飛熊の家_方形屋根に守られた小さな木の家

【飛熊の家_MTH】基礎パッキンの荷受け

2017/05/12

基礎工事が終了しました。

 

無事に基礎工事も完了しました。連休がはさまったり、お天気が崩れたりとちょっとヒヤッとしましたが、予定通りに進んでいます。基礎工事お世話になった池端建設さん、いつも丁寧な仕事ありがとうございます。

 

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コンクリートも雨に濡れて、なんだか趣が増してます。雨といえば、先日の鉄筋のサビについてと、合わせてよく質問受けるのが「基礎内に水が溜まっていてもいいかどうか?」です。結論から言うと、問題ありません・・・が条件付きです。その条件を列記しますね。

・コンクリート打設終了後24時間程度経っていること。

コンクリートが固まる前に雨に濡れると、コンクリートの品質が落ちてしまいます。コンクリートは、セメントと骨材と砂それに水を加え、それぞれの分量を計測して工場で作られて現場に到着します。コンクリートの品質はその状態でなければいけないのに、そこに水が追加されてはまずいですよね。逆に、コンクリートがいったん固まり始めれば、水を張ることで急激な水分蒸発を抑えることができ、コンクリートにとってはいい場合もあります。

・基礎断熱ではなく、床裏断熱であること。

雨に濡れない場合でも、コンクリートには微量な水分が含まれています。その水分は床を張った後も残っており、徐々に床下に蒸発していきます。雨に濡れればその分水分量も多いままになってしまいます。基礎断熱の場合、床下への外気流入はない(外気での換気はない)ので、どうしても湿気が床下に残りやすくなります。一方、床裏断熱の場合は、床下空間を外気による換気にて考えているので、湿気の籠りも少なくできます。要は、基礎からの水分を床下に溜めないことが大切だ、ということです。※基礎断熱がダメだというわけではありませんよ。

 

基礎パッキンの劣化対策。

 

最近、うちで設計する建物にはステンレス製の基礎パッキンを使っています。価格的には3倍くらいしそうですが、一般的な樹脂製のパッキンの経年劣化が少々気になるからです。樹脂製のパッキンが採用され始めて20年くらいだと思います。もう20年ですが、まだ20年しか実績がないとも言えます。ステンレス基礎パッキンはそれよりも実績は浅いですが、ステンレスという素材は樹脂よりもはるかに劣化対策には有効な素材です。

 

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ダイカラットといいます。今回は2箱(100枚)の注文で、在庫の20枚と合わせて合計120枚使う予定です。

 

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先日のブログでも書いたように、わかっていても荷受けの確認を行います。梱包を解いて、中身の確認です。もちろん、問題なし!

 

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製品のアップ画像。通気性も良いので、先ほどの床下空間に湿気を留めないようにできます。見た目には、なんか別のものに見えるのは僕だけでしょうか?みなさんは何に見えますか?

 

現場は、上棟を待つばかりです。今週は雨が続くようですが、上棟予定の来週はお天気良さそうです。構造材が搬入され、足場が組まれ、そしていよいよ上棟作業が始まります。その模様はまた来週お知らせしますね。

 

 

 

【飛熊の家_MTH】立上がりコンクリート打設完了

2017/05/2

基礎工事も終盤です。

連休真っ只中な今日この頃ですが、現場では基礎の立上がりコンクリートが打設されました。午前中に型枠が建てこまれ、午後からの打設でした。配筋検査は終わっていたので、夕方現場を訪ねてみました。

 

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ほぼほぼ、作業完了のようです。掃除しながら片付けが始まっています。ただ、青いタオルを巻いた西山さんはまだ何か作業を続けてました。

 

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ピピピーッ、ピピッー、電子音が現場に響いいています。これは、基礎の天端(テンバ)を出しているところ。鋼製の型枠に、磁石を張り付け基礎の高さの目印をつけてるところです。通称レベラーというモルタルのゆるーいペースト状のものをこの基礎の上に流し込み、液体が水平になろうとする原理を利用して、基礎天端の高さだしと水平確保をしていきます。地味ですが、ここできちんとレベル(水平)になってないと、この上に乗っかる木構造も水平には保てないというわけです。

 

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なぜかヒョウ柄の袋に入っています。これがレベラーです。所定の水で練って、先ほどの基礎の上端(ウワバ)に流し込んでいきます。

 

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左側が掃除後の基礎表面、右側が掃除中です。まわりに溢れたコンクリートを丁寧にスクレーパーでそぎ取り、ホウキで綺麗にはいてもらってます。型枠が外れると、さらに綺麗に仕上がります。

 

本日の作業は、レベラー流しで完了です。基礎屋さんも、明日から連休入りますとのことでしたが、次はもう土曜日から仕事だそうです。地震以降の行程の乱れが、まだまだ影響しているようです。この現場にも、土曜日に仕上げで入る予定とのこと。その時にいよいよ型枠が外されます。あとは埋め戻しなどの敷地整地が行われ、基礎工事完了になります。そのあとは、いよいよ木工事スタートです。

 

 

 

【飛熊の家_MTH】基礎の配筋検査が終わりました。

2017/04/28

基礎の配筋検査実施。

 

お天気続きの気持ちいい日が続いていますが、今回は基礎鉄筋の配筋検査をやってきました。先日のブログでも書いていた、基礎の鉄筋コンクリートを構成する鉄筋部分の検査になります。検査の結果はもちろん合格です。今回は、その検査内容について幾つかご紹介します。
※今回紹介の他にも検査項目はあり、しっかり検査して写真管理をしています。

 

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一つ目は、先日のブログで紹介しました「鉄筋のカブリ寸法」の確認です。測っているのは、基礎の外周部を真上から見たところです。左側にあるのが、コンクリート型枠と呼ばれる、コンクリートを形作る文字どおり枠になり、このパネル面がコンクリートの表面(土に触れる部分)になります。

確認するのは、この型枠から一番近い鉄筋までの距離です。設計では6cm以上確保するようになっていて、その該当する鉄筋は縦筋になります。写真でもわかる通り、6cm以上確保できてましたので合格です。

 

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こちらは、土間スラブの配筋状況。設計ではD13の鉄筋を20cm間隔で縦横に配置するようになっています。現場ではこんな風に言います。

D13をタテヨコ200ピッチで 
デージュウサン ヲ タテヨコ ニヒャク ピッチ デ


こちらも検査合格ですね。

 

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お次は、基礎コーナー部分の補強についての検査です。基礎には、このような曲がり角がいくつもありますが、その部分には鉄筋の補強が必要になっています。

横方向のスケールを当てている部分で、鉄筋が2本並んでいるのがわかると思います。このうち1本が補強のための鉄筋で、40dの確保が必要です。D13なので520mm、合格です。

 

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次も同じコーナー部分の補強筋ですが、上記部分とはちょっと趣が違いますね。そう、右からの鉄筋が斜めに下がっています。しかし、決してズレ落ちてるわけではありませんよ、狙い通りにきちんと留めてあります。その訳は・・・

コンクリートにはおおよそ25mmの砂利(骨材)が混入されています。その砂利がきちんと満遍なくゆき渡るように、わざと隙間を開けているのです。左から伸びている2本の鉄筋と合わさって、3本になるのを避けているのです。

 

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次は何でしょう?鉄筋をアップで撮っています。注目は白い点線の中にある刻印です。ちょっとわかりにくいですが、十字に穴あきのマークと、その右側に13という数字が見えます。実はこれ、鉄筋のメーカーとサイズが刻印されているのです。今回の鉄筋メーカーはこちらになります。

 

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表示マークが青い○印中に確認できますね。住宅の設計で指定するのは、鉄筋の種類(表中にあるSD295A)とサイズ(D10とD13)になります。

実は鉄筋にはいくつも素材があり、その素材で強度や粘りなどの特徴が違ってきます。この素材の違いは、鉄筋をじーっと見てもわからないのです。加工場へ入る前であれば、伝票とかあるのですが、現場に届いた後に頼れるのはこの刻印だけなのです。

 

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すべての鉄筋の検査が午前中に完了し、設計通り問題なく合格でした。午後からは、土間スラブのコンクリートが流し込まれ、夕方にはご覧の通りきれいに均されています。本日も暑い日でしたが、どうもお疲れさまでした。次回は、基礎の立ち上がり部の型枠建てと、同じくコンクリート打設になります。

 

 

【飛熊の家_MTH】配筋作業と配管作業が進んでます。

2017/04/27

ベースコンクリート打設に向けて。

 

コンクート打設の予定が、4月28日の午後からになっています。お天気の心配はないようなので、随分気は楽な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

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鉄筋の配筋工事が進んでいます。終日雨が降っていましたが、職人さんたちは黙々と届いている鉄筋を組み上げていかれます。この鉄筋にまつわる質問で多いのがサビについてです。

「サビが出ている鉄筋でも強度とか大丈夫なの?」

結論から言うと、基本的には大丈夫です。基本的にというのは、そのサビの状態・程度によるということです。表面にうっすらとついてるようなサビは問題ありません。内部にまで侵食しているようなものはもちろんNGです。ここで、鉄筋コンクリートについて少し解説しておきます。

 

鉄筋コンクリートの特性

 

文字通り、コンクリートと鉄筋のハイブリッドになるわけですが、コンクリートも実はセメント・砂・骨材・水のハイブリッドなんです。そのコンクリートの特性として、圧縮する力に強くて、せん断する力(物体内部でズレようとする力)、曲がろうとする力には弱いとされています。これを補うのが鉄筋になるわけです。

そして、この鉄筋の弱点がサビなどの腐食ですね。そこで面白いのが、この鉄筋の弱点を補うのがなんとコンクリートなんです。そもそも、鉄筋が錆びるのは鉄が酸化して起こっている現象です。この酸化に対して、コンクリートの強アルカリの性質(なれない人が素手で触ると肌荒れしちゃいます)は非常に効率よく働いてくれます。それぞれの弱点を補いつつ出来上がっている鉄筋コンクリート、近代建築にはなくてはならない素材ですが、あらためてすごいなと思います。

ということで、コンクリート内に封じ込まれた鉄筋のサビは、それ以上進行することはないということになります。。鉄筋内部まで腐食が進んでいない、表面に乗ってるだけのサビは心配ないというのはそういうことです。

ただし、このコンクリートと鉄筋のハイブリッド作用が永年続くかというとそうでもないんですね。鉄筋のサビを抑えているのは、コンクリート(に含まれる水酸化カルシウム)の強アルカリ性です。この水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムとなり同時にアルカリの性質が酸性へと変化していきます。こうなると、鉄筋のサビを抑える効果もなくなっていくのです。話が逸れますが、トンネルの天井のコンクリートが落ちたとか、ビルの外壁の一部が落下したとかニュースで目にすることありますよね。多くはこうしたコンクリートの劣化(中性化)により、内部に水が侵入したり、アルカリ成分が少なくなり、そこにある鉄筋をサビさせ、サビの発生により鉄筋が膨張して、コンクリートを押し割っているのです。

 

ついでにカブリ厚さについて。

 

このコンクリートの劣化スピードの話も付け加えると、10年で5mmというのがよく言われます。僕も実験したわけではないので、いろいろな情報を整理してると、そうなのかなと思います。公の鉄筋コンクリート建築物の対応年数は45年からと言われています。確かに、学校などの大規模修繕はそんなタイミングで行われます。ここで鉄筋とコンクリートの組み合わせで重要条件となるのが、鉄筋のカブリと呼ばれる寸法です。

 

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これは普段勉強会などで使っているスライドですが、それぞれの部分でカブリ厚さが建築基準法で定められています。その数字が表の中に書いてありますが、このカブリ厚さは、コンクリート表面から進む中性化のスピードを考慮したものなのです。より、中性化が進みやすい土中ではカブリ厚さを多くとって、コンクリートの劣化を防ぎ、鉄筋の腐食を抑えようとしています。

 

配管工事も進んでますよ。

 

鉄筋作業が終盤になると、タイミングを見計らって水道屋さんが配管を仕込みに来ます。コンクリートが流し込まれるまでの、少しの時間にやらなければいけないので、スケジュール合わせるのは水道屋さんの協力なくては難しいところです。

 

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HD住設の中村さん、ものすごく真面目で硬派な方です。今回も認定長期優良住宅なので、配管についてもいろいろ配慮が必要になってます。

 

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これは、さや菅と呼ばれる配管補助材です。本来必要な排水管より一回り大きな配管を、先にコンクリートに埋め込んでおき、その中を本当の配管が通っていきます=さや菅ですね。要は、将来何らかのメンテナンスで配管の交換が必要になった時、コンクリートを壊すことなく、配管の遣り替えができるようにという、住宅の長寿命化をサポートする部材になります。

 

鉄筋検査はまた後日あらためますが。

 

せっかくここまで出来ているので、鉄筋の検査も少ししてきました。

 

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立ち上がり鉄筋の定着と呼ばれるところです。基準では、45d以上確保しなさいとなっています。意味としては、鉄筋径をdとした場合、その45倍の長さを確保するようにということです。今回のdは10なので、450mm以上ということになります。実測値は670mmでもちろんOKでした。

 

次回は、鉄筋の配筋検査と、底盤コンクリート打設になります。

 

 

【飛熊の家_MTH】事務所で荷受け、そして検品。

2017/04/26

荷物が届きましたよ。

 

午前中、事務所に荷物が届きました。日々送られてくる荷物いろいろありますが、今回の荷物は家づくりに使われるもの、こちらの二つになります。

 

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まずはこちら。かなり大きめのダンボールが4つ。重さは見た目ほどありませんが、大きいので非常に持ちにくいです。中身はというと・・・

 

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なんとダンボールです。何やら表面に目印らしき印字があり、結構コシのある紙質になっています。これ使われた方いますか?うちでは初めての採用ですが、この商品と同じ役目を他のものでやってきましたが、これを見つけた時は「やっと出会えたぁ」と嬉しくなりました。使い方は、次回現場で使ってる時に詳しくお見せしますね。勘のいい方は、印字ご覧いただければ察しがつくはずです。

 

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それでもう一つがこちら。こちらはダンボールにしっかり商品名とメーカー名まで印字してあるのでもうお分かりでしょう。お使いになっている方も多いはず。住宅の省エネ化とメンテナンス性を同時に図るキソ点検口です。使い方はメーカーサイトこちらでご覧ください。

 

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中身はこんな状態で、ぎっしりと箱の中に収まってます。素材は基本的に発泡スチロールで、非常に軽いです。これを浴室(ユニットバス)周りの基礎に打ち込んで、配管を通したり、メンテナンス用の点検口として利用します。これまでは、現場でスタイロフォームなどのボード系断熱材をサイズカットし、基礎に張りつけ、どうしてもできる隙間を発砲ウレタンの断熱材で埋めたりしていました。この商品はそういった気密とかサイズなど、現場では難しい品質の部分を工場で作ってきてくれるので安心です。

 

検品は必ずしましょう。

 

ということで、今回は二つの荷物を受け取り、後日現場へ運び込むのですが、ただ荷物を受け取ってもいけません。意外とできてないのが検品ではないでしょうか?最近でこそ毎回受け取った後、すぐに開封して中身を確認するようになったのですが、以前はうちでも検品できていませんでした。ある時、いつものように荷物が届いて荷受けを済まし、現場搬入には3カ月ほど期間があったのでうちで保管していたんです。搬入の時期になり、現場へ運び込んで見ると・・・

 

なんと、注文したものとちが〜う、ではないですか。それがこちら

 

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料理好きな方はご存知だと思います、3Dシンクです。しかも特注品なので一点ものです。使い勝手はもちろん、見た目にも非常に綺麗な逸品です。で、何が違ったかというと、キッチンの肝であるシンクの位置。届いたのは写真のように左寄りのシンク。本来は、右寄りシンクでの注文なのでした。焦りました、どうしよう。慌てて製造メーカーへ電話してみると、「うちからの注文書通りに作ってるから、間違いありません。」との事。当時の注文書を確認すると、上下逆に見ていたようで確かにうちの注文通りでした。

メーカーさんも事情はわかってくれて、協力しますとは言ってくれたのですが、作り直しのスケジュールが全然合いません。お客さまに事情を説明して、引渡しの時は仮の流しを設置して我慢していただきました。荷受けの際検品しておけばスケジュール的には全く問題なかったのに、それをやっていなかったために、お客さまをはじめ多くの方に迷惑をかけてしまいました。この大失敗を経験に、それ以降は必ず荷受けの際に検品するようにしています。

 

現場は、基礎の配筋作業が進んでいます。次回の報告は配筋検査について書こうと思います。

 

 

【飛熊の家_MTH】基礎底板部墨出し

2017/04/24

墨出しという作業。

 

お天気続きで今日の気温は26度オーバーとのこと、だんだん夏が近づいていますね。ということで、今回の現場レポートは基礎底板の墨出しです。

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今回の基礎の幅は、15cmになっています。墨出しとは、そのサイズに合わせてあらかじめ目印をつけておくこと。写真で見ると、黒い線が見えますね。これは墨汁を含ませた糸をピンと張り、そして弾きます。大工さんがやってるのはみなさんイメージあると思いますが、建築の現場ではいろんな工種でこの墨出しは行われます。

縦にある2本の墨、左側が15cmの基礎の中心になる部分です。現場ではこれを通り芯(とおりしん)、通常「シン」と言います。そこが基準になって、外側に7.5cmの所にもう一本の墨が打たれています。この打たれる(うたれる)も建築用語です。意味としては、書いてあるとか、出してあるとか、そんな感じです。7.5cmという表現も、実際現場では75ミリという風にセンチメートルでなく、ミリメートルを使います。

芯から75ミリ外側に打たれた墨に合わせて、何やら金具が取り付けられています。これはセパレーターという基礎の型枠を固定する金具です。金具の一番右側の立ち上がりと、75ミリの墨の位置にある少しの立ち上がりの間に、鋼製のパネルが立て込まれ、コンクリートの枠となります。

 

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こちらは、通り芯から次の通り芯までの距離を測っているところ。基礎屋さんが出してくれた墨が設計通りかどうかを、念のため確認しています。あくまで念のためですが、たまーに違うときがあります。そうなると大変です、最悪基礎を壊して作り変えになることもありますから。一生懸命作られた基礎を「壊してやり直して下さい」は、とても辛いコメントになるので、このチェックは僕自身のためでもあります。もちろん今回は全てOKでした。

 

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綺麗に並んだセパレータは美しいです。墨もくっきりはっきり間違いない位置に打たれて、青空と土と新緑、そしてコンクリートとのコントラストが綺麗ですね。

 

いろいろな補助資材が必要です。

 

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ちょっとピンボケでした。こちらは通称サイコロと呼ばれる、スペーサーです。スペーサーという読み方なので、隙間を確保するものだろうとは想像できるでしょう。ここに転がっているのは、基礎底板の鉄筋と、現在敷き込まれている防湿シートとの隙間を確保するものです。このサイコロの上に鉄筋が並べられます。規定で、6cm(60mm)以上確保するようになっているので、このサイコロも60mm対応型です。これはコンクリート製ですが、樹脂製や鉄製など他にも素材はあるようです。

 

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鉄筋も徐々に搬入されています。工場で設計通りに加工され現場に搬入されます。現場ではこれらを熟練の鉄筋屋さんが、これまた設計通りに美しく綺麗に組み立てられていきます。次回は、この鉄筋の組み立てが始まります。鉄筋が組み上がると、次はいよいよ底板部分のコンクリートが打設されます。その前に、配筋検査という検査が待ってます、こちらを次回報告しますね。

 

 

【飛熊の家_MTH】基礎工事が始まりました。

2017/04/24

配置の確認と確定。

先日私の方で出した地縄をもとに、基礎屋さんと一緒に配置の確認をしていきます。直角や距離などを正確に測り、基礎を作っていく場所を確認していきます。

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うちで出した縄張りでしたが、すこーしだけ直角がずれていたようです。修正を入れてもらい、どんどん作業は進んでいきます。

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設計通りの位置にピッタリときました。基礎工事を担当される池端建設の弓田さん、寡黙でものすごく信頼できる方です。オレンジの作業着の方は東南アジアからの研修生とのこと。汗をかきながら、一生懸命弓田さんの技術を学ぼうとされていました。ここでの経験をもとに、母国の発展を担っていくのかと思うと、なんか素直にすごいなーっと感心するのでした。

 

土工事

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配置が決まったので、早速土工事が始まりました。ショベルカーにて、所定の形で基礎を作るため土が掘られていきます。

 

防蟻処理

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砕石が敷き込まれ、転厚した後は防蟻剤の散布です。この後防湿シートをこの砕石の上に被せて、土中から湿気が基礎下に昇ってくるのを防ぎます。

 

均しコンクリートと防湿シート

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全体に防湿シートをはって、均しコンクリートにて周囲を抑え込みます。この均しコンクリートの上に、基礎本体を作っていくので、水平に均一にこの均しコンクリートは作られています。現場では捨てコンクリートとも言いますが、決して捨てているわけではありません。

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先ほどの防湿シートは、幅が1m程度のロール状のものです。なので当然1mごとに継手ができます。その部分にも規定があって、15cm以上とあります。今回は30cmの重なりを取ってありました。この継手にそんなに目くじらたてる必要もないと思いますが、やっぱりこういう施工してあると嬉しいですね。

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一部鉄筋も搬入されています。タグには、うちの設計・池端さん施工で、Mさま邸のものであるとしっかり書かれてます。まぁ、当たり前ですけどね。いよいよ次回からは、この鉄筋を組み上げていく作業になります。本格的に基礎の形が見えてきますよ。

 

 

【飛熊の家_MTH】契約会と配置確認

2017/04/24

工事請負契約会

工事をお願いする専門業者さんに集まっていただき、工事請負契約会を開催しました。12社の方と施主との合同契約会です。分離発注方式を採用する場合、このような形でそれぞれの専門業者さんと直接工事請負契約を結んでいただきます。

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施主と専門業者、そして設計監理者の3人が同じ契約書上で内容の確認、そして署名捺印を行い、契約の締結となります。とはいうものの、事前にうちの方で書類の整理と、内容の確認は済んでいるので、当日はお互いの自己紹介とご挨拶といった流れになります。それでも、雰囲気はおぼそかで厳粛な時が流れていきます。

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厳粛な昼間の雰囲気から一転、夜は施主と工事業者さんとの親睦をはかる大親睦会です。みんな揃ったところで、まずは施主さまから一言!一気に会場のボリュテージは上がります。

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写真撮ってみてわかったのですが、みんな笑顔でした。この家づくりの成功は間違い無いでしょう!

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さらに盛り上がっていきます。女っ気の全く無いスナックでの2次回スタート。多分このメンバーは、一緒に呑めればどこでもよかったのかもしれません。

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そしてやっとお開きに。みんなで三本締めで家づくりの成功と、工事の安全とお互いが協力しあうことを誓ったのでありました。

 

地縄張りにて建物配置を確認。

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後日現場にて、私の方で建物を配置してみました。いわゆる地縄張りと呼ばれるものです。設計通りに建物のレイアウトを現地で再現し、法的に問題ないか、しっかりと設計の意図の通りに方角を狙えてるか?などを、確認します。

平面計画
今回の計画では、敷地に対してかなり変な傾きを持っています。この傾きは何でしょう?そう、真南を向いているのです。パッシブデザインを取り入れた計画なので、こんな配置になっています。でも、この配置を現地で再現しようすると、なかなか難しいんです。実は上の写真、配置が終わってふ〜って言ってる後ろ姿なのでした。

肝心の地縄も、設計通りに納まっており、施主からのOKもいただきました。基本的にこのレイアウトで、次回はいよいよ基礎工事の始まりです。

 

 

【飛熊の家_MTH】いつもと違った地鎮祭の開催。

2017/04/24

神様への報告。

いよいよ工事が始まります。まずは、いつもの地鎮祭をということで、日程を調整し、準備物を手配して当日を待つことに。ただ、どうもお天気がよろしくないようです、天気予報では大荒れとのこと。いつもであればテントを張ってなるべく日を変えずに行うのですが、今回は日を変えるのも難しいので、無理かなぁと諦めモードでした。とはいうものの、これまで中止にしたこともないので、なんとかならないかと神事をお願いしていた浮島神社さんへ問い合わせしてみることに。

うち「お天気悪そうですがどうですかね?やっぱり無理ですか?」

浮島さん「いいえ、地鎮祭行われるのであればお天気悪くても行きますよ。」

うち「でも、ちょっと現実的でないですよね。例えばそちらの社に伺ってとかないですかねぇ。」

浮島さん「それ、全然大丈夫ですよ。どうぞお越しください。」

ダメ元でいってみましたが、こんな地鎮祭のやり方もありとの事。あとで、浮島神社さんのサイトを見てみると確かに書いてありました。詳しくはこちらをご覧ください。→浮島神社/地鎮祭について 

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浮島さんへ到着。駐車場から社までの間雨も上がって移動も楽でした。社務所で受付を済ませ、いよいよ中へ入って神事の始まりです。この浮島さんを今回地鎮祭の神様に紹介したのは僕らからでした。

すると、お客様から驚きの事実を聞きます。「古市さんと契約したタイミングで子を授かりました、さらにこの浮島さんで子宝・安産祈願をしてたんですよ」と。なんとも嬉しい事実に、この家づくりへの運命を感じました。

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現場でやる神事とほぼ一緒ですが、鍬入れの儀と降神の儀、それと昇神の儀がなかったように思います。現場では、神様にそこへ降りてきて頂いたり、またそこから昇っていって頂いたりするわけですが、ここではそれは必要ないということでしょう。厳粛な雰囲気の中玉串奉奠、建主ご家族も前に立たれ、玉串を奉納されました。

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最後は記念撮影をお願いしましたが、おじいちゃんおばあちゃんは、お孫さん可愛さに終始笑顔です。そのせいで目線はカメラではありませんでした(笑)。

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神様にお供えしたお神酒は預かって帰り、後日敷地の四隅にまかせて頂きました。

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お酒は普段好きで呑むものなので、ドボドボとまいちゃうのは気が引けましたが、お神酒なので思いっきりいきました。これで、地の神様へのご報告も済みましたので、あとは工事の安全を心がけ着工の準備に入ります。

 

 

 

【飛熊の家_MTH】敷地調査が行われました。

2017/04/24

敷地の確認作業。

住宅に限らず、何かを建てようとする場合、必ず建築する場所(敷地)についての確認が必要になります。建物も土地もどちらも財産ですので、その権利や法的制限がどうあるのかなど、知っておく必要があるのです。今回の住宅建築についても変わらず、敷地の確認を行いました。

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まずは敷地の測量から始めます。道路などの公共の基準点より、当該敷地の境界線を導き出します。これを専門用語で「境界の復元」といい、その復元された境界が所有者の認識とあっているか、ずれている場合はどうするかなどを検討していきます。結構ずれている場合が多いので、やっておいたほうがいいですね。

土地の境界は財産の境界ですから、近隣とのトラブルも未然に防げます。注意が必要なのは、相続や売買で所有の権利が移る時です。相続時に多いトラブルは、こちらのおじいちゃんが、お隣のおじいちゃんと口頭で「ここを境界にしようね」って、決めてた場合。そのことが次の世代に伝わっていればいいのですが、ほとんどの場合伝わってない。そうなると、いろいろ面倒なことになっちゃいますので、機会があればやっておきましょう。

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笑顔でポイントを示す福間さん。暑い中の作業ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

境界の復元作業。

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ぱっとみは見えていなかった境界杭が、復元作業中に出てきます。土地の所有者ですら、この杭の存在を知らない場合も多いのです。

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こちらは、杭が見当たらないため、復元した境界ポイントを赤くマーキングしています。この場所で、関係する所有者全てが承諾できれば、ここが境界として認められ、後世にわたり公のデータとして残るようになります。

境界の立会い確認。

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そして最後の仕上げが境界の立会いです。境界の復元で導かれた境界線(ポイント)に対して、関係する所有者が確認し承諾する作業になります。今回は問題なく立会い確認が完了しました。

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こちらは、道路境界の立会い確認です。道路側の境界は関係する所有者が増えてくる場合が多いです。今回建築しようとする所有者、そして道路所有者(主に道路管理者名ので市町村とか)、それに道路対向地の土地所有者。この道路立会いでトラブルになるケースが意外と多いんです。理由はいろいろありますが、一番は道路中心線の設定についてです。

この道路中心線、言葉の通り互いの道路境界線と道路境界線との中心を通る線です。建築基準法の基本的条項の中で、建物は幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならないとあります。仮にこの道路幅員が4m未満の場合、不足する幅員を対向地どうしで折半して補う必要があります。例えば、幅員が3mしかなかった場合、互いに50cmずつ道路範囲として融通しなければならないのです。これは、所有権が道路に移るわけであありませんが、その範囲(50cm)には構造物を作ってはいけなくなるので、シビアな判断が求められます。今回は、この道路境界線についても問題なく承諾されました。

財産の事きちんと把握しよう。

一気に敷地調査について書きましたが、ここまでの作業を数日間に分けて行っています。まずは敷地測量にて境界の復元を行い、境界立会の手配・日程調整をし、最後に境界立会を実施。そして、法務局へ登記されます。もちろん、この境界をもとに建築設計も進められ、確認申請などの公に対する書類作成などにも活かされます。

業者さん任せになってるところもあるようですが、これから土地所有者・建物所有者になる方には、是非知っておいてもらいたい内容です。それが皆さんの財産を守る第一歩になるのです。