飛熊の家_方形屋根に守られた小さな木の家

【飛熊の家_MTH】木枠の造作が始まりました。

2017/07/22

やっぱり木枠はいい

 

いよいよ、木枠の造作が始まりました。これが始まると、一気に窓周りが輝きを増していきます。まずは、玄関の引き戸が取り付く木枠です。

 

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鴨居に2本の溝、方立てにも溝が2本彫られています。これは、外側に網戸、内側に板戸が入るための溝です。方立てにある溝は、防寒じゃくりと言って戸を閉めた時に方立てと戸の間にできる隙間をなくすためのもの。木製建具や、木枠は自然素材なので、ソリや縮みが発生してもおかしくありません。それらをカバーするために、こういったしゃくりを入れ、自然素材の欠点を補おうとしています。

既製品のアルミドアであれば、こんなこと気にせずに済むのですが、気にしてでもこの木製を使うことでその住宅の気持ち良さは倍増するはずです。今後は、この上に気密をいかに確保していくか、それがクリアできるように、研究していきます。

 

緊張の墨出しという作業

 

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こちらは、同じ玄関引き戸枠ですが、床付近のアップ写真です。小さく「レール」って書いてあります。これは、この高さに引き戸のレールを取り付けますよの印です。室内床から何mm下がった位置なのか、現場測って印をつけていきます。毎回この作業は僕自身でやっていますが、何度やっても毎回緊張しますね、これをあてに左官屋さんがレールをモルタルで固定されるんですから。

 

そのほかの木枠たち

 

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腰窓の枠も順次取り付け中です。この窓の詳細図がこちら

 

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加工工場でこの通りに木枠が加工されて現場へ搬入され、それを大工さんが上の写真のように組み上げていきます。釘や金物が表から見えないようにですから、簡単には組み上げられません。図面の段階でも頭の中で組み上げのイメージをしています。

 

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部屋の角っこに窓をよく設けます。これは、部屋の中で外光を取り込んで一番効果的な場所(明るく感じる場所)がこのような入り隅だからです。窓から入った光が、壁面にぱぁーっと広がって、実明るさ以上に部屋を明るく感じさせてくれます。

 

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こちらは、地窓です。先の入り隅効果を床面で狙っています。この窓には内障子もつきますので、窓の左側まで木枠(障子用)が伸びていっています。この障子も、明るさを調整してくれる日本の優れた仕掛けです。

 

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そして、南側の大開口窓。まだこちらは木枠造作始まっていません。今はまだ穴が空いているだけですが、ここに先のような木枠が造作されていくと、一気に迫力満点の窓に変わっていきます。楽しみは後回しということで、ほかの部分から進められています。

 

最後の写真で見えていますが、天井下地もほぼ組み上がっています。勾配のついた、屋根と同じ方行の天井です。今回のこの天井、設計では石膏ボードに紙クロスを張り、帆立の貝殻の粉末塗料で仕上げる予定でしたが、お付き合いの素材屋さんから、「ヒノキの板を在庫してるんでどう?破格で提供できますよ」との連絡が入ったので、早速クライアントへ提案。見事採用となり、この天井にはヒノキ板が張られることになりました。ここの天井も見応えあると思います。

 

という感じで、現場は造作工事の真っ只中。熊本も梅雨明けして、連日30度オーバーの日が続いています。あとしばらく、この枠まわりの工事が続きますが、フォルムが徐々に見えてきました。現場も折り返し地点、後半もしっかり体調管理して、気持ちいい家を作っていきましょう。

 

 

【飛熊の家_MTH】ユニットバスが据え付けられています。

2017/07/3

ユニットバスの搬入・組立

 

現場では、朝一番でユニットバスの搬入、そして組立が行われています。朝日が差し込む浴室は、なんだか綺麗でした。

 

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まずは、床のユニットが敷き込まれていきます。今回採用のユニットバスは、まるごと断熱(パナソニック)が施されたソシエVと言うユニットバス。その名の通り、浴室のユニットをすっぽりと断熱されています。

 

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浴槽もこんな感じで、発泡スチロールに包まれています。これならお湯も冷めにくいと思います。

 

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ちょっと寄ってみてみます。

 

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住宅そのものが高断熱化されているので、このくらいの厚さの発泡スチロールでも十分でしょう。このユニットバス、今日中には据付が完了するとのこと。仕上がりが楽しみというか、まるごと断熱の効果を早く体感したいところです。

 

段下がりの書斎

 

こちらの写真は、この住宅の特徴でもある段下がりになった書斎です。

 

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一般床から、40cm低く作られています、階段2段分です。写真の状況はというと、床の下地が基礎コンクリートの土間部分に作られ、そこに断熱材を敷き込み、気密シートで覆われています。立ち上がり部分も同じで、壁下地が組まれ、断熱材を施し、気密シートで覆っていきます。床断熱を採用していますので、周りの床下空間との断熱・気密区画が大事になってきます。

 

造作枠が到着してきました。

 

いよいよ、FAD建築事務所がデザインする住宅で特徴となる、木製造作枠がじゃんじゃん搬入されてきました。いつ見ても、この小口にマークされたスケッチをみると萌えてしまいます。

 

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設計段階で、建具枠を全て検討し、その図面を木材屋さんへ渡します。その図面がこちら。

 

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すごく細かな寸法まで書き込んでいきます。もうかれこれ10年くらいこの枠書いて、作ってきましたから、ほぼパターン化してきました。最初の頃は、いちいち大工さんに、これはこの寸法で納まりますか?とか、しつこく聴きまくってました。納まるかどうかがわかると、今度はどういった順番で組まれていくのか?どんな道具を使っていくのか?設計をする者は、そこまで把握(気を配ると言う意味)していないと、いいデザインができないのは当然、何と言っても現場の流れが悪くなっちゃいます。最悪作り変えとか、それはもう設計者の責任だと思うんですよね。

 

だから、この枠材が搬入されて、あの小口のスケッチをみると、この枠材に関わる全ての人のことを自然と想像してしまい、背中がゾックっとしちゃうんです。まぁ、これが「萌え」なんでしょうね。

 

と、今回はここまで。また次回の進捗ブログをお楽しみに。

 

 

 

【飛熊の家_MTH】屋根断熱やら、室内造作の準備進んでいます。

2017/07/3

屋根断熱で空間をすっぽり

 

前回までは、壁の断熱・気密工事について書いてきました。少しずつ現場での作業は進んでいき、今回は屋根断熱の様子を書いてみます。壁断熱をグラスウール+気密シートで計画したので、屋根の断熱もグラスウールでと考えていたのですが、図面を書きながら、方行屋根である今回の計画では、気密施工がやりにくそうだなと思い、気密の取りやすい発泡系断熱材アイシネンの採用に至りました。三角形が組み合わさった方行屋根、アイシネンだとさっと吹き付け完了です。


 

こんな感じで吹き付けられ、あっという間に発泡して隙間を埋めていってくれます。それでも、購買のついた屋根面への吹き付けですから、ほぼ1日の作業工程でした。完了はこんな感じです。

 

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見事に屋根面がもこもこになっています。一番高いところで4m弱あるので、中央には室内用の足場を掛けています。

 

室内の造作作業も進んでいきます。

 

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写真では分かりにくいですが、天井の下地組みが始まっています。中央の柱に向かって、四方から木材が伸びています。正面の窓が流し台の前の窓。明るいキッチンになる予定です。

 

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こちらは、うちの設計ではおなじみの杉の集成パネルです。大きさや厚さ、素材の程度まで細かく指定できて、思いのままの造作家具が作れます。そんな材料が今回も現場に届き始めました。これを作ってくれたのは、松橋にあるタカフジの佐藤さん。

 

番外編。

 

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大工さんの道具置き棚、現場で出た端材を使って道具棚ができていました。道具が並んでいる絵が欲しかったのですが、作業中でしたので、当然この棚はスカスカでした。整理整頓は気持ちいいですね。

 

これからは、いろいろな造作作業が進んでいきます。そろそろ、窓枠も現場搬入猿とのこと。障子枠、ガラス戸枠、網戸枠とそうそうたる造作枠が並んでいきます。造作家具もあるので、大工さんも一番手がかかる作業にいよいよ突入です。気持ちいい空間になるよう、今後とも宜しくお願い致します。

 

 

【飛熊の家_MTH】裸のグラスウールと気密シートによる高性能住宅をつくる。

2017/06/7

手仕事による住宅の気密化。

 

外部は左官工事の下地作りが進んでいましたが、内部でも面白い工事が始まってます。この住宅の基本性能である省エネ化のための作業です。断熱仕様は、床(スタイロフォーム FG75)・壁(マグスーパーイエロー16k105)・屋根(アイシネンフォーム150)という構成になています。その中の床と、壁の工事が進んでいるところです。

 


今回採用している気密シート「デュポン・タイベックスマート」気温が高い時、気温が低い時、それぞれの湿度の状態によって透湿効果が変化するという、不思議なシートです、詳しくはこちらメーカーサイトでどうぞ。

 

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このシートを、床断熱の施された床面に敷き込んでいきます。途中抜けるようなところは、写真のように気密テープにて補強していきます。

 

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FAD建築事務所がお勧めする床の仕上げ材は、無垢の厚板30mmなのでこのシートの上に直接張っていきます。この床板で気密シートを押さえ込んで、さらに気密を確保していくという狙いです。

 

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パインの厚板も現場に搬入されていたので検品しました。右端のものなど、ちょっと使えないものも含まれていますが、自然のものなので仕方ないです。無駄が出ないように、張りながら調整していきます。

 

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そして壁の断熱材です。マグのスーパーイエローという、裸のグラスウールです。

 

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中身はこんな感じで、グラスウールそのものがまさに裸のまま入っています。

 

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こちらが、同社同じ性能を持った袋入りのグラスウールです。あらかじめ、防湿シートと透湿シートに袋詰めされた状態で現場に届きます。

 

熱伝導率では、どちらも0.038W/m・kと一緒なのですが、施工方法が全く違います。縦に長い日本列島ですが、主に北の方ではこの裸のグラスウールを使うことが普通だそうです。熊本では袋入りが主流でした。何が違うのか?それは、気密性を上げるにあたり、袋入りはその袋自体が気密施工を難しくしていること、それとグラスウール自体に厚みの違いが生まれやすこと、だそうです。

確かに比べてみると手は掛かりますが、裸のグラスウールに気密シートを別張りした方が、しっかり断熱材を詰めることができ、しっかりとシートも張れて断熱・気密ともにクオリティは高いようです。

 

カタログと生とでは全然理解度が違うぞ!

 



ということで、今回採用しているグラスウールメーカーであるマグ・イゾベール株式会社から山根さんをお招きし、施工要領についての説明会を開催しました。なんとなく分かっていた施工要領でしたが、ちょっとしたコツと、補修方法などを聞くことができ、グラスウールによる断熱施工はもうバッチリです。まぁ、僕が現場で施工するわけではありませんが、やり方がわかると監理の仕方も変わってきます。

山根さん、遠いところありがとうございました。大工さんも、自信持って施工できるようになっていい勉強会になりました。また、気密検査の時はお声かけします。動画は、最近買ったばかりのデジカメでの撮影ですので、いろいろ準備不足でブレブレでした(汗)。

 

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早速、次の場所にグラスウールを詰めている大工さん。これまでとスピードも仕上がりも違います。

大工さんに「何が変わったんですか?」って聞いたら、答えは「気持ちが変わった!」とのこと。我流であったものが、確実な形として実感できたからだそうです。まだ我流でやっている方いたら、絶対この指導はためになりますよ。「あぁ〜知ってる知ってる」で済ませていたらもったいないです。

 

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こんな感じで壁の断熱工事が進んでいます。この後、この上に気密シート、先ほどのタイベックスマートを張っていき、気密施工を進めていきます。この気密施工については、大工さんだけでなく、電気屋さんや水道屋さんにも絡みが出てくるので、十分な打ち合わせにて作業を進めていきます。

裸のグラスウール、難しそうでしたがやってみると意外にそうでもなかった。ただ、確かな知識を持って取り組むのか、あやふやな知識で取り組むのかでは性能にも雲泥の差が出るかもしれません。FAD建築事務所のモットーは、基本性能は当たり前に、さらにその先の気持ち良さをとなっているので、基本性能で躓くわけにはいきません。いい住宅になるよう、ますます頑張ります。

 

 

【飛熊の家_MTH】透湿防水シート+通気胴縁+バス板と進んでいます。

2017/06/2

外壁の下地はこうなってます。

 

屋根工事も終盤に差し掛かり、下の方では外壁の下地工事が進んでいます。今回の外壁は、高千穂シラスのそとん壁。地元九州で生産される左官塗り材です。原料はシラスと呼ばれる、マグマが冷えて岩石になる前粉末となったもの。一気に火砕流として堆積したため、他の土や植物などの有機物を含まない、無機質な素材です。詳しくは、こちらの動画を御覧ください。



 

そのそとん壁の下地は、こんな構成になています。

 

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まずは透湿防水シート。この白いシートは、内部からの水蒸気は外部へ通し、外部からの水の侵入を防いでいます。スケールを当てているのは、シートを下から順に張り上げた時の、重なり合わせている部分の寸法を測っています。青い点線までは重ねなさいというルールなので、基本的には測らなくても目視で確認できますね。

 

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次に、この縦に取り付けられた通気胴縁。幅45mm厚さ18mmの杉材です、足元の方は防蟻処理が施してあります。これを455mmピッチで縦に取り付け、そこの間にできた空間を空気が抜けていく仕組みです。

 

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こんな感じに整然と並んでいきます。シートの張り方状況も良好です。

 

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こちらは、バス板。標準語では、「木ずり(きずり)」というみたいです。僕らも学校ではそう習いましたが、実際の熊本の現場では「バスイタ」で通ってます。このバス板にも防腐防蟻処理が施されています。

 

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このバス板が、先ほどの通気胴縁の上に、概ね10mmの間隔をあけて張り上げられていきます。この状態も結構綺麗で見てて気持ちいい工程です。現在このバス板張りまでが進んでいますが、この後左官さんにより、アスファルトフエルトが貼られ、その上にラス網、そしてそとん壁塗りと進んでいきます。その左官さんの工程については、また次回お知らせします。

 

屋根の素材で、家の雰囲気はぐっと変わります。

 

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屋根の上にはピンク色に梱包された屋根材が並んでいました。

 

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そして、梱包をといて屋根が張り上げられていきます。使っている材料はグラスファイバーシングル。うちでご提案する住宅では、結構な確率で採用しています。しかもこのデザートタンというカラーがお気に入りです。

もともと、北米の木の皮を葺いた屋根を模造したデザインなのですが、離れてみると藁葺き屋根のような優しい印象を受ける仕上げです。うちで使い始めて15年経っているところもありますが、対応年数的にも問題はないようです。この素材のメリットを幾つか書いておきます。

・軽い、建物への負担が軽減できる。
・割れない、グラスファイバーを芯材にしたゴムマットなので割れない。
・差し替えができる、仮に破れたり飛ばされても、簡単に差し替えられる。
・コストパフォーマンス、屋根材の中ではずば抜けてる存在。
・デザインが素朴で優しい、特にこのデザートタン。

等々、おすすめできる理由がいくつもあります。このほか、FADで採用している素材はガルバリウム鋼板です。こちらの住宅でも、一部の壁と屋根に採用しています。

 

明るいところと、暗いところ。

 

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内部はというと、床の大引き間に断熱材が敷き込まれています。この後、気密シートにて気密を確保しながら、パインの厚板30mmの床板が張られていきます。左手の大開口も存在感が増してきました。カメラで少し誇張してますが、明暗のある空間は奥行きを感じます。

小さな家を、ただの小さな家で終わらせない工夫です。

 

 

【飛熊の家_MTH】構造金物の確認

2017/05/29

構造計算でしっかり設計、現場でしっかり施工。

 

構造計算(許容応力度計算)を行い、住宅設計をしています。今回は認定長期優良も受けた上で、耐震等級3を確保し、熊本地震を経験した上でさらなる安心をと思っています。ただ、設計がいくらそうなっていても、現場で間違ってしまっては元も子もありません。誰しもミスはありますから、そこを未然に防ぐためにも現場確認は必要です。

 

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まずは、土台のアンカーボルトセット状況、土台の端部にきちんとボルトセットされています。ぱっと見わかりませんが、右側から伸びている材は大引き(おおびき)と言われる材料ですので、アンカーボルトはありません。

 

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こちらは、土台の継手に設けられたアンカーボルトです。土台の上木側にきちんとセットできています。と、この段階で間違っていた場合は、基本的にどうすることもできません。あと施工のアンカーボルト等での補強となるので、再度部分的な構造チェックが必要になります。

結構な手間になるので、ここに至る前(基礎工事の時)に場所の確認はしておくべきですね。

 

メンテナンスし易いということは長持ちするということ。

 

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ついでに床下を覗いてみると、水道工事が先行されています。水色の配管が水、ピンク色の配管がお湯、そしてグレーの配管が排水管です。基礎設計の段階でこの配管ルートも想定しているので、綺麗に配管が並びます。これは、メンテナンスもし易いようにという狙いがあるのです。

 

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エアコンの先行配管です。住宅の外回りでカッコ悪いのがエアコンの室外機。それを目立たない場所にセットするために、事前に配管を張り巡らし、室外機と室内機の位置を計画しておきます。今回もバッチリ計画通りです。

 

構造金物のチェックは全数が基本です、大工さん任せでは無責任。

 

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柱の足元に取り付けられた柱脚金物の様子。設計通りの補強金物になってます。

 

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こちらは柱の上部に付けられた金物。こちらも設計通りでした。

 

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と、こんな感じで全数チェックしていきます。レ印部分は施工完了し、仕様も大丈夫だったところ。◯印部分は未施工だったり、金物違いだった場所。ほとんどが、納まり上どの金物にしようかと決まっていない場所でした。すべてその場で使用金物を選定し、無事金物取付完了でした。

この後ハウスジーメン(瑕疵保険会社)の、構造と防水にまつわる検査を受け、そちらも無事にパスしています。構造が固まってきたので、次は断熱や気密工事が始まります。住環境を良好な状態にするためには、これらも重要な内容です。大工さんたちには、面倒な内容もありますが、いいものを作ろう!と誓った、あの宴会での想いのままにますます力合わせて頑張っていきます。

 

 

【飛熊の家_MTH】ガルバリウム鋼板の屋根葺き開始

2017/05/29

上棟の後は屋根から

 

先日上棟を迎え、現場は着々と工事が進んでいます。大まかな家の形が見えたこの頃、進んでいるのは屋根工事です。

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といいつつ、こちらでは大工さんが空を見上げています。緑と青空が確かに綺麗ですね。

 

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天窓の取り付けでした、あらかじめ開けていた穴に、天窓がすっぽりと納まります。さらに、左側は壁の仕上がり部分と、天窓の枠がぴったりと美しく納まるように微調整がされています。

 

なんとなく気持ちいいんだよね。

 

出来上がってしまえば誰も気づかないような、小さな小さな納まりですが、日々現場ではこんな小さなことが繰り返されています。これをやっておくかどうかで、完成した時の建物の雰囲気には大きな差が生まれるものです。なんとなく気持ちいいんだよね、という空間の作り方です。

 

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天窓のついた屋根側です。室内とはぜんぜん違う、灼熱です。雨漏りリスクなどを考えると、屋根には穴なんてない方がいいですよね。それでもあえて穴を開けるのは、それにも勝る魅力があるから。

そして、その魅力を発揮させ、リスクを低減してくれるのがこの板金屋さん、小坪さんです。納まりについては、たまにダメだしもらったり、常に良い方法を考えながら作業にあたっていただきます。今回の天窓は比較的楽なものでしたが、それでもいつものように真剣でした。

 

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左側はガルバリウム鋼板のタテハゼ葺き、右側はグラスファイバーシングル葺き、いわゆる谷になる部分です。防水下地アスファルトルーフィングは連続して敷き込み、板金工事にて取り合いの納まりをつけています。赤い印は、シングル葺きをここから張り始めてね、という印になります。もし将来雨漏りが発生するとすればここだろうというところなので、最重要ポイントになります。

 

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建物外壁では、構造用パネルダイライトMSが施工完了です。今回の建物は、許容応力度計算(構造計算)の上、耐震等級3をとっています。これまで筋交いで構造耐力壁をつくることが多かったのですが、今回からはこれを標準にしていきます。ではなぜこれまで筋交いを使っていたのか?なのですが、きちんと理由がありました。

 

家は構造強度だけじゃない!

 

熊本地震以降、こちら熊本では木造住宅の耐震化にすごく興味が集まっています。あれだけの被害が発生し、耐震等級についても随分と認知度が上がってきています。消費者の方々の興味が構造に向いてきたのはいいことです。ですが、今度はそこだけがとりだたされ、造る側もそこばかりをアピールしてしまいます。そうするとどうなるか・・・。別の問題が起こるかもしれません。

先ほどの問いに戻ると、なぜこれまで筋交いを使ってきていたか?です。筋交いとパネルでは、筋交いの方が弱いという声も聞かれます。瓦屋根が危ない!といった根拠がすれてる都市伝説のような感じです。

実際は、パネルと筋交い、使う面積や本数、そして構造計算にのとって施工をきちんとすればどちらも目的の強度を発揮してくれます。瓦だってそう、その重さを受け止める建物本体の設計をすればなんら問題ないのです。どちらも、部分的な不利部分だけが先行してしまっているだけなんです。前置きが長くなりましたが、筋交いを使っていた理由は

 

「透湿抵抗を抑えたかったため」

 

なんです。筋交いで耐力壁を作る場合、その外部側には透湿防水シートが直接張られます。読んで字の如し、室内側の湿気を外部へ出しながら、外部からの水分の侵入を防いでくれるシートです。

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この絵は、透湿抵抗をイメージしたものです。左側が筋交いの場合、右側が構造用パネルを使った場合。構造用パネルも透湿しないわけではありませんが、透湿防水シートだけの筋交いよりも湿気を通しにくいのは一目瞭然。

できるだけ、構造体の中には湿気を残したくないので、これまで筋交いを使ってきたわけです。それが、このダイライトMSという商品、透湿抵抗値が他の構造用パネルに比べると、ずば抜けて良い数字なんです。

素材ごとの透湿抵抗値(㎡・h・mmHg/g)は以下の通り、数字が小さいほど湿気を通すという数字です。

透湿防水シート 0.13
構造用合板   10.00
OSBボード  14.00
MDFボード   4.80
ダイライトMS  2.30

一番多く流通している構造パネルが、透湿抵抗値10.00の構造用合板です。この素材が一番流通していたのですが、この数字では使えないな考え、ずっと筋交いを使ってきていました。

しかし、このダイライトMSの存在を知り、さらにパネルでありながらこの数字には魅力があります。家を長持ちさせるといううちのコンセプトには、構造だけじゃない、こんなところの条件も整える必要を感じていたのです。

 

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このダイライトMSは構造用パネルです。その施工要領なども細かく規定されています。いくらいい素材であっても、それら決まりごとをきちんとやらなければ、十分な性能を発揮できません。こちらは、そんな施工の決まりごとを検査しているところ。指定された釘の種類で、指定どおりの間隔で留め付けられているか。

意外と見落としがちな、釘頭のめり込みについても決まりがあります。このパネル自体にも、そんな施工要領が印刷されているので、その通りに施工することが大切です。

 

こんな風に、現場は進んでいきます。出来上がれば決してわからないところですが、こういった小さいことの積み重ねで、いい家は作られていきます。さらに、工事は進みます。次回は構造金物の検査予定です。それでは、またの報告をお楽しみに。

 

 

【飛熊の家_MTH】いよいよ棟上げなのだ!

2017/05/20

まずは集合!

 

いいお天気です、最高の上棟日和。朝7時30分には大工さんやクレーン屋さんが現場でスタンバイ。作業開始の準備を進めています。8時30分、一旦手を止めていただき全員集合。

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施主の紹介、そして施主からのご挨拶をいただき、棟梁の掛け声のもと作業開始です。

 

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建物の四隅にお神酒とお米とお塩を盛っていきます、四方固めの儀ですね。工事の安全を祈念します。

 

作業開始、安全第一で。

 

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段取り良く柱が建てられていき、徐々に家のフレームが見えてきました。大工さんたち軽々と柱を持っています。僕もチャレンジしましたが、フラついて邪魔なだけでした。

 

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柱の上に、梁や桁が掛けれれています。方形屋根を持つこの住宅も、この時点ではその特徴は見られません。この後、特徴的な隅木が乗っていくのですが、午前中の作業はここまで。

 

お昼の休憩、そして午後の作業。

 

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そしてみんな揃ってのお昼ご飯。施主が準備してくれた、超豪華なお祝い弁当を頂いたのですが、食べるのに夢中で写真撮るの忘れてました。これは、最後に残っていたお弁当の包み紙。ごちそうさまでした。

 

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透き通るような青い空に、クレーンの黄色が綺麗です。

 

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いよいよ、登り梁と隅木が掛けられました、迫力です。現代の家づくりの主流である木材のプレカット。この方形造りは苦手なようです。細部の取り合いは現場で大工さんが手加工していきます。ここから普通の家の棟上げ作業より時間がかかり始めます。ゆっくり綺麗に美しくです。

 

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垂木も掛かり始めました。方形屋根では、掛ける垂木の半分上は長さがバラバラです。写真のように、隅木に掛かる部分はその場で長さを測って、ぴったりの長さに加工していきます。プレカットでなく、昔ながらの大工さんの手加工であれば、この作業は事前に済んでいたのかもしれませんね、どうなのかな?

 

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そして屋根下地が張られ、すっかり形が見えてきました。

 

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室内からはこんな感じになってます。整然と並んだ垂木が綺麗です。

 

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屋根の一番上の部分です。いろいろ隙間が空いてますが、これはワザとですよ。この隙間をぬって、屋根で熱くなった空気を屋外へ排出します。いわゆる、屋根通気です。中央のでっかい柱は、換気棟を取り付ける際に長さを調整してカットします。

 

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3時の休憩時間。現場は広いのですがまだ日陰がありません。ここは現場脇の木陰、自然とみんなここに集まってきます。涼しいところで、施主からの差し入れ冷たいアイスキャンディー。おいしかったです。

 

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この日の最後に棟札を準備しています。施主ご家族と設計と棟梁の名前をお札に書き込み、神社さんから頂いたお札を一緒に取り付けます。

 

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棟木がないので、大黒柱の一番上に取り付けています。仕上がってしまえば天井裏で見えなくなるところですが、すごく丁寧に取り付けられました。毎回、このいっときは感慨深い時ですね。

 

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無事の上棟を施主にねぎらってもらって、また明日からの家づくりに繋げていきます。「本日は本当にお疲れさまでしたぁー」と皆で掛け声。と、屋根の上から小気味良いトントントンという音が聞こえてきます。写真に足だけ写っています、屋根屋さんです。大工さんが屋根下地を張り終わらないと張れない、防水シートアスファルトルーフィングを張られてます。いつもいつも最後最後の作業ありがとうございます。

 

チームワークの力。

 

ということで、無事の上棟となりました。途中、登り梁が破損するというなかなか見られないアクシデントに見舞われたのですが、大工さん、木材屋さん、プレカット工場の見事な連携で、その登り梁のトラブルも見事解決。

こんなチームワークでこれからの作業にも取り組んでいきます。形がすっかり見え始め、ますます完成が楽しみです。ありがとうございました。

 

 

【飛熊の家_MTH】土台敷きが始まりました。

2017/05/17

上棟前の準備、着々と。

 

上棟まであと数日、お天気も最高な予報です。本日は下準備として土台敷きが行われております。土台敷きとはなんぞや?

 

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現場の全景写真です。基礎の上に乗っけてある木材を、土台と言います。熊本ではヒノキ材の場合が多いようですが、中には集成材や、加圧注入材といったものもあるようです。うちではヒノキ材を採用しています。理由は、完全自然素材であり、一番流通しているので入手しやすい、構造安定性があり、加工も容易であること。他の集成材や注入材は素材自体に手を加えてあるので、木造でありながら木造でないイメージがあります。

 

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こちらは現場に搬入されている梁材です。杉材ですね、機械乾燥にかけられたいわゆるKD材(ケーディーザイ)と呼ばれるものです。KD材は強制的に素材が持つ水分を蒸発させ、構造安定性を高めた材料になります。木材の水分量率を含水率(ガンスイリツ)といいますが、概ね15%〜18%程度が構造材として適しているとされています。

これは、平衡含水率(ヘイコウガンスイリツ)に人工的に近づけ、木材の寸法安定性を保たせるためであり、平衡含水率とは、簡単に言えば木材が乾燥していく過程で、その地域の気候・風土の環境により、木材が含んでいる水分量が安定た状態の数字です。この数字になるまでには、木材は乾燥とともに収縮も起こします。この収縮が建った後の建物で起こると不都合もあるので、前もって人工的に乾燥させるわけです。機械乾燥の他に、時間をかけた自然乾燥という手法もありますが、時間と費用がかかるため主流ではなくなってきています。

 

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基礎の上に土台が並べられ、アンカーボルトによって基礎と土台が繋がれました。写真はその締め付けのためのスクリューナットです。床板杉材30mmが直接この土台の上に乗っかるので、土台からアンカーボルトが出ないように納められています。以前は、土台の方を四角くくりぬいて座金とナットを取り付けていたのですが、今はこの木材を掘りながら締められるスクリュータイプが主流のようです。

 

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同じくアンカーボルトの写真ですが、こちらは土台の継手(材と材をつなぐ部分)付近に必要なアンカーボルトです。継手の状況としては、写真右側の土台が左側の土台の上に乗っかって、左側の土台を押さえ込んでいる状態です。そして、その押さえ込んでいる側の土台に、アンカーボルトが取り付けられています。たまに、他の現場を覗いてみると、これが逆になっているところもあります。アンカーボルトが左側の材についていたら、右側の土台に何らかの力がかかった場合、浮き上がってもおかしくありません。地味な部分ですが、しっかりとした施工が必要です。

 

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最後は基礎パッキンの設置状況です。先日紹介したステンレス製の基礎パッキンが敷き込まれています。

 

わかりにくいですが、土台の継手部分と柱の直下部分、そして土台の端部にそれぞれ設置されており、土台へかかる荷重をしっかりと基礎へ伝達できるようになっています。合わせて、通気を兼ねているので、向こう側の風景が見えていますね。たったこれだけの隙間ですが、これで床下空間の換気能力は相当なものになります。

話は変わりますが、「新築の家でゴキブリが出た!」ってなげかけてる奥さま方の声をたまに聞きますが、家にはこんな感じで隙間があります。ゴキブリって元々家の中にいるものではないので、外から侵入してきたものです。なるべくこういった隙間を少なくしようと家は作られていきますが、虫たちが侵入できる隙間は必ず出てきます。ドアの開閉や、窓の開け閉めのタイミングもしかりです。ことゴキブリについては、室内に餌となるものがあると当然寄ってきますので、それらがないように心がけていただくのが最良だと思います。

 

いよいよ明日は上棟です。2017年5月18日、1969年のこの日アポロ10号が打ち上げられたそうです。方形造りの屋根がアポロ号に見えなくもないので、なんだか繋がりを感じてしまう今日この頃なのでした。

 

 

 

 

 

【飛熊の家_MTH】基礎の出来型検査

2017/05/14

基礎の出来型検査という確認

 

相変わらずお天気な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?基礎工事完了から数日たち、出来型検査をやってます。出来型検査とは、設計通りの寸法・仕様にに仕上がっているかどうかを確認していく作業です。見るところはいくつかありますが、今回はその一部をご紹介します。

 

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問題1
まずは外回りです。基礎の外周部の写真ですが、どこを見ているかわかりますか?答えは最後に列記します。

 

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問題2
次は、基礎内部の写真。さてこちらはどこを見てるのでしょう?

 

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問題3
これは何?スケールが当ててあるので、寸法のチェックでしょうが何でしょう?

 

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問題4
これは簡単ですね。

 

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問題5
こちらにもスケールが当ててありますね。

 

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問題6
これも分かるかな、写真で見えにくいかもしれませんが、思い浮かんだきっとアレです。

 

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問題7
最後はこちら、見たまんまですね。

 

答え合わせです。

いかがですか、全問わかりましたか?それでは答えを書いてみますね。

問題1
基礎外周部の施工状態を見ています。底盤部分と立ち上がり部分には、どうしても打継ぎ箇所ができるため、綺麗にその打継ぎ部分にコンクリートが充填されているかのチェックです。悪い場合には、モルタルなどにより補修を行いますが、今回はご覧の通り綺麗にできていました。

問題2
基礎の内部ですが、こちらも問題1と同じです。打継ぎの部分、基礎のコーナー部分などにコンクリートがきちんと満遍なくいき渡っているか。合格です。

問題3
こちらは難しかったかな。正解は、ホールダウンボルトのセット位置の確認でした。設計では、通り芯から95mmくらいをホールダウンボルトの芯としています。うまく柱にホールダウン金物が取り付けられるように、この辺りの位置にも指定を設けています。うまくない現場では、ホールダウン金物を取り付けるために、後からこのボルトを大工さんが曲げるところもあるようです。もちろん、真っ直ぐの方がいいですよね。

問題4
一番らしい写真でしたね。正解は、そう基礎のサイズ計測でした。基礎の高さと幅を測っています。高さ420mm、幅150mm、どちらもOKです。

問題5
独立柱を土台ではなく、直接基礎に定着させるためのアンカーボルトです。スケールを当てていますが、この長さにはあまり意味はなく、柱の取り付け易さ、如何に無理なく取り付けられるかが、ひいては強度の安定につながります。仕事しやすいということは、品質も保ちやすいということなんです。

問題6
写真見えにくいですが、基礎から立ち上がっているアンカーボルトの間隔を計っていました。このボルトの立ち上げ位置についてもきちんと仕様を設けています。まずは、1800mm以内である事、土台の端部、構造壁の端部、そして土台の継手部分、この4つの条件をクリアさせていくと、だいたい910mm間隔になってしまい、写真のようになります。

問題7
最後は、今回初めて採用したユニットバス床下への基礎点検口。発泡スチロール製で、ユニットバス床下の気密と断熱をサポートしてくれます。基礎コンクリート打設時に一緒に打ち込むものなので、どんな風になるか気になってましたが、ご覧の通りバッチリでした。ユニットバスの断熱性も最近のものはものすごく良くなっているようですが、この辺りの床下空間を整えることで、さらに浴室が快適になるはずです。

 

いかがだったでしょうか?今回は、クイズ形式になりましたが、住宅建築にはいくつもクリアしなければならない項目がいっぱいあります。そういった項目をきちんとチェックし、品質を担保できるものにしなければなりません。仮に何か問題があった場合でも、その原因箇所が探せるようにしておかなければ、補修や改善にも時間がかかり、最良の改善方法は導き出せないのです。

作るときだけでなく、出来上がった後のメンテナンスのことも意識していくことが大切ですね。