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全国から仲間が集結、オープンシステム全国大会開催!

2017/04/23


仲間との再会。

年に一度の全国大会、オープンシステムフォーラム2017in熊本。熊本城のお膝元KKR熊本にて開催されました。015
北は北海道から、南は石垣島より、全国の建築士仲間が大集結。昨年の開催は4月15日、そう最初の地震の翌日だったんです。

あの地震、2016年4月14日のあと。

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地震の直後こそこんな感じで、家の前の道路に避難していましたが、ご近所さんも一緒だし、意外とのんびりした雰囲気。僕ら夫婦は会場である鳥取県米子市に行こうと話していたほどなんです。車でのんびり観光しながらのつもりだったので、電車などの不通は気にしなくてもよかったのでね。でも・・・、

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屋根瓦はズレまくり、その衝撃の大きさに息をのみ、

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そして15日、日が昇りその爪痕がはっきりわかったところで、全国大会への参加は諦めました。

現実を見たって感じで、改めて地震の凄さに身震いした瞬間でした。すぐに、東北の先輩建築家に電話して、大地震後建築家としてやるべきことは何なのか?根掘り葉掘り聞いてました。今思えば、かなり気が動転していたんだろうと思います、身の回りの身近なところで、すぐにやるべきこともあったと思うのですが。

そうこうしながら、その夜は自宅に戻り家族身を寄せ合って眠りにつきます。ドーンンンっ!16日未明本震でした。

あれから1年、ありがとうみんな。

米子に行けなかったこと、寂しく思っていた時、今年は熊本で全国大会をとの相談があります。二つ返事でOKし開催日などを打ち合わせます。4月14日周辺で調整を進めましたが、会場となるホテルが空いてません。いろんなイベントが重なっていたようです。そんな中、いつも家づくりで一緒の大工の守口さんから、KKR熊本の原田さんを紹介いただきます。あれよあれよと、4月21日の予約が取れました。お二人なくしては、今年の大会の成功はなかったでしょう。ありがとうございました。

全国大会スタート、盛り上がっていきましょう!

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なっなんと、僕の歓迎の挨拶で大会スタートです。いろいろ地震のこと、あれからの一年間のこと、いっぱいお話ししようと思ってたとですが、意外とさらっとした挨拶になっちゃいました。緊張してたんです(笑)

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早速、ギュウギュウに詰まった勉強会の始まりです。まず最初の勉強は、温熱環境について。地元熊本出身で、現在は福岡を拠点に活動されている、株式会社アーキシティー研究所の廣田さんのお話し。実は、普段からうちの温熱環境の計算や、長期優良住宅の認定申請にはご協力いただいています。

また、NPO法人としても一緒に活動しており、今では切っても切れない仲なのです。名前も字こそ違え同じ「しんいちろう」という・・・。ちなみに、弟がお互いいるのですが、まさかの「けんじろう」同じ名前でした(驚)。

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お次は、関西の猛者株式会社工藤住環境設計室の工藤さんの登場。我々と同じ、オープンシステムにて住宅をバンバン作ってる、イエヒトの仲間です。イエヒトというのは、住宅を建てようとする建て主を、建築の専門家として自らがCMr(コンストラクションマネージャー)を行い、分離発注方式を使って家づくりをサポートしていく全国の建築士が登録している組織です。

社名からもわかる通り、住環境のことはお任せあれ、設備設計の経験をお持ちの家づくりのスペシャリストです。工藤さんからは、温熱設計で見落としがちな気密についてのお話し。しっかり気密をとることで、計画通りの換気計画を行い、エネルギーロスの少ない住まいが実現できるという、事例を交えたわかりやすいお話でした。

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そして最後は、業界人なら知らなきゃモグリ。M’s構造設計の佐藤さんの登壇です。熊本地震の調査にはなんどもお越しいただき、とても東北の方とは思えない人なんです。熊本地震から見えた現在の家づくりの危険な部分を、業界人にはものすごく耳が痛い内容で、ズバズバご指摘いただきました。それでも、分かりやすい構造の話は何度聞いても心地いいです。

三人の話に共通したこと、感じたこと。

それは、家づくりの専門家である自分自身の持つ知識や経験、そして技術をもっと研ぎ澄まし、それらをきちんと消費者に対して魅せていくこと。気の良い建築士は、コマーシャルすることに対して遠慮しすぎ。自分自身をアピールすることを悪と感じているようです。でも実際はそうではなくて、自らをアピールすることで、持ち得る知識と経験と技術を最大限発揮する家づくりができる。それこそが、真の真面目な建築士がとるべき選択なのではないのだろうか。そんなことを今回の勉強会から感じたのでした。

盛大に呑んで食べて、楽しみます。

3時間以上にわたる、ものすごく内容の濃い勉強会が終わりました。みんなかなりふーっって感じです。でもここからは思いっきり楽しみます。

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おなじみ、熊本城おもてなし武将隊の演武で懇親会のスタートです。気合いの入った演武に会場の熱気も最高潮。


そして、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんの乾杯で、アルコール摂取の許可が出ました。宮村さんゴメンなさい、乾杯の時の写真撮り忘れてました(汗)。そのあとはみんなどんどん壊れていきます。

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なぜか僕はマイクを握って何かを喋っています。宴会場の右側でマイクをもらって、ステージを横ごり、左手のこの場所まで喋りながら歩くという、みのもんたみたいと言われたシーンです。

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何をしゃべっていたかというと、このバーカウンターの紹介でした。接待しているのは熊本の地元民より、世界・海外での知名度の方が高いGlocal BAR 芋imo vibesの山下さんのこと。

知り合ってまだ間もない方ですが、焼酎への熱い思いを、周りに伝えようとするその姿はまさに熊本のサムライ!僕ら建築士も、見習うべきその姿勢に感動しっぱなし。焼酎文化を世に広めようという志は、多くの蔵元さんの支持を得ているようです。

お店では、自ら蔵元に出向いたものでなければお客様に提供しないという、選び抜かれた焼酎がずらり。それぞれの焼酎の物語を語ってくれます。一杯500円の焼酎が、そこにいる数時間をこよなくロマンチックな雰囲気にしてくれます。

と素晴らしい事づくめなバーですが、3階にお店があるのに、エレベーターがないというお茶目なお店です。呑んでふらついていくと危険なお店なんです(爆)。

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カウンターの前にはずっと行列。山下さんの語りにも熱が入ります。聞く側の面々はただでさえ理屈っぽい建築士、しかも分離発注みたいなことをやってる猛者たちばかり。山下さん、めんどくさかったことでしょう(爆)。

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そんな時、ステージ上には関西弁が唸りを上げています。大阪の泥水土工房の梶原さんです。確か一昨年お会いした時は、梶原組さんだったと思うのですが、営業戦略でしょう、流石です。もう誰も聞いてないかもしれなかったのに熱い!

でもその熱い思い!僕には届いてましたよ、ありがとうございます!

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で僕はちょっと抜け駆けして、佐藤さんと2ショット。なんか佐藤さんの腰が引けてるような・・・、気のせいかな?

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やっと山下さんの笑顔が撮れました。ひょっとして、面倒くさすぎて怒ってるかもと思いましたが、大丈夫でした。5本持ち込んでいただいた焼酎も全部なくなったようで良かったです。また、次回イベントやるときは是非出張お願いします。本当にありがとうございました。


熊本でこんな2次回やる時はいつもここ。そう皆さんご存知の熊本居酒屋安坐(あぐら)さんです。この日はなんと工藤さんの42歳のお誕生日。お店の方に言ってみたら特別デザートを作ってくれました。そして、この特別デザートを言い出したのは石垣島の有限会社PLANtPLANの宮良さん。いつもこんな些細なことにも気がきく、とても南国の方とは思えない繊細な心をお持ちの方です。

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もうこれはだいぶ壊れかけのおじさんとおばさんたち。もうどこもお店は終わってる時間でしたが、有限会社CAM建築設計事務所の宮村さんのご子息、陶太くんが案内してくれた美味しいワインがいただけるアスタ・エルゴ絶対イタリア人だろうという風貌の、お茶目なマスターがくりだすワインとおつまみは絶品です。遅い時間に、これだけクオリティ高いものいただけるところ、そうそうないのではないでしょうか。

こんな感じで夜も更けていき、最後の締めはお茶漬けのどろや。

もう、写真を撮る余力はありませんでした。全開で呑んで喋って騒いでましたから。熊本地震から1年、あっという間でしたが全国の仲間に2年ぶりに会うことができて、熊本の復興発展にも気合い注入いただきました。また明日からの家づくり活動に今回の勉強会の内容をしっかりと活かしていきます。

全国の仲間達ありがとう!そして見ててください。皆さんの応援に必ず応えることができるよう、熊本の建築士として熊本の家づくりを全力サポートしていきます。その活動報告など、来年の大会でお知らせできれば幸いです。

本当にありがとうございました。

 

 

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