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いつもの集成材はここで作られていた!

2016/01/13


昨年末、住宅の棚板に使う杉の集成板を受取に、いつもの工場へ行ってきました。場所は熊本県宇城市にある萩尾大溜池のほとりにあるタカフジさん。お付き合いはかれこれ10数年になります。もみの木の内装材(床材や壁・天井材)を製造販売されながら、事業拡大で現在ではヒノキやスギの集成材の制作販売もされています。

もみの木の床・壁・天井材も、うちでの家づくりには使わせて頂いていますが、最近特に増えているのは集成材の方です。何がいいって、自由なサイズ(長さ・巾・厚さ)で作ってもらえる所。一般的にはフリー板といわれるのもが多く流通していて、それを現場で適宜カットして使っています。当然ですが、サイズには規格があるので、欲しい大きさよりワンサイズ大きい規格ものを注文する必要があります。

そうすると、現場では使えそうで使えない捨てるには勿体ない端材が出てしまうのですが、タカフジさんに頼めばそこが出ない。注文の際に必要なサイズを伝えるとそのサイズで作って現場まで配達してくれます。巾36.5cm×長さ279cm×厚さ0.37cmとかわがままサイズもOKなんです。このブログを読んで頂いている方でこの凄さにピンとくる方は、現場を分かってらっしゃる。素人の方であればDIYマニヤ決定です。

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これはある現場での注文FAXの内容です。図面の中に必要サイズと数量を記載し、見積もりをお願いします。その中で、素材をスギにするのかヒノキにするのか、節はどうするかなど打ち合わせを行い、発注ののち制作に入ってもらっています。こんな感じなので、テーブルの天板や壁面収納なども作れちゃうんです。こんなもの作りたいけど、素材の制作できますか?など設計段階からいろんなアイデアのきっかけが頂けるんです。そんな素材を作っている工場へいってきました。

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まず出迎えてくれるのは、素材のもとたち。ここで出番をまちながら熟成されています。

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で、こんな感じの大きな機械たちがスタンバイ状態。この機械は接着したモノ同士に圧力を均等にかける、かけ続けるものです。ターミネーターに出てきそうな雰囲気です。

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こちらは厚さを整えるマシンです。巨大なサンドペーパーがロール状になっていて、一気に板材の厚みを整えていきます。

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丸い積み木がいっぱいです。でも遊ぶものではありません、どう使うかというと・・・

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節の詰め物として使われるのでした。節といってもそれには種類があり、仕上げ材として「生節(いきふし)」と「死節(しにふし)」とに分かれます。この死節はしばらくすると自然にぽろっと取れてしまうので、そうなる前にそこをくり抜き、この丸い棒を詰めて加工していくのです。結構めんどうな作業ですが、すべて手作業でコツコツと丁寧に作業されていました。「なれれば、大したことないよ。」と佐藤社長。「節無しを注文してくれればこの作業は必要ないんだよなぁ。」と密かなプレッシャーを感じたのですが。

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こちらが仕上がった節ありの壁材。中央の右側の節が加工してある部分です。

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こちらが節無しの壁板です。節がないので、板目に見えるできばえです。こんな風に節あり節無しが仕上がっていくのですが、当然価格差があります。普通の素材と同じく、節ありの方が安価で、節無しの方が高価になっています。でも、先ほどの節加工は節無し材には必要ない行程で、節あり材には発生する手間です。その手間を勘定してもやはり素材としての節無しの方が高価だそうです。ますます、先ほどの手間が神々しく思えてきました。

この日伺ったのは昨年の12月29日。お忙しい中手を止めて、いろいろお話聞かせて頂きありがとうございました。頂いた素材たちは、無事に現場にて家の一部として活躍しています。これからも、永いお付き合いとともに、わがままな制作依頼にもお付き合いのほどお願い致します。

このブログをご覧いただき、FADにて家づくりをお考えの方、こちらのタカフジさんの工場へご案内致します。掘り出し物が手に入るかもしれません。是非お問い合わせください。