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【飛熊の家_MTH】基礎の出来型検査

2017/05/14


基礎の出来型検査という確認

 

相変わらずお天気な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?基礎工事完了から数日たち、出来型検査をやってます。出来型検査とは、設計通りの寸法・仕様にに仕上がっているかどうかを確認していく作業です。見るところはいくつかありますが、今回はその一部をご紹介します。

 

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問題1
まずは外回りです。基礎の外周部の写真ですが、どこを見ているかわかりますか?答えは最後に列記します。

 

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問題2
次は、基礎内部の写真。さてこちらはどこを見てるのでしょう?

 

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問題3
これは何?スケールが当ててあるので、寸法のチェックでしょうが何でしょう?

 

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問題4
これは簡単ですね。

 

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問題5
こちらにもスケールが当ててありますね。

 

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問題6
これも分かるかな、写真で見えにくいかもしれませんが、思い浮かんだきっとアレです。

 

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問題7
最後はこちら、見たまんまですね。

 

答え合わせです。

いかがですか、全問わかりましたか?それでは答えを書いてみますね。

問題1
基礎外周部の施工状態を見ています。底盤部分と立ち上がり部分には、どうしても打継ぎ箇所ができるため、綺麗にその打継ぎ部分にコンクリートが充填されているかのチェックです。悪い場合には、モルタルなどにより補修を行いますが、今回はご覧の通り綺麗にできていました。

問題2
基礎の内部ですが、こちらも問題1と同じです。打継ぎの部分、基礎のコーナー部分などにコンクリートがきちんと満遍なくいき渡っているか。合格です。

問題3
こちらは難しかったかな。正解は、ホールダウンボルトのセット位置の確認でした。設計では、通り芯から95mmくらいをホールダウンボルトの芯としています。うまく柱にホールダウン金物が取り付けられるように、この辺りの位置にも指定を設けています。うまくない現場では、ホールダウン金物を取り付けるために、後からこのボルトを大工さんが曲げるところもあるようです。もちろん、真っ直ぐの方がいいですよね。

問題4
一番らしい写真でしたね。正解は、そう基礎のサイズ計測でした。基礎の高さと幅を測っています。高さ420mm、幅150mm、どちらもOKです。

問題5
独立柱を土台ではなく、直接基礎に定着させるためのアンカーボルトです。スケールを当てていますが、この長さにはあまり意味はなく、柱の取り付け易さ、如何に無理なく取り付けられるかが、ひいては強度の安定につながります。仕事しやすいということは、品質も保ちやすいということなんです。

問題6
写真見えにくいですが、基礎から立ち上がっているアンカーボルトの間隔を計っていました。このボルトの立ち上げ位置についてもきちんと仕様を設けています。まずは、1800mm以内である事、土台の端部、構造壁の端部、そして土台の継手部分、この4つの条件をクリアさせていくと、だいたい910mm間隔になってしまい、写真のようになります。

問題7
最後は、今回初めて採用したユニットバス床下への基礎点検口。発泡スチロール製で、ユニットバス床下の気密と断熱をサポートしてくれます。基礎コンクリート打設時に一緒に打ち込むものなので、どんな風になるか気になってましたが、ご覧の通りバッチリでした。ユニットバスの断熱性も最近のものはものすごく良くなっているようですが、この辺りの床下空間を整えることで、さらに浴室が快適になるはずです。

 

いかがだったでしょうか?今回は、クイズ形式になりましたが、住宅建築にはいくつもクリアしなければならない項目がいっぱいあります。そういった項目をきちんとチェックし、品質を担保できるものにしなければなりません。仮に何か問題があった場合でも、その原因箇所が探せるようにしておかなければ、補修や改善にも時間がかかり、最良の改善方法は導き出せないのです。

作るときだけでなく、出来上がった後のメンテナンスのことも意識していくことが大切ですね。

 

 

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