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シリーズ記事:なぜ、小さな家を提案し続けるのか?②

2017/11/21


小さな家のデメリット

前回の記事「なぜ、小さな家を提案し続けるのか?①」の冒頭に書いた小さな家のイメージ。あれは小さな家推進派の伝える、偏ったいいイメージだったと思います。そこで、推進派でない方、あるいは小さな家って気にしたこともない方々がイメージする、いわゆるデメリットを考えてみます。本当のところ、このサイトにたどり着いた方は、小さな家への不安や、疑問があって、実際はどうなのかなぁと情報収集されている方だと思います。まずは、そんな不安イメージをいくつかあげてみます、あなたの不安は当てはまりますか?

・狭苦しい、窮屈、余裕がない。
・収納が少ない、片付けにくい。
・価格が割高になる、坪単価が高い。
・必要な部屋が作れない、趣味の部屋が作れない。
・・・・・。

どうでしょう、だいたいこんな感じではないでしょうか?小さい(面積が小さい=狭い)という表現で考えれば、どれも全くもってその通りです。物理的に小さいのですから当然と言えば当然です。そしてもうひとつの最大のデメリットイメージがこちら。

「あんな小さい家建てちゃって大丈夫?お金なかったのかな?かなり窮屈そうだよね。・・・」などの周りからの視線や、評価。

実は、これが一番高いハードルなのかもしれません。戦後、とにかく住宅を大量に作れ!と叫ばれた時代、どれも家は小さくどれも粗末(あえてこう表現します)なものでした。それでも、そこに暮らす人たちは満足とまではいかなくとも、不満はなかったと思います。あったのは向上心とか、もっといい暮らしがしたいという欲求だったのではないでそうか。その後高度成長に伴い、そんな小さな家の中に色々な「もの」が増えていきました。


22年前(1992年)の日本の一般家庭の荷物

こちらの写真は、TOTO出版から出ている「地球家族」という写真集のものです。以前、この本のことについて書いた記事(収納が少ない=不幸ではない。)もありますので合わせて読んでいただけると嬉しいです。この写真でもわかるように、日本の住宅にはありとあらゆるものが増えていきました。そうした「もの」を所有することがステイタス(成功の証)とされてきたからです。

あともう一つ、周りと同じ(平均的)でありたいという感情があったのではないでしょうか。周りからの評価をすごく気にするという国民性的なものが、まさにこの所得欲を助長させたのではと思います。その中からは、家は大きい方がいい(天井は高い方がいい)という常識も生まれてきました。「家が小さいとものが入らない、家が小さいとみすぼらしい」まさに、前に書いてきた戦後日本人の理屈に合致して、このことが小さい家のイメージを悪くし、最大のデメリットになったのではないかと思いますがいかがでしょう。

 

やっぱりデメリットなのかな、小さな家って。

こうやって考えてみると、やっぱり小さな家ってデメリットが大きいような感じがしてきました。欲しいものが買えなくて、それを我慢して暮らしたり、なるべく離れたいのに、すぐ近くにいつも家族がいて、洋服をしまう場所がなくてソファーの上にかけっぱなし。だからいつも部屋の中が散らかって、小さい家がさらに狭く感じちゃう。いよいよ、ヤバい感じになってきましたよ「小さい家」。

 

でも、ちょっとだけこの理屈を推進派として整理させてください。

先にあげた理由には、どれも改善の余地があることにお気付きではないでしょか。欲しいものが買えないというストレスは、いったいどれくらいのものでしょう。その欲しいものはあなたにとってどれくらい重要なもの、あるいはそれを持つことでとても幸せ(ハッピー)になれるものでしょうか。

ただ単に便利だからとか、かっこいいからの理由でそこにお金を使うことが幸せなことなのか。大切なのは、それを持つことであなたがすごく気持ちよく暮らせ、そんなあなたを家族が見たときに幸せになれるものであるかどうか、ちょっと堅苦しい言い方ですが、要は買う前に一呼吸おいて、それが手元に来て暮らす時の自分自身や、家族のことを想像してみることが大切なのかなと思うわけです。そうすると、本当に欲しいもの(必要なものとは違う)、幸せになれるものだけが残っていくのではと思うわけです。

こういった考え方は、少し前から断捨離とか、なんとか片つけ術とか、フランス人は10着しか・・・というものの中で多く知られるようになり、そういった暮らしこそが、実は幸せなんだと考える人も増えてきました。ただ、そこには理屈はわかってもなかなか実践できないよ!という、また別の声があるのも事実ですが、戦後日本の所有こそが豊かさの象徴、という思想が変わってきているのは確かだと感じます。趣味を大切にしたり、家族との時間を仕事より優先したり、最近の若者の車離れもそういった所有欲から解き放たれた結果、だと思いますが皆さまはどう感じますか?

 

今回のまとめ

なんとか、小さな家の良さを伝えるべく、まずはデメリットを公平に考えようとしたのですが、やっぱり無理でした。小さな家こそが暮らしの本質だと考える私にとって、小さな家の持つデメリットは即座にメリット(より良い豊かな暮らし)の条件になっちゃいます。公平性に欠ける記事でしたが、あなたの不安や疑問に少しでも水がさせたら嬉しいです。いよいよ、次回からは小さな家の具体的な作り方を書いていこうと思います。第一話で予告した内容と違っちゃったのはすみません。第三話も変わるかもしれませんが、ご期待いただければ幸いです。

 

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