お知らせ・ブログ

金利引き下げ枠終了に慌てないで。

2015/12/17


フラット35Sの金利優遇が終わるようです。

低金利が続いていた住宅ローン。なかでも長期固定ローンでおなじみのフラット35Sは、低金利時代にはとても使い易い金融商品でした。その上「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」として、35S仕様の住宅に対しては金利を-0.6%当初5年間割り引いたり、長期優良住宅や認定低炭素住宅に至っては-0.6%がさらに5年伸びて割引期間が10年間になるなど、住宅ローンを使った家づくりにはありがたい拡充制度が進められてきました。しかし、もともと期限付きの制度であったため、その期限が最近よくアナウンスされています。

300204620
【フラット35】Sにおける当初5年間(長期優良住宅、認定低炭素住宅等の特に性能が優れた住宅については、当初10年間)の金利引下げ幅を、年▲0.3%から年▲0.6%に拡大する制度拡充を実施しています。この制度拡充は、平成28年1月29日(金)の申込受付分までが対象となり、平成28年1月30日(土)の申込受付分から【フラット35】Sの金利引下げ幅は年▲0.3%になります。※フラット35のWebサイトより転記

2016年1月29日までと、1月30日以降ではどれくらい違うのか。

では実際に、どの程度違ってくるのか?普段金融や保険の相談に乗ってもらっている「株式会社保険ステーション」熊本支店支店長の山形邦明さんに試算して頂きました。

【借入条件】 借入金額3,000万円 金利1.6%の場合(金利は取り扱い金融機関により差があります)フラット35S長期優良住宅仕様の場合

【金利優遇が0.6%の場合/2016年1月29日申込分まで】
返済月額84,685円(1~10年目)
返済月額90,927円(11年目~)
返済総額 37,440,663円
利息分   7,440,663円

【金利優遇0.3%の場合/2016年1月30日以降の申込の場合】
返済月額88,944円(1~10年目)
返済月額92,142円(11年目~)
返済総額 38,316,139円
利息分   8,316,139円

当初の返済月額が毎月4000円程度増え、返済総額では875,476円の差になります。また、フラット35の金利がこれから上昇すると返済総額の差はさらに大きくなり、月々の返済額が4000円違うという事は、借入額として100万円程度の違いがあるという事になります。

こんな結果になるようです。先日うちのサイトに、「実際どれくらい違うの?」というお問い合わせを頂き、私自身も確認のため試算して頂きましたが、0.3%の違い結構あるんだなと再確認できました。アメリカでの利上げも始まり、国内でも景気の上向きにより金利上昇は否めないようですし、もちろん国もそれを目指しています。消費税増税もひかえ、これから家づくりをという方々には少し残念な情報になってしまいました。

それでも慌てず、落ち着いて進めましょう。だからといって、慌てて申込なんていけません。前回の消費増税のときもそうでしたが、いわゆる駆け込みといわれるタイミングで住宅建築を進められた方が多くいました。これまでの経験からして、時間を掛けられない・時間に余裕の無い家づくりはうまくいかない気がします。のんびりというわけではありませんが、打合せや設計・金額の調整などの時間を適宜取って、こんな制度の変更に惑わされないスケジュール計画が必要だと思います。返済総額が87万円少なくなったとしても、それを求めるあまりに十分な打合せ検討ができず、出来上がった住宅が満足いけないものであったら本末転倒です。

条件があるからこそデザインが生まれる。 普段の設計の時にもいろいろな条件があります。土地の条件、暮らしぶりによる条件、そして予算的条件。それら条件を整理して、最高のものを計画(デザイン)していくのが我々の仕事です。逆に、何も条件が無ければそれは非常にやり難い仕事になってしまいます。土地が変形していれば、その形や方角道路の位置などが条件として存在します。その条件とはパッとみ家づくりには不利なように見えるかもしれません。しかし、その条件こそその土地の持つポテンシャルであり、きちんと問題を整理しまた組み立ててやれば、ほかに無い素晴らしい素材へと生まれ変わります。今回の金利優遇期間の終了もそれと同じような条件です。一見不利なようなものも、見方や整理の仕方を変えてやれば、その家づくりはうまくいきます。金利(お金)がという見方でなく、時間として今回の条件を見てみると、焦らず落ち着いて家の事が考えられるはずです。

今回のような制度の見直しはちょくちょくあります。そんなもんに振り回されずに、いい住宅をつくっていきましょう。いろいろ書きましたが、誤解のないように付け加えると、使えるんだったら使った方がお得ってことは間違い無いはずです。