菊池市_FAD建築事務所アトリエ 建築家よりコメント COMMENT 事務所利用部分/床面積:18.27坪 築60年をむかえる納屋が取り壊されようとしている。私の生まれ育った実家の隣に建つ大きな納屋。取り壊しの話を聞き、久しぶりに目にするその姿は、外壁や屋根は痛み、どことなく寂しげだった。まだ幼き頃、よく遊んだ場所・・・複雑な思いに駆られる。 ”壊してしまっていいのだろうか?” そんな思いの中、一歩中へ踏み込んでみる。薄暗く、埃にまみれ、鼻の奥につんっと感じるカビの匂い。暗さに目が慣れふと見上げると、大きな梁が視界に飛び込んできた。柱もしっかりしている。少々傾いてはいるが、決して崩れるようなものでもない。このまま壊してはいけない。アトリエとして再生し、この建物をもう一度生き返らせよう。 今、見事に蘇ったその納屋は、訪れる人々をやさしく包んでくれている。 古市伸一郎 リフォーム当時の紹介ページ
建築家よりコメント COMMENT
事務所利用部分/床面積:18.27坪
築60年をむかえる納屋が取り壊されようとしている。私の生まれ育った実家の隣に建つ大きな納屋。取り壊しの話を聞き、久しぶりに目にするその姿は、外壁や屋根は痛み、どことなく寂しげだった。まだ幼き頃、よく遊んだ場所・・・複雑な思いに駆られる。
”壊してしまっていいのだろうか?”
そんな思いの中、一歩中へ踏み込んでみる。薄暗く、埃にまみれ、鼻の奥につんっと感じるカビの匂い。暗さに目が慣れふと見上げると、大きな梁が視界に飛び込んできた。柱もしっかりしている。少々傾いてはいるが、決して崩れるようなものでもない。このまま壊してはいけない。アトリエとして再生し、この建物をもう一度生き返らせよう。
今、見事に蘇ったその納屋は、訪れる人々をやさしく包んでくれている。
古市伸一郎