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光の森の家_ルナファーザー張り進んでいます。

2015/12/7

「光の森の家_ガレージのある平屋の家」現場ライブ

塗装下地の紙クロス工事進んでいます。

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クロスの糊付け機がセットされています。この機械にロール状のクロスをセットすると、決めた長さに糊をつけて吐き出してくれます。あとはそれを裁断して、壁や天井に張っていくという流れ。ただし、今回のルナファーザーという紙クロスは糊を付け溜めできないため、つけては切って張っての繰り返しで、少々手がかかります。

でも、塗装仕上げの場合は絶対おすすめの素材です。将来、色を変えたいなとか、ちょっとくすんできたなとか、模様替えをしたいなと思った時に気軽に塗り重ねがし易いものです。もちろん壁や天井の補強にも役立っています。2×4工法などではドライォールと呼ばれるボードによる下地工法がありますが、熟練の専門職の方が必要です。いいことあるようですが、コスト的にもこちらの紙クロス下地工法とあまり変わらないようです。どこかでお目にかかれればいいのですが。

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クロス糊です。もちろん、基準にあったものを使われています。以前はルーアマイルドっていうものもあったような。クロス屋さんに聞いてみると、乾燥調整材の配合がちょっと違うらしいです。紙の場合、ビニールの場合、お天気などいろいろな条件下で使う材料も違ってくるようです。

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まずはトイレや洗面所から張り始めています。このあと順を追って、塗装屋さんがホタテ貝殻塗料ルナ漆喰を塗装していかれます。この辺りの水回りを先行させることで、洗面器や便器などの据付けが可能になります。工程調整もこの時期は大切になってきます。

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ルナファーザーの表面。今回は一番粒の小さなチップスを選びました。この凹凸があることで、壁や天井面に陰影が生まれボリュームある仕上げが可能になります。この状態がクロスの状態で、この上にルナ漆喰を塗っていきます。

 

 

光の森の家_下地処理とガレージ棟。

2015/12/4

「光の森の家_ガレージのある平屋の家」現場ライブ

内装下地処理作業進んでいます。

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内装工事は、クロス張られるのを待つばかり。

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ガレージ棟の方は、ラワンベニアが張られています。クリア塗装にて仕上げます。

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先日届いていたデッキ材も塗装済みです。今回のカラーはグレー色で。

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注文していたタイルが現場に届きました。しかし、配送の方が落っことしちゃったらしく、一部割れてます。すぐに代替えの商品手配してくれたけど、勿体ないですね。

 

 

【そもそも床暖房なんていらない!】メリット・デメリットとか言う前に。

2015/12/1

床暖房ってどうなの?メリットあるの?

この時期に設計のご依頼を頂くと、結構な確立で「床暖房をつけたいんです。」とご相談を受けます。みなさん、寒がりだからとか、冷え性だからと、その寒さ解消のためにと心に誓われているようです。でも、私に相談したらかなりの確立で、「床暖房は必要ないですよ、勿体ない。」と即却下されてしまいます。「えぇ、その分の予算はちゃんと確保してますから。」といわれたら、ますます却下です、勿体ない。あからさまなデメリットがあるわけではないのですが、なくても大丈夫!その予算はほかへまわしましょう!という提案です。

なぜ却下するの?

別に、床暖房が憎いわけではありませんよ。特に目立ったデメリットがあるわけでもありません。床暖房は特別必要ないっていってるだけです。話しを戻しますね、なぜ床暖房が欲しいんですか?「それは冬寒いから、足が冷たいから」ですよね。ということは、寒くなくて、足も冷たくなければ必要ないってことですよね。

そもそもそんなに寒くないはず。

まずは基本に戻るということ。これは先に書いた、そもそもなぜその床暖房が欲しいのか?という理由・原因を思い返すことから始まります。寒くなく、足が冷たくなければ解決する内容ですね。おそらく、これまでの生活の場(賃貸アパートとか古い木造のご実家とか)でそういった経験をされてきたのでしょう。それらの住まいは、明らかに現在の住宅仕様・性能より劣っているので、寒かったり足が冷たかったりしたはずですが、多くの現代の住宅では断熱性能が上がり、大部分で解決できるはずです。5年後の2020年にはそういった性能基準をクリアした住宅でないと造れない・売ってはいけなくなるので、ますます性能自体の平準化は進んでいくはずです。

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築40年の木造住宅、床下に断熱材なんて入ってません。寒くないわけが無い。

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現代の木造住宅、床裏に5cmの断熱材が施されています。しかも隙間を造らないように施工されます。

断熱材だけではない、ヒューマンフィーリング。

床暖房は必要ないといっていますが、断熱材だけでそれをクリアすることはなかなか難しいでしょう。ではほかに何をするのか?そもそも熱は特性として、温度の高い方から低い方へと移動していきます。←ここすごく重要です。中学生の理科で習っています。下に4種類の素材があります。

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左からスギ無垢板30mm、ナラ無垢板クリアウレタン塗装15mm、サワラ無垢板115mm、スチール10mm。

ここで問題です。この4種類の素材のうちどれが一番冷たくて、どれが一番暖かいか。感のいい方なら、サワラが一番暖かくて、スチールが冷たいと分かるはずです。この実験を床暖房を希望されるお客さまにもやってもらいます、実際に手で触れてもらって素材の違いがどう影響するのか。触ってみても、先の回答に違いはありません。ほとんどの方がそう答えられます。そこで、この機械の登場です、実はこれ温度計なんです。物体に触れずにその物体の温度を測ることができます。

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赤外線放射温度計。Amazonで5000円くらいで買えます。

写真は壁をはかっています、壁の温度が22.9度ということです。ここで、先ほどの4種類の素材の温度を測ってみます。何となく分かるでしょう。そう、4種類とも同じ温度なんです。しかも、壁の温度22.9度とほぼ同じという結果です。

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スチールプレートの温度も22.9度。触ってみるとめちゃ冷たいのに・・・。

なぜそうなるのかというのは、最初に書いた熱は高い方から低い方へ移動するという性質。さらにその性質がどんどん進めば、一体に存在する物体の温度は同じ温度になるということです。つまり、30度の熱を持つ物体が、20度の熱を持つ物体と隣り合った場合、30度の熱が20度の物体側へ移動していき、両者が同じ温度になる25度で安定状態になる。そんな科学が起こっていたのです。

熱伝導率の違いを意識する。

先の4種類の素材、結局温度は同じなのになぜ触ると差があるのか?それは熱伝導率に違いがあるからです。物体は同じ温度になろうとしている。これは先にかいた通りですが、熱伝導率に違いがあるためそこに時間差が生まれます。4種類の素材のうちサワラが一番熱伝導率が低く、スチールが高い素材です。

熱伝導率表
素材の違いによる熱伝導率の違い。鋼材と木材では375倍の違いがあります。

つまり、人体の温度が35度だとした時に、室温22.9度であればサワラもスチールも22.9度になっています。その環境でそれぞれに触れると、人の熱が温度の低いサワラやスチールに移動していきます。その時、木材の実に375倍というスピードで熱が伝わるスチールの方がより冷たく感じるわけです。熱いや冷たいといった人の感覚は、実際の温度以外にも、この熱伝導率にてかなり影響を受けているということなんです。

床暖房が無くても冷たくない。

ここまで書いてきたことを意識して設計すれば、床暖房なしでも床が冷たいと感じることは無いと思います(個人差はあると思いますが)。まずは断熱材を適宜断面に組み込み、直に肌に触れる素材を吟味する。素材自体の温度を上げるために太陽の光を床に当ててみる。さらに、その熱が廻りに逃げていかないように、家全体の断熱気密化をはかっていく。

床暖房設備には熱源もいろいろあります、電気・ガス・灯油。お湯を沸かしそのお湯を床に回したり、電熱線を張り巡らしたり、不凍液を暖めてまわしてみたり、ほんとに多くの床暖房設備が存在しています。その中でどれがいいのか?自分たちにどれが合っているのか、将来のメンテナンスは?コストは?採用までにはいろいろ検討する必要があるようです。お金をかけ時間をかけても将来は・・・。勿体ないと思いませんか。同じ時間を掛けるなら、どの素材が気持ちいいのか、どの方角から太陽は差し込むのか、窓の大きさはどれくらい・・・、こんな家自体のポテンシャルを引き出すことを考えた方が、面白くて楽しくないですか。

床暖房は無理矢理、物理的温度を上昇させ人体温度まで近づけ、あるいはそれ以上にして我々の快適をつくるもの。一方、素材や断熱材、太陽などの自然エネルギーを工夫して快適を生み出すパッシブは、科学的思考のもとつくりだすスマートな方法です。いかがでしょう、こちらの方が断然家づくりとして魅力的だとぼくは思うのですが、みなさんはどう思いますか?

 

なんでも結構です!ご質問などございましたら、ご遠慮なくこちらからお問合わせください。心をこめてお応えさせていただきます^v^。

 

”最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでにfacebookのいいねや、twitterでシェアいただけると僕は大変喜こびますので、あとひと押し、何卒よろしくお願いいたします。”

 

 

光の森の家_内装工事の下地処理。

2015/12/1

「光の森の家_ガレージのある平屋の家」現場ライブ

内装工事始まっています。

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一回目のパテ処理中です。二人掛かりでスピーディに作業は進みます。

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こちらはクローゼット、一回目処理完了です。2回目はもうちょっとパテの色がベージュっぽくなります。色の違いで回数が分かるようにとの内装屋さんの工夫です。

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今回のパテ材料です。

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紙クロス、ルナファーザーも届いています。配達先を事務所にしていたので、ぼくが現場まで運びました。今週中におおむね張り終わる予定です。来週からはホタテ貝粉末によるルナ漆喰塗りです。

 

 

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