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【飛熊の家_MTH】透湿防水シート+通気胴縁+バス板と進んでいます。

2017/06/2


外壁の下地はこうなってます。

 

屋根工事も終盤に差し掛かり、下の方では外壁の下地工事が進んでいます。今回の外壁は、高千穂シラスのそとん壁。地元九州で生産される左官塗り材です。原料はシラスと呼ばれる、マグマが冷えて岩石になる前粉末となったもの。一気に火砕流として堆積したため、他の土や植物などの有機物を含まない、無機質な素材です。詳しくは、こちらの動画を御覧ください。



 

そのそとん壁の下地は、こんな構成になています。

 

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まずは透湿防水シート。この白いシートは、内部からの水蒸気は外部へ通し、外部からの水の侵入を防いでいます。スケールを当てているのは、シートを下から順に張り上げた時の、重なり合わせている部分の寸法を測っています。青い点線までは重ねなさいというルールなので、基本的には測らなくても目視で確認できますね。

 

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次に、この縦に取り付けられた通気胴縁。幅45mm厚さ18mmの杉材です、足元の方は防蟻処理が施してあります。これを455mmピッチで縦に取り付け、そこの間にできた空間を空気が抜けていく仕組みです。

 

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こんな感じに整然と並んでいきます。シートの張り方状況も良好です。

 

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こちらは、バス板。標準語では、「木ずり(きずり)」というみたいです。僕らも学校ではそう習いましたが、実際の熊本の現場では「バスイタ」で通ってます。このバス板にも防腐防蟻処理が施されています。

 

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このバス板が、先ほどの通気胴縁の上に、概ね10mmの間隔をあけて張り上げられていきます。この状態も結構綺麗で見てて気持ちいい工程です。現在このバス板張りまでが進んでいますが、この後左官さんにより、アスファルトフエルトが貼られ、その上にラス網、そしてそとん壁塗りと進んでいきます。その左官さんの工程については、また次回お知らせします。

 

屋根の素材で、家の雰囲気はぐっと変わります。

 

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屋根の上にはピンク色に梱包された屋根材が並んでいました。

 

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そして、梱包をといて屋根が張り上げられていきます。使っている材料はグラスファイバーシングル。うちでご提案する住宅では、結構な確率で採用しています。しかもこのデザートタンというカラーがお気に入りです。

もともと、北米の木の皮を葺いた屋根を模造したデザインなのですが、離れてみると藁葺き屋根のような優しい印象を受ける仕上げです。うちで使い始めて15年経っているところもありますが、対応年数的にも問題はないようです。この素材のメリットを幾つか書いておきます。

・軽い、建物への負担が軽減できる。
・割れない、グラスファイバーを芯材にしたゴムマットなので割れない。
・差し替えができる、仮に破れたり飛ばされても、簡単に差し替えられる。
・コストパフォーマンス、屋根材の中ではずば抜けてる存在。
・デザインが素朴で優しい、特にこのデザートタン。

等々、おすすめできる理由がいくつもあります。このほか、FADで採用している素材はガルバリウム鋼板です。こちらの住宅でも、一部の壁と屋根に採用しています。

 

明るいところと、暗いところ。

 

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内部はというと、床の大引き間に断熱材が敷き込まれています。この後、気密シートにて気密を確保しながら、パインの厚板30mmの床板が張られていきます。左手の大開口も存在感が増してきました。カメラで少し誇張してますが、明暗のある空間は奥行きを感じます。

小さな家を、ただの小さな家で終わらせない工夫です。