ブログ

全国から仲間が集結、オープンシステム全国大会開催!

2017/04/23

仲間との再会。

年に一度の全国大会、オープンシステムフォーラム2017in熊本。熊本城のお膝元KKR熊本にて開催されました。015
北は北海道から、南は石垣島より、全国の建築士仲間が大集結。昨年の開催は4月15日、そう最初の地震の翌日だったんです。

あの地震、2016年4月14日のあと。

27f75339
地震の直後こそこんな感じで、家の前の道路に避難していましたが、ご近所さんも一緒だし、意外とのんびりした雰囲気。僕ら夫婦は会場である鳥取県米子市に行こうと話していたほどなんです。車でのんびり観光しながらのつもりだったので、電車などの不通は気にしなくてもよかったのでね。でも・・・、

IMG_1236
屋根瓦はズレまくり、その衝撃の大きさに息をのみ、

IMG_5247
そして15日、日が昇りその爪痕がはっきりわかったところで、全国大会への参加は諦めました。

現実を見たって感じで、改めて地震の凄さに身震いした瞬間でした。すぐに、東北の先輩建築家に電話して、大地震後建築家としてやるべきことは何なのか?根掘り葉掘り聞いてました。今思えば、かなり気が動転していたんだろうと思います、身の回りの身近なところで、すぐにやるべきこともあったと思うのですが。

そうこうしながら、その夜は自宅に戻り家族身を寄せ合って眠りにつきます。ドーンンンっ!16日未明本震でした。

あれから1年、ありがとうみんな。

米子に行けなかったこと、寂しく思っていた時、今年は熊本で全国大会をとの相談があります。二つ返事でOKし開催日などを打ち合わせます。4月14日周辺で調整を進めましたが、会場となるホテルが空いてません。いろんなイベントが重なっていたようです。そんな中、いつも家づくりで一緒の大工の守口さんから、KKR熊本の原田さんを紹介いただきます。あれよあれよと、4月21日の予約が取れました。お二人なくしては、今年の大会の成功はなかったでしょう。ありがとうございました。

全国大会スタート、盛り上がっていきましょう!

001
なっなんと、僕の歓迎の挨拶で大会スタートです。いろいろ地震のこと、あれからの一年間のこと、いっぱいお話ししようと思ってたとですが、意外とさらっとした挨拶になっちゃいました。緊張してたんです(笑)

002
早速、ギュウギュウに詰まった勉強会の始まりです。まず最初の勉強は、温熱環境について。地元熊本出身で、現在は福岡を拠点に活動されている、株式会社アーキシティー研究所の廣田さんのお話し。実は、普段からうちの温熱環境の計算や、長期優良住宅の認定申請にはご協力いただいています。

また、NPO法人としても一緒に活動しており、今では切っても切れない仲なのです。名前も字こそ違え同じ「しんいちろう」という・・・。ちなみに、弟がお互いいるのですが、まさかの「けんじろう」同じ名前でした(驚)。

003
お次は、関西の猛者株式会社工藤住環境設計室の工藤さんの登場。我々と同じ、オープンシステムにて住宅をバンバン作ってる、イエヒトの仲間です。イエヒトというのは、住宅を建てようとする建て主を、建築の専門家として自らがCMr(コンストラクションマネージャー)を行い、分離発注方式を使って家づくりをサポートしていく全国の建築士が登録している組織です。

社名からもわかる通り、住環境のことはお任せあれ、設備設計の経験をお持ちの家づくりのスペシャリストです。工藤さんからは、温熱設計で見落としがちな気密についてのお話し。しっかり気密をとることで、計画通りの換気計画を行い、エネルギーロスの少ない住まいが実現できるという、事例を交えたわかりやすいお話でした。

004
そして最後は、業界人なら知らなきゃモグリ。M’s構造設計の佐藤さんの登壇です。熊本地震の調査にはなんどもお越しいただき、とても東北の方とは思えない人なんです。熊本地震から見えた現在の家づくりの危険な部分を、業界人にはものすごく耳が痛い内容で、ズバズバご指摘いただきました。それでも、分かりやすい構造の話は何度聞いても心地いいです。

三人の話に共通したこと、感じたこと。

それは、家づくりの専門家である自分自身の持つ知識や経験、そして技術をもっと研ぎ澄まし、それらをきちんと消費者に対して魅せていくこと。気の良い建築士は、コマーシャルすることに対して遠慮しすぎ。自分自身をアピールすることを悪と感じているようです。でも実際はそうではなくて、自らをアピールすることで、持ち得る知識と経験と技術を最大限発揮する家づくりができる。それこそが、真の真面目な建築士がとるべき選択なのではないのだろうか。そんなことを今回の勉強会から感じたのでした。

盛大に呑んで食べて、楽しみます。

3時間以上にわたる、ものすごく内容の濃い勉強会が終わりました。みんなかなりふーっって感じです。でもここからは思いっきり楽しみます。

005_1 005
おなじみ、熊本城おもてなし武将隊の演武で懇親会のスタートです。気合いの入った演武に会場の熱気も最高潮。


そして、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんの乾杯で、アルコール摂取の許可が出ました。宮村さんゴメンなさい、乾杯の時の写真撮り忘れてました(汗)。そのあとはみんなどんどん壊れていきます。

006
なぜか僕はマイクを握って何かを喋っています。宴会場の右側でマイクをもらって、ステージを横ごり、左手のこの場所まで喋りながら歩くという、みのもんたみたいと言われたシーンです。

007
何をしゃべっていたかというと、このバーカウンターの紹介でした。接待しているのは熊本の地元民より、世界・海外での知名度の方が高いGlocal BAR 芋imo vibesの山下さんのこと。

知り合ってまだ間もない方ですが、焼酎への熱い思いを、周りに伝えようとするその姿はまさに熊本のサムライ!僕ら建築士も、見習うべきその姿勢に感動しっぱなし。焼酎文化を世に広めようという志は、多くの蔵元さんの支持を得ているようです。

お店では、自ら蔵元に出向いたものでなければお客様に提供しないという、選び抜かれた焼酎がずらり。それぞれの焼酎の物語を語ってくれます。一杯500円の焼酎が、そこにいる数時間をこよなくロマンチックな雰囲気にしてくれます。

と素晴らしい事づくめなバーですが、3階にお店があるのに、エレベーターがないというお茶目なお店です。呑んでふらついていくと危険なお店なんです(爆)。

008
カウンターの前にはずっと行列。山下さんの語りにも熱が入ります。聞く側の面々はただでさえ理屈っぽい建築士、しかも分離発注みたいなことをやってる猛者たちばかり。山下さん、めんどくさかったことでしょう(爆)。

009
そんな時、ステージ上には関西弁が唸りを上げています。大阪の泥水土工房の梶原さんです。確か一昨年お会いした時は、梶原組さんだったと思うのですが、営業戦略でしょう、流石です。もう誰も聞いてないかもしれなかったのに熱い!

でもその熱い思い!僕には届いてましたよ、ありがとうございます!

010
で僕はちょっと抜け駆けして、佐藤さんと2ショット。なんか佐藤さんの腰が引けてるような・・・、気のせいかな?

011
やっと山下さんの笑顔が撮れました。ひょっとして、面倒くさすぎて怒ってるかもと思いましたが、大丈夫でした。5本持ち込んでいただいた焼酎も全部なくなったようで良かったです。また、次回イベントやるときは是非出張お願いします。本当にありがとうございました。


熊本でこんな2次回やる時はいつもここ。そう皆さんご存知の熊本居酒屋安坐(あぐら)さんです。この日はなんと工藤さんの42歳のお誕生日。お店の方に言ってみたら特別デザートを作ってくれました。そして、この特別デザートを言い出したのは石垣島の有限会社PLANtPLANの宮良さん。いつもこんな些細なことにも気がきく、とても南国の方とは思えない繊細な心をお持ちの方です。

013
もうこれはだいぶ壊れかけのおじさんとおばさんたち。もうどこもお店は終わってる時間でしたが、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんのご子息、陶太くんが案内してくれた美味しいワインがいただけるアスタ・エルゴ絶対イタリア人だろうという風貌の、お茶目なマスターがくりだすワインとおつまみは絶品です。遅い時間に、これだけクオリティ高いものいただけるところ、そうそうないのではないでしょうか。

こんな感じで夜も更けていき、最後の締めはお茶漬けのどろや。

もう、写真を撮る余力はありませんでした。全開で呑んで喋って騒いでましたから。熊本地震から1年、あっという間でしたが全国の仲間に2年ぶりに会うことができて、熊本の復興発展にも気合い注入いただきました。また明日からの家づくり活動に今回の勉強会の内容をしっかりと活かしていきます。

全国の仲間達ありがとう!そして見ててください。皆さんの応援に必ず応えることができるよう、熊本の建築士として熊本の家づくりを全力サポートしていきます。その活動報告など、来年の大会でお知らせできれば幸いです。

本当にありがとうございました。

 

 

BALMUDAのポット入手、忙しい時こそゆったりと。

2017/04/18

あれから1年・・・。

早いですね、あれから1年です。本当に死ぬかと思ったあの揺れから、365回も同じ25時25分を過ごしてきたかと思うと、なんだか不思議です。不思議に感じるのは、辛い記憶がだんだん薄れていき、日常に戻りつつあるからだろうと思います。

そんな中、ちょうど1年目の4月16日には、地震前から設計を進めていた住宅の、合同工事請負契約会が開催されました。別に狙ったわけでもなく、いろいろな都合を合わせて行ったらこの日になっていました。お客様も、これから家づくりを一緒にやってく業者さんたちも感慨深く、これまでとこれからを思ったのでした。そして・・・

 
IMG_1463 久しぶりの懇親会も開催!夕方から始まった会でしたが、盛り上がりに盛り上がり午前様ギリギリでのおひらきになりました。次の日みんな仕事だったはずなのに大丈夫だったかな(笑)

忙しい時こそ無理やりゆっくり時間。

そんな日常ですが、やっぱり震災の影響は大きく、業務自体はかなりハードになています。一番きついのはスケジュールが思い通りに運ばないこと。僕だけで完結する内容はいいのですが、見積もりをしたり、製品の問い合わせをしたり、設計協力をお願いしてたりと、一人ではどうにもできないものがいっぱいあります。事情を知らない方からは結構なクレームが入りますが、そんな時こそ落ち着いて対応しようと心がけています。

手間を楽しむ。

事務所にいるときは結構な量のコーヒーを飲んでいます。家内も好きなので、コーヒーメーカーはフル稼働です。朝からセットして、午後にもう一度セット。だいたいこんなサイクルでやっていたのですが、ふと気付きました。コーヒー飲んでる時も大切だけど、入れている時も楽しいんじゃないか?と。以前の家内の記事でサイホン式での楽しみ方がありましたが、摘出中の香りとか、液体の動きが心地よかったりします。その手間やそこで流れる時が気持ちよかったりするんですよね。ただ、サイホン式はどちらかというとイベント系で、見た目の派手さが先行し、準備や方付が毎回となるとちょっと面倒です。そこで、出てくるのがドリップ式ですね。

ドリップに必要なもの、それはきちんと注げるポット。

ドリップ式ではペーパーを使っていっぱいずつ入れていきます。コーヒーメーカーみたいに作り置きできない分手間がかかりますが、ポットから注がれたお湯がゆっくりとコーヒーの粉を侵食していくさまは見ていて飽きません。

コーヒー
もちろん香りも楽しめますね。ここで重要になるのがポットです。気持ちよく注ぐことができ、見た目にもカッコよく、さらに日々の手入れも簡単に。雑貨屋さんにポットを見に行くと、ホーローものだったり色々可愛いものがあります。プロ仕様のステンレスピカピカも良かったのですが、どれもコンロがないと湯自体が沸かせません。

うちの事務所にはコンロがないので、これらのポットは使えません。卓上のコンパクトIHコンロにポットを載せようかとも思いましたが、やっぱり見た目がカッコ良くありません。そんな感じで随分時間だけが経ってました。

やっと出会えた、理想のポット。

見つけました、オーブントースターで一躍有名になったBALMUDAの電気ポットです。これまでにも電気ポットはおなじみティファールなんかがあったわけですが、コーヒーを入れるには形状的にむいてなかった、第一見た目がダサい。その点このポットは最高です。見た目、形状、メンテナンス性、理想のポットでした。

IMG_7421
IMG_7420
ボディーは梨はだ調の仕上げですが、樹脂製です。黒色と白色がありましたが、架台部分にある電源コードはどちらも黒なので、より目立たないように黒ボディーを選択しました。存在感バッチリです、これなら普段のキッチンに出しっぱなしでも絵になります。お湯切れも良く、狙った場所にしっかりとお湯をコントロールしてくれます。

これで、コーヒーを入れる時間楽しく休息できます。なんか、こんな時間の使い方を家づくりの中でも提案できるようにしたいです。忙しい日常の中に、あえて愛おしい手間のかかること。面倒になっては元も子もないけど、そんな暮らしを目指したいですね。

 

 

スタジオジブリとその建物から優しい建築を想像した。

2017/01/11

さすがジブリですね。

先日、小学4年の次女とその友達を連れて、「部分を見れば、全体が見える。」ジブリの立体建造物展に行ってきました。昨年2016年10月から2017年1月9日まで、熊本市立現代美術館にて3カ月間の開催、ギリギリ間に合いました。部分を見れば・・・なんか建築っぽいコピーが気になってましたが、その謎が解けました。チラシにあった紹介文です。

 

スタジオジブリは1985年の創立以来、多くのアニメーション作品を発表してきました。作品中にはドラマが起こる舞台として、沢山の「建造物」が登場します。本展覧会では出発点となった「風の谷のナウシカ」から、「思い出のマーニー」まで、作品に登場する建造物の、背景画や美術ボード、美術設定といった制作資料を公開。代表的な建造物を立体で表現し、その設計の源に触れます。

一般に、建物の持っている魅力とは何でしょうか。その一つは建物と人との接点にあります。人が住む建物は、人の暮らしに欠かせないものです。しかし近年に見られる建物は本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離があるように感じられます。それは私たちが、一番近くにいるのに見落としているものの一つであり、ふと気づくと忘れてしまいそうなものです。

一方、スタジオジブリがアニメーションという架空の世界の中で創造してきた、数多くの建造物たち。「油屋」を始め、「カルチェラタン」、「ハウルの動く城」、「万福寺」、「グーチョキパン店」、「草壁家」、「ラピュタ城」等々、毎作、その作品を特徴づける個性的な建造物がいくつもデザインされてきました。それらの魅力はアニメーションの世界だけに留まるものではなく、どれも印象的で、どこかに実在していそうな存在感のあるものばかりです。

映画というもの、とくにアニメーション映画は画面に映るすべての世界を描き出さなくてはなりません。しかし見方を換えれば、理想を映し出せる装置と言えます。この中で空想された建造物。しかし、ただの「空想」とは違います。現実の世界を注意深く観察した上で、登場人物の生活、時代などの想定、検証を十二分に経てデザインされたものであり、何より登場人物との関係性が建物としての魅力を高めています。それは私たちが生きる、現実世界でも同じことです。あらゆる文化、あらゆる環境に合わせて建つ建物の中で、あらゆる人が生活をしています。
本展覧会に展示される作品を入り口とし、人と密接な関係を持つ、建物の魅力が伝われば幸いです。

 

fado20170111_2fado20170111_3
 

紹介文の中にある次の一節「近年に見られる建物は本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離があるように感じられます。それは私たちが、一番近くにいるのに見落としているものの一つであり、ふと気づくと忘れてしまいそうなものです。」普段の住宅設計に取り組む中で、住まう人と家との距離感については、ものすごく意識しています。暮らしと家の関わりといった方がいいかもしれません。家だけでも、人だけでもない、そこに紡がれる暮らしが見えた時、心地よい建築が出現するのだと。

この紹介文を読んだ時、すごいなジブリとあらためて感心しました。それともう一つ、建築家で建築史家である藤森照信さんがこの企画展に参加されていたこと。おそらく、この紹介文も藤森さんが書かれたものなのではと思います。そうなると、さらにジブリに登場する建物たちに親近感を覚えます。藤森さんの代表作が、こちらのまとめサイト幾つか紹介されています。ここ熊本には、2001年に建築学会賞を受賞した「熊本県立農業大学校学生寮」があります。以前見学に行った時の写真です。

noudai_01 noudai_02
外壁は板張りで一枚一枚に板金で水切りが挿入してあります、板の劣化を極力抑えようというディテール。角が曲がってるように見えますが、ぶつかった時に怪我をしないようにという配慮。室内の柱や梁にも曲がりくねった自然木が多用してあり、壁と天井の仕上げもどろ塗りでどこまでが壁でどこからが天井かあやふやな、すごく包まれた感がある仕上げになってます。

どの建物もジブリ作品に登場してもおかしくないものばかり。土着的であり、優しさを感じるものばかりです。ジブリ作品の優しさって、こんなところからにじみ出てるのかもしれませんね。ジブリってすごい。

三鷹の森ジブリ美術館建設

会場内に展示してあるパネルには幾つか面白いことが書かれていました。その一つが、三鷹の森ジブリ館を建築する際のエピソード。宮崎駿さんの独創的な設計(プランニング)に周りが右往左往した顛末。計画をするにあたって、まずは駐車場の土間仕上げから話し始めたこと。予算そっちのけで、どんどんアイデアをぶっこんでいくこと。関係者は苦労したようです。最終的には、規模も予算も落ち着き、今建っている施設ができたようですが、宮崎駿さんの設計プロセスには驚きました。

宮崎駿の設計プロセス、身の回り3メートルから考える。

このコメント見た時身震いしました。全く同じようなイメージで、僕自身の住宅設計も進んでいくからです。通常は、ゾーニング(ちょうどhomifyにて記事にしてありました)と言うプロセスを踏んで、部分へと流れていきます。しかし、その家族の暮らしを想像した時、全体よりも先に手の届く目の届く範囲をイメージするのです。手を伸ばせばそこに何かがあり、振り向けば窓の向こうに森が見えたり、足元には愛犬が寝そべっていたり。そんな、身の回りを想像し、その先に全体が繋がっていく。そんな感じで設計しています。

また、こんなことも紹介されていました。日本の古い建築を見て回ったある外国人の方が「日本人は、よくこんな複雑な設計ができるな」と感心していたらしいのです。西洋では設計という行為がしっかりしていて、例えば古い建物の外観を見てもシンメトリーのものがほとんど。これは、先に全体を考えて設計が始まるからだというのです。なるほどなと合点がいきます。では、日本はどうだったかと。日本ではまず柱をどこに立てて、それらをつなぐ梁が架けられ、そこに四角いマスができていく。そしてそこに用途が生まれ、次ノ間へと広がっていく。全体を見越したいわゆる設計という行為がなかったというのです。

これも、自身の設計プロセスにピッタリ当てはまります。91cmのグリッドを基本に次々に空間をつなげていきます。この91cmという寸法も体感上の心地よさがあり、僕は大好きです。メーターモジュールという100cmのグリッドを基本にした住宅もありますが、あまり好きになれないです。91cmの倍、182cmと言うのがいわゆる1間(いっけん)と呼ばれ、この長さは人が両手を広げた時より”少しだけ”広いくらいです。この”少しだけ”というのが安らぎや、心地よさを与えているのではと思うのです。ついでに、この91cmという基本寸法について。この寸法は畳から決まったという話があります。畳の原料であるい草の背丈から作れる畳の横幅が決まります、その標準的な長さをもとに、柱の中心から中心までの長さがが91cmだったのだと。諸説あるようですが、僕はこの説が好きです。

やっぱり優しい建築を目指そう

今回のジブリ展、一緒に行った小学4年生の次女たちは楽しんだんだろうか?小学生にはパネルに書いてある文字なんて、読むのもめんどくさかったはずだし。そんな彼女たちとはやっぱり途中で逸れ、僕が会場を出たのは彼女たちから遅れること30分以上経ってからという結果に。大人から子供まで楽しめるものでしたが、僕にとってはやっぱり優しい建築を目指そう!とあらためて思った、そんな展覧会になりました。次回開催がどこかはわかりませんでしたが、お近くに来た際は是非足を運んでみてください。ジブリファンも、建築オタクも、心温かくなる展示会ですよ。

 

仕事が楽になるか?JetDrive500を使ったMacストレージ容量UP作業。

2016/10/14

プロローグ

仕事でもプライベートでもMacを使っています。MacbookPro、MacbookAir、iMacと使い回していますが、家内が使うAirの内臓ストレージ容量がもうアップアップ状態です。

MacbookAir 13-inchi Mid2011 フラッシュストレージ128GB

もともと、AirはHDDでなくこの時代でもフラッシュストレージだったため、後から買ったPro(13-inch, Late 2011 HDD500GB)よりも、起動においてはずば抜けて早かったんです。それで、Proの内臓ストレージをHDD500GBからSSD240GBへ入れ替えしました。それが2年ほど前で、結果は爆速。いつかはAirの方もということで、昨日から入替作業してました。

辛い入替作業になりました。

前回、Proを入れ替えた時はバックアップから最終調整までで、2時間から3時間くらいでした。自宅で夕食後にチャチャっとやった記憶があります。しかし、今回はそういかなかった。費やした時間は約36時間。しかもほぼ徹夜、仕事できませんからやるしかなかった。前回との違いは、家内がWindowsを使うためのBootcampを利用していたこと。この移行がうまくいかなかったんです。終わってみると、その部分さえクリアすれば、そこからは30分くらいの作業でした。スムーズにいっていれば、やはり4時間くらいでは終わってたのではないかと思います。

備忘録・同じことをやろうとしてる人のために。

<準備するもの>
・MacbookAir 13-inch Mid2011
Transcend Jetdrive500(Mac違いで選ぶものが変わります、詳しくはクリック)
winclone5(Bootcampを移行するために必要なソフト、英語版ですが直感でいけます)
・TimeMachine(Macについてるバックアップシステム)

<作業イメージ>
重要:なかなか長い解説になりましたが、内容はさほど難しくありません。大切なのは最初にしっかり全体の流れを把握しておくこと。解説を眺めながらの作業は意図せぬ結果を生む可能性があるので、作業に入る前に面倒でもご一読と言わず、ご三読くらいやってください。
①winclone5にてBootcamp領域をバックアップ
②TimeMachineにてMac領域をバックアップ
(もしもの場合のバックアップです、念には念を。)
③現在のMacの内容をJetdriveへ移行(解説ビデオあります)
④移行したJetDriveと内臓SSDをMacの背面板を開け入れ替える
⑤起動させると容量が増えた状態でMacが使える状態
⑥BootcampアシスタントにてBootcamp領域を確保する
追記:Bootcampアシスタントを使う必要はなかった!(Windowsを新規で入れる場合は必要)
※⑥ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る(パーティション分け)

⑦MacのOSXを復元させる
(この作業も今回は必要ないはずです。事故でやる場合はこんなやり方です的な内容です)
⑧最後の作業、Windows領域へwinclone5にて元のWindowsを復元

<実作業流れ>
①winclone5にてBootcamp領域をバックアップ
・winclone5Basicをダウンロードし、インストールする。その際、インストールプログラムとライセンスプログラム二つダウンロードされるので、インストール後のライセンス登録はこのプログラムを選択する。
・ここで作成するバックアップファイルは、ディスクトップに保存しておく(後で作業が楽になります)※1
・詳しい解説はこちらのブログが参考になりました。

②TimeMachineにてMac領域をバックアップ
・Macのすごく便利なありがたいアプリ、TimeMachine。外付けディスクなどを接続しておけば、勝手にバックアップを取ってくれます。今回は、SSD入れ替えに先立ち、もしもの時に備えて既存SSDの内容を手動バックアップ。
・使い方はこちらをどうぞ。

③現在のMacの内容をJetDriveへ移行
・解説ビデオを見てもらえば簡単にできます。

④移行したJetDriveと内臓SSDをMacの背面板を開けて入れ替える
・いよいよドキドキなMacの手術です。購入したJetDriveに付属してくる精密ドライバーを使って、Macの背面パネルを取り外します。このやり方も、先のJetDrive解説ビデオにありますので大丈夫です。注意すべきところは、ビデオにもありますが、SSDの抜き取り差し込みに際して、バッテリーから基板へ電力供給している、電源コネクターを必ず外しておくこと。また、SSDの交換が済んだら、忘れずに差し込んで背面パネルを取り付けることくらいです。過て通電したらMacがただの銀色のゴミと化してしまいます。

⑤起動させると容量が増えた状態でMacが使える状態
・SSDの入れ替えが済んで早速Macを起動させてみる。立ち上がりもProの時ほど感動はないが、スピードアップ体感できるレベル。appleマーク→このMacについて→ストレージを見てみると、当然だが容量が240GBに増えていた。これでMacの方はひとまず完了。

⑥BootcampアシスタントにてBootcamp領域を確保する
・ここからBootcampアシスタントを使って、入れ替えた240GBのSSDにWindows領域確保のためのパーティションを切っていく。Bootcampアシスタントは、Launchpad→その他→Bootcampアシスタントで使うことができる。
・ただし、BootcampアシスタントではWindowsの領域確保を目的としているので、事前に以下のものを準備しておく必要があります。
□Windows8.1のディスクイメージ(ISOファイル)これは現在使っているVerの物を→ここにありますので、エディションを確認してダウンロード。
□ダウンロードしたISOファイルを焼き付けるためのDVD、焼き付けておいてください。
□DVDに焼いたファイルからWindowsインストディスクを作るために5GB以上のUSBディスク
・これらが準備できたら、ISOファイルの入ったDVDと、5GB以上のUSBディスクをMacにつないでおきます。
・ここまで準備してから、Bootcampアシスタントの起動です。最初の画面(はじめに)にて続けるを押すと、次の画面で作業選択が現れます。
%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-14-15-44-03
3つのチェックボックスがありますが、全てを選んでおきます。それぞれに意味があるのですが、ここでの解説は省きます。
・ここからさらに先に進むと、先ほどMacにつないでいたDVDを使って、USB側にWindowsのインストールディスクがメッセージ通りに進んでいくと作成されます。この作業がだいたい1時間くらいです。
・それが完了すると、勝手に画面は変わりますが、いよいよパーティションの作成です。画面の案内に従って、Windowsのボリュームをスライドさせて確保します。僕の場合はMacメインで使い、Windows側で使うアプリは限られているので、35GBくらいを確保しました。
・作業が済むと勝手に再起動して、Windowsが立ち上がり、Windowsのインストール画面に移ります。ただし、ここではWindowsのインストールは実行しません。なぜなら、今回の目的は既存のWindows(Wincloneで作成したバックアップ)を後で復元させるためです。
・一旦Windowsのインスール画面を閉じます。すると、白い画面になり起動音がします。その起動音の後、commandキーとRキーを同時に押し続け、Appleマークが出たらはなします。
・するとMacOSユーティリティが立ち上がりますので、ここでディスクユーティリティを選択して、MacintoshHDとBootcampが内臓ストレージにできているか確認します。
%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-14-16-28-21
 

※⑥ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る(パーティション分け)
この作業を終わって落ち着いて整理してみると、パーティション分けのために⑥のBootcampアシスタントを使う必要はなかったようです。今回は、もともと使っていたWindowsをバックアップ取っていたので、それを復元させるだけのパーティションが作れればよかったわけです。Bootcampアシスタントは、新規でWindowsのインストールを伴う場合には有効ですが、今回のような場合このアシスタントを使い、メッセージに従い作業を進めていくとWindowsの新規インストールという無駄な作業が増えてしまいます。そのため今回は無理やりWinのインストールを中断させ次の工程に進んだわけです。今回のように、単純にWindowsのスペースを確保するだけのパーティション分けであれば、こちらのやり方が正解だったようです。
→ディスクユーティリティを使ってWindows用のボリュームを作る方法(パーティション分け)


⑦MacのOSXを復元させる
※この復元は基本的に今回の作業では必要ないと思われます。復元するまでもなく、③の作業でやったJetDrive500への書き込みで、Mac自体の移行は済んでますから。何かの事故でデータが壊れた場合などに生かしてください。
・MacOSユーティリティに戻って、今度はTimemachineバックアップから復元を選びます。ここで、入れ替えしたSSD(JetDrive500)に元のOSXを復元していきます。今まで使っていた環境が戻ってくるので仕事への再会も早いです。
・②で作ったバックアップを使うのですが、まだ外付けディスクは繋がないでください。
・画面の案内に従い先へ進んでいくと、「バックアップ済みデータの選択」という画面にたどり着きます。そのままでは選べるディスクがなく真っ白だと思いますが、ここで先ほどの外付けディスクをMacにつなぎます。そうすると、その画面にディスクが表示されますので、その外付けディスクを選択します。
・次の画面で、いつの(日付と時間)データを復元しますか?と聞いてきますので、対象のものを選びます。通常は最新日付のものだと思います。
・対象のデータを選択して先に進むと、どのディスクに復元しますか?と復元先を聞いてきます。もちろん、先ほど作ったMacintosh HDを選択します。復元中の案内が出て勝手に進みます。この復元作業が1時間くらい、バックアップデータの量によて変わると思います。

⑧最後の作業、Windows領域へwinclone5にて元のWindowsを復元
・Macの復元が終わると再起動してMacが立ち上がります。Lanchpad内にWinclone5があるはずなので、起動します。Wincloneが立ち上がるので、今度は右側のRestore Imageを選択します。
・先に進むと、復元させるデータはどれですかと聞いてくるので、①で作ったバックアップデータ(clone/クローン)を選択します。警告っぽいメッセージが出ますが、構わずRestoreを押します。(※1)
注1)ここで「Cannot write to MBR」というメッセージが出る場合は<別記>をご覧ください。今回僕はここを解決するために10時間くらいかかっちゃいました。原因は、SSDの乗せ替えとBootcampの移行を同時作業していたためです。ネットに上がっている情報は、よくよく見るとSSDの乗せ替えだけだったり、Bootcampのパーティション変更だったり、微妙に条件が違ってました。今回の僕がやりたかったことは、多くのユーザーが考えることだと思うのですが、ネットに上がっていませんでした。
・勝手に作業は進みますが待ち時間は1時間くらい。作業完了は、「Completed」というメッセージ。
・ディスクユーティリティを使って、最終確認。BootcampからWindowsを起動させてみる。うまく起動し、元の状態に戻っていれば成功だ!

<別記>Cannot write to MBRメッセージに苦労した。
・まずこのメッセージの意味ですが、ネット上の情報によると「新しいOS XはSIPというセキュリティ機能があって、重要な部分(MBRとか)へのアクセスが出来ないようになってる」らしいのです。
・このSIPの設定を変える必要があるのですが、その設定を変えるにはターミナルを使います。このターミナルは、アプリ→ユーティリティ→ターミナル.appがありますが、それではありません。
・今回使うターミナルは、Command+Rで立ち上がるOSXユーティリティにあります。OSXユーティリティを立ち上げ、上部のメニューバーからユーティリティを選択。その中にあるターミナルを起動します。
・黒いコマンド入力画面が立ち上がりますので、その中に「csrutil disable」と入力しエンターキーを押します。すると、写真のようなメッセージが出て、SIPの無効化が完了します。
重要)この無効化コマンドはセキュリティの脆弱さを伴うので、全ての作業が完了したら必ず元に戻しておいてください。その方法は、先ほどのターミナルを立ち上げ、「csrutil enable」と入力しエンタキー。これでSIPの設定が有効になりました。
%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab-2016-10-14-17-33-10 注2)この時のメッセージが「command not found」の場合はもう一手間かかります。コマンドがありませんというメッセージなので、困ったもんです。解決策は、OSXの上書きインストール。方法はそんなに難しくなくこちらで解説してあります。 OSXの上書きインストール:データを消去することなくOSXを再インストール

注3)この時、再インストールしたいOSXのバージョンが違っている時があります。これはそのMacの出荷時に入っていたOSXです。使い続けるうちに、数世代のOSXにアップグレードされているはずです。その場合は、使いたい(現在使っていたOSX)OSXをダウンロードして、インストールする必要があります。
方法はこちらになります。

注4)上段の現象の発生は、command+Rの後に「internetリカバリー」という画面が現れ地球儀が回り(15分程度)、その後OSXユーティリティが立ち上がる場合のようです。この地球儀を何十回も見ました(涙)。
%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab-2016-10-14-19-18-43 要は、OSXに何らかの欠陥があるので、ネットから勝手にダウンロードして、OSXをインストールしてくれているみたいです。ただし、そのOSXが出荷時点でのもの。ありがたいのか、嫌がらせなのか・・・。ここも手間かかりました。


注5)結局、注2)のコマンドがありませんというメッセージ、その意味することは注4)にも繋がりますが、「csrutil」コマンドは最近のOSXに登場したコマンドであるため、工場出荷時の古いOSXでは存在しないということでした。最後にこれがわかったので胸の中がすっーとしました。


プロローグ

長い道のりでした。36時間くらいかかってやっと作業終了。途中ひっかっていたのは全てイレギュラーな内容ばかり。一つ一つの問題点をあぶり出し、可能性を追求し、そして結果を想像想定し、繰り返し試してみる。今回の備忘録が同じ境遇で苦しむ方々に生かされれば嬉しいです。ただし、Macを開けたり、ターミナルでコマンドいじったり、OSXの再インストールだったり、いろいろな危険な作業が伴います。自己責任で覚悟を持ってチャレンジしてみてください。作業を終えて早速Air使ってますが、起動が早くなったのは体感できます。Windowsへの移動もスムーズです。20,000円そこらで5年もののMacが現役で使えるのはやっぱり魅力的でした。

 

 

驚愕!食器洗いの常識が変わるかも?

2016/08/12

熊本の暑い夜にはここでしょ。

昨夜は久しぶりに街へ繰り出してきました。まずは、酒と料理とサービスのいい熊本のお店「安坐(あぐら)」さんで食事。いつもと変わらぬ安定感で、ゆっくりと呑めました。

image
※昨日の様子は写真撮ってなかったので、公式サイトより写真を拝借しています。

十分お腹も満たして、それでも話足らずにお酒だけをゆっくり呑もうということで、次はお茶目なマスターが切り盛りしているBar Calme(バーカルム)へ。お茶目なマスターとは20年ぶりくらいの再会です。facebookでつながり、アポなしで突撃してきました。地図を頼りにお店に到着、待ち受けていたのはこちらの張り紙。

13903411_1237567662928584_8487613922613459942_n
気温35度の街の中を歩き続けてやっとたどり着いたらこの張り紙。看板すら見えませんでした。お店の中はお客さんでいっぱい、なんとか3人座れましたが人の熱気と、ビルから放熱される輻射熱で、クーラーの故障を最大MAXで味わえました。話も大いに盛り上がり、室温上昇に一役買ったでしょう(爆)。

食器洗い意外と好きです。

さて、今回のお題です。みなさん、食器洗いにどんなスポンジ使ってますか?「そんなん、気にしてないよ!」と言ってるあなた、無駄に水と洗剤使ってるかもしれませんよ。

今回の熊本地震では、避難先にした事務所でも変わらず炊事をやってました。当然その間食器洗いもやったわけですが、その食器洗いの最中に驚くべき事実を発見。←僕だけかな?いつものように鼻歌歌いながら食器を洗っていると、ふと疑問に思うことが。それは、スポンジの黄色い柔らかい方と、緑のザラザラした面との使い分け。

IMG_6291
みなさんどうされてますか?多分、ザラザラ面で頑固な汚れを落とし、柔らかい方で傷つきやすいコップなんかを洗われてるんじゃないでしょうか。その使い方本当にあってるのでしょうか?これが僕の疑問でした、わざわざ面を変えて作ってあるこのスポンジ、開発者には確固たるその目的があったはずです。それが、世の中では「なんとなく」で済まされているのでは?

やってみることで身になる、知識になる。

いろいろやってみました。食器全部を緑の面で洗ってみたり、食器全部を黄色い面で洗ってみたり。汚れによって使い分けてみたり。それで出た結果はこうでした。

IMG_6292
基本的に黄色いスポンジの方が綺麗に汚れを落とす!

意外でしたが、黄色い面の方が汚れをしっかり落としてくれます。落とすというより、からめとってくれているような感じです。それに対して緑の面は汚れを広げてしまっているような。緑の面は明らかに、こびりつきや焦げなどを落とすための研磨作用を重視しているようです。しっかりとそんな違いが見えてきました。そして更に驚くべきことが。

食器洗いに洗剤は必要ない!

そうなんです、このスポンジの使い分けと特性をしっかり利用すると、洗剤が必要ないんです。エェ〜って感じですが本当です。そのことを知ってから、僕は今でも食器用洗剤を使っていません。やってみたことない方多いと思うので、騙されたと思って一度チャレンジしてみてください。驚きの事実を体験できます。手荒れや環境問題を気にしなくていい、食器洗い洗浄機なんて必要ない、そんな食器洗いができるんです。

ただ、ちょっとだけ下処理が必要です。

下処理と言っても何も特別なものが必要なわけではありません。その下処理とは、「いきなりスポンジでゴシゴシではなく」

・シャワー水栓で水流に勢いをつけ大雑把な汚れを流し落とす。

・水でもいいけど、できればお湯を使う。

・食事の後なるべく早めに下処理をする。

・決して食べたままの食器をつけ置きしない。

この4つです。どれも食器洗いの基本のようなことですが、これらを守れば食器洗い用洗剤は必要ありません。意外なのは、最後に挙げた食器のつけ置き。この行為は汚れを柔らかくしたり、落としやすくしたりと一見良さそうですが、汚れを他の食器へ移してしまい、洗い物を増やしてしまう結果になります。

「いやいや、プラスチックの保存容器・弁当箱とかについた油汚れはダメでしょう。」というそこの奥さま。それも大丈夫です、強力な油汚れの CMで有名なあの強力洗剤。手荒れがねぇーって方も多かったと思います。このプラスチック容器についても実験してみました。まずはシャワー水流で大まかな汚れを洗い流し、次に流しながら黄色いスポンジ面で丁寧に隅々まで洗ってみます。

CMでキュッキュっていってますが、洗剤なしでもこんな音が聞けました。要は、黄色い目の細かいスポンジの穴に、油汚れがしっかり吸着されているのでしょう。そういえば、ちょっと前に毛糸のスポンジって流行りましたよね。きっとあの毛糸のっていうのも、同じ理屈だったんだろうと思います。

IMG_6293
いかがですか?意外でしょう。洗剤なしできれいに洗えるなんて。我が家ではこのことに気づいてから、食器用洗剤の使用量が激減しました。使った方が効率が良い場合は洗剤も使っていますが、この理屈がわかれば洗剤の使用量はぐっと減らせます。家族6人だと、食器洗いの量もそれなりに多いです。子供たち(特に娘たちに)に、こんな普段の何気ないことも伝えていけたらと思います。

まだまだ、疑ってる奥さま。一度騙されてみてください。ちなみに、このスポンジメーカーの紹介動画がありましたので、こちらにはりつけておきます。残念ながら、僕が求めるようなマニアックな説明はありませんでした(汗)。



 

 

 

日よけ設置で暑い夏を快適に。かっこよく日よけを張ろう!

2016/08/9

暑い暑いって毎年いってるけど・・・

いよいよ8月ですね。それにしても今年は例年になく暑いように感じますが、皆さんはいかがですか?僕だけなのかと気になったので、ちょっと調べてみました。

気温の違い
これは気象庁が提供している過去の気象データを切り取ったものです。簡単にということで、去年2015年7月と今年2016年7月の気温部分だけ比べてみました。去年も暑い暑いと言っていたようでしたが、やっぱり今年の方が暑いようです。赤丸が比べてみて暑かった日です。今年の方がはるかに赤丸が多い、僕だけがボケていたわけではないようです。

さて、そんな暑い日が続いて一月以上。自宅の西側の部屋(子供部屋)が例年以上に暑い、西日対策をせねばと毎年思っていたのですが、今年やっと手をつけることができました。せっかくやるなら、備忘録をということで作業の流れを書いてみます。対策の内容は以下の通り。

”西日が西側の窓及び外壁に直接当たらないように、日よけをかっこよく取り付ける”

まずは、準備物です。工具がないとなかなか手を出しづらいところですが、家のメンテナンスを考えれば自前のものを準備しておいてもいいでしょう。特にインパクトドライバーはあればものすごく便利です。

IMG_6204
左から、金槌・ハサミ・鉛筆・コンクリートドリル・ドリルチャック・ペンチ・ビニールテープ・メジャーそしてインパクトドライバー。それぞれの使い方は流れの中で解説します。

今回日よけに使った材料です。

IMG_6203
木綿のヒモ・ヒートン・コンクリートアンカープラグ・日よけ。遮光性の違い、丈夫さなどで価格の違いがあるようです。数シーズン使うつもりでちょっといいものの方を選びました。シーズン中に破れたりすると結局無駄になるので、いいものをより長く使うことを選択。

取り付け作業開始。

準備ができたところで、いよいよ作業開始です。まずは、取り付け位置の確認です。

IMG_6181
ここが西側面です。お隣さんも平屋で、間隔も広いので西日は差し放題です。二段構えの窓が子供部屋の窓で、手前の小窓は玄関の窓。玄関は今回はいいかということで、子供部屋の窓と外壁をスッポリ囲うことにしました。長さが4mになります。使う日よけは、2m×2mを2枚使いです。

日よけを掛けるためにヒートンを取り付けます。取り付けイメージはこんな感じ。

IMG_6182
このヒートン、ご存知の通り手でグリグリと回すと、ネジが木部にめり込んでいきます。が、手で回し続けるのは辛い。労力を少なくするためと、綺麗に仕上げるために、ヒートンを打つ位置を、日よけにあいてる穴に合わせてマーキングします。ヒートンの下に見える鉛筆の印がそのマークです。

IMG_6183
マークしたところをインパクトドライバーに木用のキリをセットし、下穴を開けます。ヒートンのサイズにあった下穴にしましょう。すごく楽にヒートンを綺麗に楽に締め付けることができます。綺麗にというとこ大事です。

IMG_6185
下穴にヒートンをグリグリと。

IMG_6186
日よけにある穴の数だけヒートンをグリグリと。取り付け完了です。

IMG_6187
取り付けたヒートンに、日よけを吊っていきます。ヒモも劣化しにくいものを選んでみました。こちらのヒモは日よけにセットで付いていたものです。

IMG_6189
2枚を並べて吊っています。2m幅の日よけを2枚で4mの幅を確保し高さが2mになっています。

次は、日よけを下から引っ張るために、ブロック塀にもヒートンを取り付けます。そのままでは取り付けできないので、コンクリートアンカープラグを使います。アンカーを打ち込んだ状態はこんな感じです。

IMG_6198
コンクリートブロックに、プラグ打ち込みのための下穴を開けていきます。

IMG_6192
インパクトドライバーにコンクリート用のドリルをセットし、思いっきりグリリリィーっといきます。アンカープラグにあった下穴サイズで所定の深さまで掘り進みます。ドリルに白いビニールテープを貼っていますが、そこまで掘り進むとアンカーにちょうどよい深さになります。

IMG_6190
空いた穴にプラグを差し込み・・・

IMG_6196
金槌でトントントン。下穴の中にコンクリートクズが残っていると入りにくくなるので、フーフーって埃を吹き飛ばしておいてください。

IMG_6198
打ち込み完了。なんかこの状態いつ見ても好きなんですよね。かわいいというか、なんというか。ホームセンターに行くとこのアンカープラグは売ってありますが、サイズごとに色が違います。このオレンジ系は径が5mmの物で、黄色だと6mmになってます。その彩りもかわいいんで、ついつい買いすぎてしまいます。

IMG_6199
んで、ヒートンをグリグリとねじ込みまして、

IMG_6200
日よけの穴に通したロープをヒートンに回します。

IMG_6201
ロープをすべてに通し、それぞれにちょうどよいテンションをかけてやると、こんな風にサマになります。街でよく見かけるヨレヨレに張ってある日よけを目にしますが、せっかくやるなら見た目も美しくやりたいですよね。コツはいかに効率良くテンションかけられるかです。それを考えながら、ヒートンの取り付け位置を決めていきましょう。

IMG_6202
窓だけじゃ威力を発揮できない!

裏からも気持ち良くできました。見た目はテンションで調整したが、日よけの効率のよい使い方は、その幅の見極めです。今回、幅方向は子ども部屋の壁を全部覆う4mにしました。これも良く見る光景ですが、窓の部分だけしか日よけしていないお宅が多いです。窓から直接日が差し込むから、そこをカバーするというのも確かにわかりますが、西日といいながらその日差しだけでなく、本来は熱を遮りたいのです。

「直射日光だけを室内に入れない」のであれば窓の範囲だけでいいわけですが、熱となれば壁も範囲に考えるべきなんです。西日の熱で暖められた外壁の熱は、温度の低い室内へじわりじわりと熱移動してきます。これが、日が落ちた後でも部屋の中が暑くなる熱の流れなのです。それを和らげるためには、壁へあたる西日もカットすることなのです。

性能だけでなく、かっこよさも重要なんです。

今回の日よけ設置で、無断熱の自宅西側壁の表面温度は2度ほど下がりました。数値的にはその程度でしたが、体感的にはずいぶん違うようです。夜の熱気ムンムンがだいぶ和らぎました。視線を程よく遮りながら、気持ちのいい日は窓全開フルオープンもできます。見た目にもすっきりとかっこよくまとまったのではないでしょうか。築40数年の古い平屋ですが、手を入れるとそこそこいい雰囲気を出してくれます。

最近は、サイズも素材も色々あるようです。エアコンの温度を下げるだけに頼るのでなく、こんな日よけをつけてみると、エアコンの設定温度を上げることも可能です。家計にも優しい日よけの設置、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

振り返ると足跡、これからの道。

2016/06/2

前回のブログからひと月が過ぎました。震災調査の中で見つけた、大工の心みたいな内容でした。

2016.04.29 大工の仕業?点検口のトラップ!

さて、その調査業務もだいたい整理がつき、各住宅ごとの調査報告書として、被害の状況、その被害部分のリスト化、補修にかかる概算金額を添えてまとめることがでいました。ここまで、調査開始からひと月半掛かってしまいました。今となっては、もうちょっと早くできなかったのかなとも思いますが、正直あっという間で、そんなに時間経ってたんだと変な感覚です。

IMG_6107 (1)
A4用紙を横使い、総数500枚くらいになり、インクタンクを補充しながら出力完了。撮影した写真もゆうに1000枚を超えているようです。そういった結果を見ると、1日1日のことは少しのことでも、一歩一歩復旧の道筋ができているんだな、できるんだなと実感しました。

あとは、この報告書をみなさまにお届けし、補修内容を決めていきます。すべて補修したいところですが、限りあるお金です、やるべきところ、後回しでいいところの見極めを一緒に考えていきます。とはいうものの、補修と言葉の響きが嫌なので、なんか前を向いてるぞ、楽しめてるぞみたいな言葉を探している最中です。

後を振りむく時は、自分を励ます時。自分がやってきたことを見て、よくやったと褒められるようなものを残していきたい。そのためにも常に前を向き力強く生き、まわりにも楽しさや、ワクワク感が伝えられたらと、そんな風に思います。

一歩一歩でも、1000歩進めば1000の先が見えるはず。これからの熊本は、復興というより精神的な発展をなしていくのではと、肌で感じています。震災からひと月半、あっという間でしたが、確かに歩いてきた道が残っていました。

 

 

大工の仕業?点検口のトラップ!

2016/04/29

本震から2週間が経とうとしています、あっという間です。子供達は学校に行けずちょっと時間をもてあそび気味、学校再開は5月9日を予定しているとのことなので、軽く夏休み状態です。

OBさま宅調査も順調に進んで、半分以上は調査完了。順次報告書を整理しているところです。調査日時点での被害状況とその被害に対する修復方法を書き添え、今後の復興の目安になるようにまとめています。が、うまく進むのはそこまで。実際補修にとなった時には、いろいろな不足が出てくることでしょう。待つしかないので、その間は補修方法などの最善を探る時間に充てようと考えています。

そんな調査の中で、大工さんのやるなぁ〜的な手仕事に出会いましたのでここにご紹介いたします。床下点検をしようと点検口に向かいました。

IMG_5438
いたって普通な床下点検口です。杉の厚板30mmなので、複合フローリングみたいに簡単に設置はできませんが、形・サイズ・メーカーとも普及品です。

で、その蓋の取っ手に手をかけ開けてみると、

IMG_5439
何か出てきました、これは床下にある断熱材です。点検口の蓋の裏にも断熱材をしっかり入れてくれています。

IMG_5440
その断熱材を外すと、床下のコンクリートが見えてきました。これでやっと床下点検のために潜っていけます。でも、ちょっと待ってください。写真左手に写っているのがその断熱材ですが、四角い木片みたいなものが付いています。表側を見てみるとこうなっていました。

IMG_5441
蓋の取っ手です。大工の気持ちというか、点検という行為を予測して作ってくれたのでしょう。よく知ってる大工さんなので、僕がこの点検口を開けた時のニヤけた面を思い浮かべながら、ニヤニヤしながら削ったのかもしれません。

いやいや、そんな斜めな見方せずに素直に素晴らしいと称賛すべきでしょう。ありがとう、大工さん。

今回の震災で日頃とは全く違ったボリュームの点検をしていってますが、少しづつでも日頃の点検ができていればさらにいいなと感じました。日頃の点検を可能にするのはこう言った小さな設え、心配りだとも思います。

床下空間をできるだけ確保する、屋根に登りやすいような外観デザイン、目視でしっかり確認できる天井の高さ、何より隠蔽して点検できないところは写真をきっちり撮っておく。

そんなことの積み重ねが家の長持ちを実現できる方法だと思います。これまでも、そのことは意識してきましたが、僕だけでなく作ってくれる職人さんたち、引渡し後のお客様にも点検がしやすいように、点検のポイントとか、方法、そして対処方法などをビジュアル的にわかりやすくまとめていけたらと思います。

今回の震災調査を、今後の震災復興へ繋げるのはもちろんですが、日常の家づくりや暮らしにも活かせるよう考えていきます。今日は、被害の大きかった地域を調査・視察してきます。自らが設計した建物でないにしても、心苦しくなるような気がして、緊張しています。専門家として、きちんと記録に残し、今後の安心安全に貢献できれば幸いです。

 

 

救援要請と支援の方法をまとめてみました。

2016/04/24

おはようございます、本日の熊本は小雨交じりの曇り空。全国からのご支援に日々感謝するとともに、自分たちでできることを一つ一つやっていこうと。

乗り越えられない壁はない、その壁の先には・・・。

自己の心をコントロールすることができる好きな言葉で、この言葉にこれまでだいぶ救われてきました。そして今回の震災、これまでビジネスの中でこの言葉を意識することが多かったのですが、今この時自分たちの生活の中にも落とし込めるなと感じました。

まだまだ、大丈夫です。この壁の向こうには素晴らしい未来が待っています。

だけど一つストレスなのが、日々襲ってくる情報の波。情報ですから、いいものも悪いものもあるわけで、それらが勝手に耳に、目に入ってきます。無意識に、選別はしていますが、選別に漏れたどうでもいい情報がモチベーションを下げてしまいます。

この情報の波なんとかできないだろうか、そんなことを漠然と思っていたのですが、ものすごく簡単な方法に気づきました。

何も新しいことはなく、政治と一緒だなと。ただ扱うのはお金ではなく情報。政治では、税金を集めてそれを皆に平等に分配しますよね、使い道を考えて。

それを情報に置き換えるとどうでしょう。氾濫している情報を一旦集めて、それらを整理して、また発信していく。特に現在氾濫ぎみの情報は避難所からの救援要請と、支援の情報。この二つがマッチングすればベストだけど、うまくいっていない。

政治に置き換えたのは、避難所を小さな自治区として考えられないだろうかと思ったわけです。2人でも自治区となりえると思います。

要は、自治区ですらら区長が存在します。その区長がその上の組織へ情報を取りまとめて伝えます。そこで発信元と内容を整理し、適切な対処法を考え、支援の道筋を作っていく。

現在はこれがSNSを中心に、個々がバラバラにやっています。一応、身の回りの人々の求めとして、SNSを使える人が情報をアップしていますが、それを受け取る側もまた個々のSNSユーザー。市長ですらSNSで情報発信をしています、ただ彼も市長であれ個人です。スピードはあるけど、正確性や実効性が偏ってしまいます。個々では無駄が多いと思うのです。

先のやり方だと、正確性も公平な実効性も作れるのではと思うのですがいかがでしょう。区長さんは誰でもいいです。電話・メール・SNSなどの連絡手段さえ扱えれれば。得意分野に分かれて、2〜3人で一人の区長もあるでしょう。あるいは、中央組織から区長役の人を各避難所へ一定期間派遣するのもありだと思います。

人々にニーズを聞いて回る人、そのニーズを整理する人、そしてニーズを上にあげる人。この集まったニーズ(情報)を集約するのはやはり熊本県かあるいは、熊本市・益城町を中心とした広域組織。とにかく、集約・発信は一本に絞る。そこに知識・経験・技術をとことん注ぎ込む。プロフェッショナルが一人でというより、プロフェッショナルが束になってというイメージです。

<イメージ>
避難所(指定・無指定とわず)の区長を選抜あるいは、中央から区長を派遣。

その区長が、避難所のニーズを取りまとめ、中央へ発信。

同時に、支援者(物資など)の情報も中央にて受信・整理。支援者も自分たちが提供できることを中央に発信する、個別でのSNS発信はやめる。

受け取った中央組織は、救援要請と支援それぞれの情報をマッチングさせ、迅速かつ正確に活動開始。

避難所へ必要な支援が届いたら、その旨区長は中央へ報告。

こんな感じです。断片的にはそれぞれ今でもなされている内容ですが、一本筋を通すことが必要なんだと思います。

それぞれに、それぞれの事情があると思いますが、みんなで協力ということはこういうことだと思います。今回の震災を機に、小さな自治から、国へ至るまでの政治の流れも実感できています。今後の政治参加にも変化があるような気がします。

kuma
くまモンのポスターに、「日本で一番強そうな県名だと自負しております」とあります。強い自治として、楽しい未来を目指します。

 

当たり前を感動に。

2016/03/10

寒の戻り

こんにちは、暖かくなったかと思えば急に冷え込んだり、温度変化の激しい今日この頃・・・。だからどうしたって感じなのですが、久しぶりに日本酒を仕入れてきました。ご近所だった酒屋さんが、ちょっと遠くへ新装引っ越されていて、お店も見てみたかったので。

綺麗にまとめられた店内にずらっと並ぶお酒たち。今日は新酒をと心に決めていっていたので、若女将に聞いてみました。「新酒はどこですか?」すると、「こっからここまでです。」と大きな冷蔵庫の3列にずらり。こりゃ選べないなと、さらに条件をしぼりこむことに。キーワードは「地元の酒」、それで見つけたのがこちら。

 

 

 

手にしてレジへ向かうと若女将が一言、「やっぱり地元のお酒って美味しいですよね」。こちらの意図した事をずばり言い当てられ、接客とはこういうものだなと、お酒と関係ないところに感動しながら会計を済ませました。するとまた、ここですかさず若女将。「近々、通潤酒造の新酒が入りますよ。入ったら連絡しましょうかぁ」。 そりゃするでしょ、話し聞きながら想像しただけでよだれが。呑んでるシチュエーション、そこに誰がいるかまで想像してしまいました。名前をフルネームと携帯番号をメモ帳に大きく書き残し家に戻りました。買って帰ったお酒はもちろんおいしかったのですが、すでに予約した新酒が気になって仕方ありません(笑)。

手仕事、そして身震い。  




 

お酒とは全く関係ない話し。このインスタは家内がFADらしいと思われるものを日々少しづつアップしているものですが、今日はこんな写真をもってきました。「これって階段のなに?」設計事務所の奥さんが何を今更と思いながら説明します。

”これは「ささら」っていって、階段の踏み板を支え取付ける板さ。規則正しく彫り込まれた溝に、踏み板(あっ踏み板って階段の床の部分ね)を差し込んでいくのさ。全部手で彫り込んで加工していくんだよ。”

えー全部手でやるの?鑿(ノミ)使って?

”鑿の代わりになる道具は出てきてると思うけど、基本的に手仕事だな。ただ、最近の家づくりで手加工の階段は少ないかもしれないな。”

ここで大きく家内が反応します。えっ、手加工でないならどうするのよ!

”そりゃプレカットさ、いろんな建材メーカーが階段を工場でつくってるもん。現場にはすでに加工されたものが運び込まれ、それを大工さんが組み立てる。昔は階段の計画・加工・組立までできたら一人前なんて聞いた事もあるけど、今それできる若い人って少ないかもなぁ。”

ますます家内がヒートアップ。でも、うちの階段って全部こんなんじゃなかった?これが普通じゃなかったの?

”うちはこれが当たり前だったけど、あらためてそんな事気にした事なかったな。いつも一緒の大工さんたち(大工團さん)も当たり前のようにつくってたし。あっ、でも確かに普通の住宅の現場だと早々に階段がつくんだけど、うちの現場は階段つくの遅いね。”

”だから2階への道具の上げ下ろしや、材料の搬入が大変っていってた。その時は、そりゃしょうがないだろって思ってたけど、そうか、他のメーカーの仕事している大工さんたちだから、階段が先にあるのが当然だったのかもね。”

「階段は現場でつくる」が当然だったこれまで。夕べの酒屋の若女将の接客といい、家内の素人目線な驚きにはっとしました。当然と思っている事にもいろんな驚きが隠れています。今日は、この階段ささらの手加工についてでしたが、家一軒ができるまでには他にもいろいろな人が関わり、多くの素材を要します。そんな驚きを楽しさに繋げられたら・・・。そんな風に感じた出勤の車内でした。