがが91cmだったのだと。諸説あるようですが、僕はこの説が好きです。

やっぱり優しい建築を目指そう

今回のジブリ展、一緒に行った小学4年生の次女たちは楽しんだんだろうか?小学生にはパネルに書いてある文字なんて、読むのもめんどくさかったはずだし。そんな彼女たちとはやっぱり途中で逸れ、僕が会場を出たのは彼女たちから遅れること30分以上経ってからという結果に。大人から子供まで楽しめるものでしたが、僕にとってはやっぱり優しい建築を目指そう!とあらためて思った、そんな展覧会になりました。次回開催がどこかはわかりませんでしたが、お近くに来た際は是非足を運んでみてください。ジブリファンも、建築オタクも、心温かくなる展示会ですよ。

 

仕事が楽になるか?JetDrive500を使ったMacストレージ容量UP作業。

2016/10/14

プロローグ

仕事でもプライベートでもMacを使っています。MacbookPro、MacbookAir、iMacと使い回していますが、家内が使うAirの内臓ストレージ容量がもうアップアップ状態です。

MacbookAir 13-inchi Mid2011 フラッシュストレージ128GB

もともと、AirはHDDでなくこの時代でもフラッシュストレージだったため、後から買ったPro(13-inch, Late 2011 HDD500GB)よりも、起動においてはずば抜けて早かったんです。それで、Proの内臓ストレージをHDD500GBからSSD240GBへ入れ替えしました。それが2年ほど前で、結果は爆速。いつかはAirの方もということで、昨日から入替作業してました。

辛い入替作業になりました。

前回、Proを入れ替えた時はバックアップから最終調整までで、2時間から3時間くらいでした。自宅で夕食後にチャチャっとやった記憶があります。しかし、今回はそういかなかった。費やした時間は約36時間。しかもほぼ徹夜、仕事できませんからやるしかなかった。前回との違いは、家内がWindowsを使うためのBootcampを利用していたこと。この移行がうまくいかなかったんです。終わってみると、その部分さえクリアすれば、そこからは30分くらいの作業でした。スムーズにいっていれば、やはり4時間くらいでは終わってたのではないかと思います。

備忘録・同じことをやろうとしてる人のために。

<準備するもの>
・MacbookAir 13-inch Mid2011
Transcend Jetdrive500(Mac違いで選ぶものが変わります、詳しくはクリック)
winclone5(Bootcampを移行するために必要なソフト、英語版ですが直感でいけます)
・TimeMachine(Macについてるバックアップシステム)

<作業イメージ>
重要:なかなか長い解説になりましたが、内容はさほど難しくありません。大切なのは最初にしっかり全体の流れを把握しておくこと。解説を眺めながらの作業は意図せぬ結果を生む可能性があるので、作業に入る前に面倒でもご一読と言わず、ご三読くらいやってください。
①winclone5にてBootcamp領域をバックアップ
②TimeMachineにてMac領域をバックアップ
(もしもの場合のバックアップです、念には念を。)
③現在のMacの内容をJetdriveへ移行(解説ビデオあります)
④移行したJetDriveと内臓SSDをMacの背面板を開け入れ替える
⑤起動させると容量が増えた状態でMacが使える状態
⑥BootcampアシスタントにてBootcamp領域を確保する
追記:Bootcampアシスタントを使う必要はなかった!(Windowsを新規で入れる場合は必要)
※⑥ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る(パーティション分け)

⑦MacのOSXを復元させる
(この作業も今回は必要ないはずです。事故でやる場合はこんなやり方です的な内容です)
⑧最後の作業、Windows領域へwinclone5にて元のWindowsを復元

<実作業流れ>
①winclone5にてBootcamp領域をバックアップ
・winclone5Basicをダウンロードし、インストールする。その際、インストールプログラムとライセンスプログラム二つダウンロードされるので、インストール後のライセンス登録はこのプログラムを選択する。
・ここで作成するバックアップファイルは、ディスクトップに保存しておく(後で作業が楽になります)※1
・詳しい解説はこちらのブログが参考になりました。

②TimeMachineにてMac領域をバックアップ
・Macのすごく便利なありがたいアプリ、TimeMachine。外付けディスクなどを接続しておけば、勝手にバックアップを取ってくれます。今回は、SSD入れ替えに先立ち、もしもの時に備えて既存SSDの内容を手動バックアップ。
・使い方はこちらをどうぞ。

③現在のMacの内容をJetDriveへ移行
・解説ビデオを見てもらえば簡単にできます。

④移行したJetDriveと内臓SSDをMacの背面板を開けて入れ替える
・いよいよドキドキなMacの手術です。購入したJetDriveに付属してくる精密ドライバーを使って、Macの背面パネルを取り外します。このやり方も、先のJetDrive解説ビデオにありますので大丈夫です。注意すべきところは、ビデオにもありますが、SSDの抜き取り差し込みに際して、バッテリーから基板へ電力供給している、電源コネクターを必ず外しておくこと。また、SSDの交換が済んだら、忘れずに差し込んで背面パネルを取り付けることくらいです。過て通電したらMacがただの銀色のゴミと化してしまいます。

⑤起動させると容量が増えた状態でMacが使える状態
・SSDの入れ替えが済んで早速Macを起動させてみる。立ち上がりもProの時ほど感動はないが、スピードアップ体感できるレベル。appleマーク→このMacについて→ストレージを見てみると、当然だが容量が240GBに増えていた。これでMacの方はひとまず完了。

⑥BootcampアシスタントにてBootcamp領域を確保する
・ここからBootcampアシスタントを使って、入れ替えた240GBのSSDにWindows領域確保のためのパーティションを切っていく。Bootcampアシスタントは、Launchpad→その他→Bootcampアシスタントで使うことができる。
・ただし、BootcampアシスタントではWindowsの領域確保を目的としているので、事前に以下のものを準備しておく必要があります。
□Windows8.1のディスクイメージ(ISOファイル)これは現在使っているVerの物を→ここにありますので、エディションを確認してダウンロード。
□ダウンロードしたISOファイルを焼き付けるためのDVD、焼き付けておいてください。
□DVDに焼いたファイルからWindowsインストディスクを作るために5GB以上のUSBディスク
・これらが準備できたら、ISOファイルの入ったDVDと、5GB以上のUSBディスクをMacにつないでおきます。
・ここまで準備してから、Bootcampアシスタントの起動です。最初の画面(はじめに)にて続けるを押すと、次の画面で作業選択が現れます。
%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-14-15-44-03
3つのチェックボックスがありますが、全てを選んでおきます。それぞれに意味があるのですが、ここでの解説は省きます。
・ここからさらに先に進むと、先ほどMacにつないでいたDVDを使って、USB側にWindowsのインストールディスクがメッセージ通りに進んでいくと作成されます。この作業がだいたい1時間くらいです。
・それが完了すると、勝手に画面は変わりますが、いよいよパーティションの作成です。画面の案内に従って、Windowsのボリュームをスライドさせて確保します。僕の場合はMacメインで使い、Windows側で使うアプリは限られているので、35GBくらいを確保しました。
・作業が済むと勝手に再起動して、Windowsが立ち上がり、Windowsのインストール画面に移ります。ただし、ここではWindowsのインストールは実行しません。なぜなら、今回の目的は既存のWindows(Wincloneで作成したバックアップ)を後で復元させるためです。
・一旦Windowsのインスール画面を閉じます。すると、白い画面になり起動音がします。その起動音の後、commandキーとRキーを同時に押し続け、Appleマークが出たらはなします。
・するとMacOSユーティリティが立ち上がりますので、ここでディスクユーティリティを選択して、MacintoshHDとBootcampが内臓ストレージにできているか確認します。
%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-14-16-28-21
 

※⑥ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る(パーティション分け)
この作業を終わって落ち着いて整理してみると、パーティション分けのために⑥のBootcampアシスタントを使う必要はなかったようです。今回は、もともと使っていたWindowsをバックアップ取っていたので、それを復元させるだけのパーティションが作れればよかったわけです。Bootcampアシスタントは、新規でWindowsのインストールを伴う場合には有効ですが、今回のような場合このアシスタントを使い、メッセージに従い作業を進めていくとWindowsの新規インストールという無駄な作業が増えてしまいます。そのため今回は無理やりWinのインストールを中断させ次の工程に進んだわけです。今回のように、単純にWindowsのスペースを確保するだけのパーティション分けであれば、こちらのやり方が正解だったようです。
→ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る方法(パーティション分け)


⑦MacのOSXを復元させる
※この復元は基本的に今回の作業では必要ないと思われます。復元するまでもなく、③の作業でやったJetDrive500への書き込みで、Mac自体の移行は済んでますから。何かの事故でデータが壊れた場合などに生かしてください。
・MacOSユーティリティに戻って、今度はTimemachineバックアップから復元を選びます。ここで、入れ替えしたSSD(JetDrive500)に元のOSXを復元していきます。今まで使っていた環境が戻ってくるので仕事への再会も早いです。
・②で作ったバックアップを使うのですが、まだ外付けディスクは繋がないでください。
・画面の案内に従い先へ進んでいくと、「バックアップ済みデータの選択」という画面にたどり着きます。そのままでは選べるディスクがなく真っ白だと思いますが、ここで先ほどの外付けディスクをMacにつなぎます。そうすると、その画面にディスクが表示されますので、その外付けディスクを選択します。
・次の画面で、いつの(日付と時間)データを復元しますか?と聞いてきますので、対象のものを選びます。通常は最新日付のものだと思います。
・対象のデータを選択して先に進むと、どのディスクに復元しますか?と復元先を聞いてきます。もちろん、先ほど作ったMacintosh HDを選択します。復元中の案内が出て勝手に進みます。この復元作業が1時間くらい、バックアップデータの量によて変わると思います。

⑧最後の作業、Windows領域へwinclone5にて元のWindowsを復元
・Macの復元が終わると再起動してMacが立ち上がります。Lanchpad内にWinclone5があるはずなので、起動します。Wincloneが立ち上がるので、今度は右側のRestore Imageを選択します。
・先に進むと、復元させるデータはどれですかと聞いてくるので、①で作ったバックアップデータ(clone/クローン)を選択します。警告っぽいメッセージが出ますが、構わずRestoreを押します。(※1)
注1)ここで「Cannot write to MBR」というメッセージが出る場合は<別記>をご覧ください。今回僕はここを解決するために10時間くらいかかっちゃいました。原因は、SSDの乗せ替えとBootcampの移行を同時作業していたためです。ネットに上がっている情報は、よくよく見るとSSDの乗せ替えだけだったり、Bootcampのパーティション変更だったり、微妙に条件が違ってました。今回の僕がやりたかったことは、多くのユーザーが考えることだと思うのですが、ネットに上がっていませんでした。
・勝手に作業は進みますが待ち時間は1時間くらい。作業完了は、「Completed」というメッセージ。
・ディスクユーティリティを使って、最終確認。BootcampからWindowsを起動させてみる。うまく起動し、元の状態に戻っていれば成功だ!

<別記>Cannot write to MBRメッセージに苦労した。
・まずこのメッセージの意味ですが、ネット上の情報によると「新しいOS XはSIPというセキュリティ機能があって、重要な部分(MBRとか)へのアクセスが出来ないようになってる」らしいのです。
・このSIPの設定を変える必要があるのですが、その設定を変えるにはターミナルを使います。このターミナルは、アプリ→ユーティリティ→ターミナル.appがありますが、それではありません。
・今回使うターミナルは、Command+Rで立ち上がるOSXユーティリティにあります。OSXユーティリティを立ち上げ、上部のメニューバーからユーティリティを選択。その中にあるターミナルを起動します。
・黒いコマンド入力画面が立ち上がりますので、その中に「csrutil disable」と入力しエンターキーを押します。すると、写真のようなメッセージが出て、SIPの無効化が完了します。
重要)この無効化コマンドはセキュリティの脆弱さを伴うので、全ての作業が完了したら必ず元に戻しておいてください。その方法は、先ほどのターミナルを立ち上げ、「csrutil enable」と入力しエンタキー。これでSIPの設定が有効になりました。
%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab-2016-10-14-17-33-10 注2)この時のメッセージが「command not found」の場合はもう一手間かかります。コマンドがありませんというメッセージなので、困ったもんです。解決策は、OSXの上書きインストール。方法はそんなに難しくなくこちらで解説してあります。 OSXの上書きインストール:データを消去することなくOSXを再インストール

注3)この時、再インストールしたいOSXのバージョンが違っている時があります。これはそのMacの出荷時に入っていたOSXです。使い続けるうちに、数世代のOSXにアップグレードされているはずです。その場合は、使いたい(現在使っていたOSX)OSXをダウンロードして、インストールする必要があります。
方法はこちらになります。

注4)上段の現象の発生は、command+Rの後に「internetリカバリー」という画面が現れ地球儀が回り(15分程度)、その後OSXユーティリティが立ち上がる場合のようです。この地球儀を何十回も見ました(涙)。
%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab-2016-10-14-19-18-43 要は、OSXに何らかの欠陥があるので、ネットから勝手にダウンロードして、OSXをインストールしてくれているみたいです。ただし、そのOSXが出荷時点でのもの。ありがたいのか、嫌がらせなのか・・・。ここも手間かかりました。


注5)結局、注2)のコマンドがありませんというメッセージ、その意味することは注4)にも繋がりますが、「csrutil」コマンドは最近のOSXに登場したコマンドであるため、工場出荷時の古いOSXでは存在しないということでした。最後にこれがわかったので胸の中がすっーとしました。


プロローグ

長い道のりでした。36時間くらいかかってやっと作業終了。途中ひっかっていたのは全てイレギュラーな内容ばかり。一つ一つの問題点をあぶり出し、可能性を追求し、そして結果を想像想定し、繰り返し試してみる。今回の備忘録が同じ境遇で苦しむ方々に生かされれば嬉しいです。ただし、Macを開けたり、ターミナルでコマンドいじったり、OSXの再インストールだったり、いろいろな危険な作業が伴います。自己責任で覚悟を持ってチャレンジしてみてください。作業を終えて早速Air使ってますが、起動が早くなったのは体感できます。Windowsへの移動もスムーズです。20,000円そこらで5年もののMacが現役で使えるのはやっぱり魅力的でした。

 

 

驚愕!食器洗いの常識が変わるかも?

2016/08/12

熊本の暑い夜にはここでしょ。

昨夜は久しぶりに街へ繰り出してきました。まずは、酒と料理とサービスのいい熊本のお店「安坐(あぐら)」さんで食事。いつもと変わらぬ安定感で、ゆっくりと呑めました。

image
※昨日の様子は写真撮ってなかったので、公式サイトより写真を拝借しています。

十分お腹も満たして、それでも話足らずにお酒だけをゆっくり呑もうということで、次はお茶目なマスターが切り盛りしているBar Calme(バーカルム)へ。お茶目なマスターとは20年ぶりくらいの再会です。facebookでつながり、アポなしで突撃してきました。地図を頼りにお店に到着、待ち受けていたのはこちらの張り紙。

13903411_1237567662928584_8487613922613459942_n
気温35度の街の中を歩き続けてやっとたどり着いたらこの張り紙。看板すら見えませんでした。お店の中はお客さんでいっぱい、なんとか3人座れましたが人の熱気と、ビルから放熱される輻射熱で、クーラーの故障を最大MAXで味わえました。話も大いに盛り上がり、室温上昇に一役買ったでしょう(爆)。

食器洗い意外と好きです。

さて、今回のお題です。みなさん、食器洗いにどんなスポンジ使ってますか?「そんなん、気にしてないよ!」と言ってるあなた、無駄に水と洗剤使ってるかもしれませんよ。

今回の熊本地震では、避難先にした事務所でも変わらず炊事をやってました。当然その間食器洗いもやったわけですが、その食器洗いの最中に驚くべき事実を発見。←僕だけかな?いつものように鼻歌歌いながら食器を洗っていると、ふと疑問に思うことが。それは、スポンジの黄色い柔らかい方と、緑のザラザラした面との使い分け。

IMG_6291
みなさんどうされてますか?多分、ザラザラ面で頑固な汚れを落とし、柔らかい方で傷つきやすいコップなんかを洗われてるんじゃないでしょうか。その使い方本当にあってるのでしょうか?これが僕の疑問でした、わざわざ面を変えて作ってあるこのスポンジ、開発者には確固たるその目的があったはずです。それが、世の中では「なんとなく」で済まされているのでは?

やってみることで身になる、知識になる。

いろいろやってみました。食器全部を緑の面で洗ってみたり、食器全部を黄色い面で洗ってみたり。汚れによって使い分けてみたり。それで出た結果はこうでした。

IMG_6292
基本的に黄色いスポンジの方が綺麗に汚れを落とす!

意外でしたが、黄色い面の方が汚れをしっかり落としてくれます。落とすというより、からめとってくれているような感じです。それに対して緑の面は汚れを広げてしまっているような。緑の面は明らかに、こびりつきや焦げなどを落とすための研磨作用を重視しているようです。しっかりとそんな違いが見えてきました。そして更に驚くべきことが。

食器洗いに洗剤は必要ない!

そうなんです、このスポンジの使い分けと特性をしっかり利用すると、洗剤が必要ないんです。エェ〜って感じですが本当です。そのことを知ってから、僕は今でも食器用洗剤を使っていません。やってみたことない方多いと思うので、騙されたと思って一度チャレンジしてみてください。驚きの事実を体験できます。手荒れや環境問題を気にしなくていい、食器洗い洗浄機なんて必要ない、そんな食器洗いができるんです。

ただ、ちょっとだけ下処理が必要です。

下処理と言っても何も特別なものが必要なわけではありません。その下処理とは、「いきなりスポンジでゴシゴシではなく」

・シャワー水栓で水流に勢いをつけ大雑把な汚れを流し落とす。

・水でもいいけど、できればお湯を使う。

・食事の後なるべく早めに下処理をする。

・決して食べたままの食器をつけ置きしない。

この4つです。どれも食器洗いの基本のようなことですが、これらを守れば食器洗い用洗剤は必要ありません。意外なのは、最後に挙げた食器のつけ置き。この行為は汚れを柔らかくしたり、落としやすくしたりと一見良さそうですが、汚れを他の食器へ移してしまい、洗い物を増やしてしまう結果になります。

「いやいや、プラスチックの保存容器・弁当箱とかについた油汚れはダメでしょう。」というそこの奥さま。それも大丈夫です、強力な油汚れの CMで有名なあの強力洗剤。手荒れがねぇーって方も多かったと思います。このプラスチック容器についても実験してみました。まずはシャワー水流で大まかな汚れを洗い流し、次に流しながら黄色いスポンジ面で丁寧に隅々まで洗ってみます。

CMでキュッキュっていってますが、洗剤なしでもこんな音が聞けました。要は、黄色い目の細かいスポンジの穴に、油汚れがしっかり吸着されているのでしょう。そういえば、ちょっと前に毛糸のスポンジって流行りましたよね。きっとあの毛糸のっていうのも、同じ理屈だったんだろうと思います。

IMG_6293
いかがですか?意外でしょう。洗剤なしできれいに洗えるなんて。我が家ではこのことに気づいてから、食器用洗剤の使用量が激減しました。使った方が効率が良い場合は洗剤も使っていますが、この理屈がわかれば洗剤の使用量はぐっと減らせます。家族6人だと、食器洗いの量もそれなりに多いです。子供たち(特に娘たちに)に、こんな普段の何気ないことも伝えていけたらと思います。

まだまだ、疑ってる奥さま。一度騙されてみてください。ちなみに、このスポンジメーカーの紹介動画がありましたので、こちらにはりつけておきます。残念ながら、僕が求めるようなマニアックな説明はありませんでした(汗)。